1.スフィンクスの子猫を飼いたい!
1-1.スフィンクスの特徴
1-2.スフィンクスのカラーとパターン
1-3.スフィンクスの性格
2.スフィンクスの子猫にはどこで会える?
2-1.ペットショップ
2-2.ブリーダー
2-3.スフィンクスの値段
3.スフィンクスの子猫の飼い方
3-1.寒さ対策
3-2.肌のお手入れ
3-3.外出の際には紫外線に注意
4.まとめ
スフィンクスの子猫を飼いたい!
まだまだ日本では馴染みのない猫種である「スフィンクス(Sphynx)」ですが、どんな見た目でどんな特徴があるのかを、知りたいといった方も多いことでしょう。
スフィンクスの歴史はそこまで古くありません。
1966年にカナダで家猫が突然変異したことにより誕生しました。
座る姿がスフィンクスに似ていたことからこの名前が付けられ、スティーヴン・スピルバーグ監督の代表作となるSF映画、「E.T.」のモデルになったとも言われています。
物語のモデルになってしまうほどインパクトの強い猫種であることに間違いありませんが、スフィンクスにはどんな特徴があるのかをまずは見ていきましょう。
◆スフィンクスの特徴
スフィンクスの最大の特徴は、なんといっても無毛の見た目です。
スフィンクスを初めて見た人は、その見た目に驚いてしまうのではないでしょうか。
たくさんの猫種の中でも唯一無二の珍しい容姿をしている猫と言えるでしょう。
無毛の状態は子猫のときだけかと思いきや、成猫になっても被毛が生えてくるわけではありません。
スフィンクスは子猫のときから全体に桃のような薄い産毛が生えています。
また、ほかの猫種と違ってヒゲも存在していませんが、個体によっては耳や手足の先などに少し長めの被毛が生えることもあり、そのような被毛の生え方さえも個性になるところが魅力的です。
皮膚には多くのシワがあり、このシワも個体によって多い少ないが分かれます。
キャットショーではシワが多い個体ほど、評価が高くなる傾向にあると言われています。
そのほかにもレモン型の大きな瞳や大きな耳、筋肉質で皮下脂肪が多く下腹が出ているといった見た目は、猫種の中でも圧倒的な存在感を放つため、この容姿に魅了されてしまう方が多いことにも納得です。
◆スフィンクスのカラーとパターン
スフィンクスは被毛がない分皮膚の色を直接確認できることからも、すべてのカラーとパターンが認められています。
親の遺伝子を受け継ぐことで生まれた子猫は、どんなカラーや柄であってもその子猫の個性になるとも言えますよね。
桃の産毛のような被毛は、スエードのような手触りを感じられ、その触り心地に夢中になってしまう方も多いことでしょう。
現在ではデボンレックスのみが異種交配種と認められているます。
両親のどちらかがデボンレックスだった場合などは、その遺伝子を強く受け継ぐ可能性が高くなります。
◆スフィンクスの性格
スフィンクスは独特な見た目とは異なり、ほかの猫たちと同じような性格をしているため、飼いやすい猫としても知られています。
人見知りをせずに人懐っこく好奇心旺盛な性格は、小さなお子様や先住猫が居るご家庭でも家族の輪の中にすんなりと入っていけます。
元気いっぱいで愛嬌のある姿は、きっとご家庭の中心人(猫)物になってくれるはずです。
愛嬌だけでなく甘えん坊な一面もあります。
飼い主さんに対して従順に従う姿を欧米では、「スフィンクスは猿と犬と猫でできている」と言われることがあるように、人間にとって非常に付き合いやすい猫種と言えるでしょう。
スフィンクスの子猫にはどこで会える?
スフィンクスの子猫は、ペットショップやブリーダーで出会うことができます。
お迎えを検討している方はそれぞれのメリットやデメリットを確認してみましょう。
◆ペットショップ
ペットショップではさまざまな猫種を取り扱っています。
しかし、スフィンクスは日本ではまだまだ珍しい猫種です。
どのペットショップでも取り扱っているというわけではなく、子猫に出会えたらラッキーぐらいの認識でいたほうが良いかもしれません。
ペットショップのHPではお店にいる子の情報を得られる場合もありますので、行く前にチェックすることをおすすめします。
◆ブリーダー
もっとも確実な方法でスフィンクスの子猫に出会いたいようであれば、スフィンクスを専門に扱うブリーダーを探してみましょう。
子猫が産まれた時期や写真、毛色や性格などを確認できますし、ブリーダーによっては見学を受け入れている場合もあるようです。
飼育に不安があったとしても、ブリーダーの方がスフィンクスに特化した飼育方法を熟知しています。
安心して子猫をお迎えできますね。
◆スフィンクスの値段
スフィンクスは珍しい猫種のため、ペットショップ・ブリーダー共に多種の猫より価格が高い傾向があるようです。
スフィンクスの子猫の飼い方
実際にスフィンクスの子猫を迎え入れた際には、被毛を持つ猫と違って無毛の猫だということを考慮しつつ、一緒に暮らしていく必要があります。
スフィンクスにとって快適な生活環境が整っていない場合には、病気やケガに遭いやすくなってしまうことでしょう。
◆寒さ対策
スフィンクスは無毛の猫と言われている通り、被毛を全身にまとった猫よりも寒さに弱い猫種となります。
無毛の分、ほかの猫種よりも体温が4度ほど高いと言われてはいますが、それでも飼い主さんがしっかりと気遣ってあげなければ、日常的に体調を崩しやすくなってしまうことでしょう。
季節に関係なく一年を通して室温を一定にし、無毛のスフィンクスが過ごしやすい環境を整えてあげてください。
また、寒さだけでなく直射日光や暑さにも弱いため、とくに日差しが強い夏場には、日向ぼっこなどで火傷を負わないような対策も必要となってきます。
熱を放つ家電でも低温火傷を起こすことがあり、日常生活の中で危険な物は極力、スフィンクスの手が届かないような配置を心掛けてください。
◆肌のお手入れ
被毛がない分スフィンクスはお手入れが楽だと思われがちです。
しかし被毛は皮膚を守る働きを担うため、被毛のないスフィンクスはその分、飼い主さんが肌のケアを怠らないようにしなくてはいけません。
寒さや直射日光に対しての予防対策をするだけでなく、毎日肌のケアを行うことによって皮膚病といった病気からも守ってあげられますよね。
通常であれば皮膚から分泌された皮脂を被毛が吸収しますが、薄く生えた産毛だけでは皮脂を吸収しきれず、その皮脂は皮膚の表面やシワの間に溜まり、皮膚病の原因となってしまうのです。
定期的なシャンプーが理想的ではありますが、シャンプーが苦手な猫ちゃんはとても多いため、毎日蒸したタオルなどで体を拭き取るようにし、シワの間に溜まった汚れもしっかりと拭き取って、清潔を保つようにしてください。
また、被毛が無い分鋭利な物に対しての免疫も弱いため、爪のケアも怠らないようにしましょう。
◆外出の際には紫外線に注意
完全室内飼いを心掛けて生活していたとしても、動物病院や飼い主さんの帰省など、何かしらの理由で外に出る機会も出てくるはずです。
そのときにもスフィンクスの場合は、被毛のある猫と同じようにキャリーに入れるだけでなく、紫外線対策を万全にしてから出掛けるようにしてください。
被毛で肌を防御できない分、スフィンクスは紫外線で皮膚炎を起こしやすく、重度になってしまえばガンを発症する危険性さえあるのです。
外出の際には全身を覆うことができる洋服を着せましょう。
また、キャリーにも遮光性の高い布やタオルなどをかけて、皮膚にダメージを与えないような工夫をしてあげてくださいね。
まとめ
スフィンクスはまだまだ日本では珍しいとされる猫種となり、子猫を迎え入れる際にはブリーダーを通すか、スフィンクスのような珍しい猫を扱うペットショップなどを探すしかありません。
珍しい見た目に反して、人間とも共存しやすい性格をしていることもあり、非常に飼いやすい猫とも言われていますし、被毛がない分猫アレルギーを患っている方でも、安心して一緒に暮らせる猫とも言えるでしょう。
しかし、被毛がないということは皮膚を清潔に保つことを強く意識しなくてはいけませんし、スフィンクスを飼う際には必ず、毎日のケアを怠らないようにする必要があります。
こまめなケアが必要となるため手間はかかりますが、その分可愛らしい見た目と性格で飼い主さんを魅了してくれるはずなので、スフィンクスが気になる方はこの機会に是非、画像を探してみたり会える場所を探してみたりしてみてはいかがでしょうか。
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