1.猫が人間の布団を使う心理
1-1.あたたかい
1-2.ベッド代わり
1-3.飼い主さんの匂いがする
2.猫が布団で寝るときの注意点
2-1.猫に布団をかぶせない
2-2.ヒーターや湯たんぽを入れっぱなしにしない
2-3.毛の付きにくい素材を選ぶ
2-4.定期的に洗う
3.布団の代わりになる猫のあったかグッズ
3-1.ペットヒーター
3-2.着る毛布
3-3.保温マット
3-4.猫用こたつ
4.猫の布団に関するトラブルに注意!
4-1.粗相
4-2.ウールサッキング
5.まとめ
猫が人間の布団を使う心理
1日の疲れを癒してくれる布団には、肌触りの良い素材を選んだり、疲れが取れるマットレスを選んだりと、強いこだわりを持っている方は多いことでしょう。
それぐらい人間にとって重要な布団となりますが、この人間用の布団を好んで眠る猫ちゃんもとても多いですよね。
布団を愛猫に占領されて仕方なく端の方で眠るといった、冬を過ごされている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
それぐらい猫にとって特別感の強い人間の布団ではありますが、なぜ自分の寝床ではなく敢えて人間の布団を使うのかは、以下のような心理が関係しています。
◆あたたかい
なんといっても1番の理由は、人間用の布団はあたたかいといった心理ではないでしょうか。
布団にはさまざまな種類がありますが、空気を含むと保温性が高くなる羽毛布団、柔らかく身体を包んでくれるマットレス、肌触りの良い毛布やシーツなど、猫が喜ぶ要素がたくさん詰まっています。
心地よい眠りに就くために飼い主さんがこだわっているからこそ、猫ちゃんもその特別感に惹かれ、敢えて布団を使っているのであればとてもかわいらしいですよね。
また、布団を使っている飼い主さんに寄り添って眠っている場合には、飼い主さんにくっつくことによってあたたかさを逃さないようにし、体温をキープしている可能性もいなめません。
◆ベッド代わり
猫にとって人間用のベッドはとても大きく感じますが、飼い主さんが毎日使用しているものだからこそ安全と感じ、自分が使っても問題ないと認識している猫ちゃんも多いはずです。
自分の寝床でひとり眠るよりも、飼い主さんと一緒の布団で眠った方が安心できますし、心身ともに安定したまま朝を迎えられますよね。
とくに敷布団と掛け布団の間のスペースは、狭くて暗いといった猫が好む条件が揃っているため、興味をひかれてしまう心理に納得です。
◆飼い主さんの匂いがする
猫にとって飼い主さんは大切な家族となり、親猫のように絶大な信頼を寄せているため、飼い主さんが普段使いしている布団は安心できる寝床となります。
そして何よりも安心できる要素として強いのが、布団は飼い主さんの匂いでいっぱいのため、たとえひとりでお留守番をしていたとしてもその場所で眠れば、寂しい気持ちが紛れて安眠できるはずです。
眠るといった行為は無防備になるため、警戒心の強い猫は基本お腹を隠して眠りますが、飼い主さんの布団で眠るときには、お腹を出して大胆に眠る子も多いため、飼い主さんの匂いのついた布団は、猫にとって特別な場所であることに間違いないでしょう。
猫が布団で寝るときの注意点
猫が大好きな場所として認識している人間の布団ではありますが、飼い主さんも普段使いしているからこそ、寝るときに気を付けておくべき注意点などはあるのでしょうか。
◆猫に布団をかぶせない
寒い冬には首元まで布団をスッポリ被って眠りたいところですが、愛猫が布団の中に入って眠る機会が多いようであれば、布団をかぶせすぎないようにして眠らせてあげてください。
猫が眠っている場所を掛け布団で覆ってしまえば、猫を窒息の危険に晒してしまいますし、熱が布団の中にこもりすぎて暑苦しくなってしまうこともあるため、心地よい眠りに就いてもらうためにも気を付けたいところですよね。
布団の奥の方で眠ってしまう場合には、呼吸ができるような空気穴を確保し、飼い主さんは個別に風邪を引かないような工夫をしつつ、一緒に眠ってあげましょう。
また、深い眠りに就いてしまうと愛猫を踏んでしまう可能性もあるため、寝返りしても安全な距離を保つ、愛猫が愛用している毛布やクッションなどを、布団の上に置いておくなどの工夫も効果的です。
◆ヒーターや湯たんぽを入れっぱなしにしない
布団に入る際に寒さが気にならないように、寝る前に布団用ヒーターや湯たんぽなどを用いて、布団の中をあたためておく方は多いことでしょう。
しかし、猫が布団の中で眠ることが多いようであれば、熱がこもりすぎて寝苦しくなってしまいます。
寒がりの猫ちゃんの場合は、それらのアイテムに寄り添って眠ってしまうこともあるため、低温火傷を起こしかねません。
懸念するのは低温火傷だけでなく、ヒーターのコードをおもちゃに見立てて遊んでしまう、湯たんぽの蓋が取れてお湯がこぼれてしまうといった、事故が起こらないとも言い切れないため、愛猫が布団で眠るときにはそれらのアイテムは入れっぱなしにしないようにしましょう。
◆毛の付きにくい素材を選ぶ
寝具は安眠を誘発させるためにも、常に清潔で肌触りの良い状態にしておきたいと考える方は多いはずです。
愛猫が布団で寝る機会が多くなると、どうしても抜け毛が気になってしまいますよね。
布団にたくさんの被毛が付いている状態が続いてしまえば、衛生面でもよくありませんし、被毛によるアレルギーの誘発や感染症のリスクが上がってしまいます。
布団のカバーを選ぶ際には被毛が付きにくく、静電気が起きにくい素材の商品を選ぶようにしましょう。
◆定期的に洗う
猫はとてもキレイ好きな動物のため、布団を好んで使用しているようであれば、布団は干してシーツなどを定期的に洗うようにし、常に清潔な状態を保つようにしましょう。
汚れたままにしておくと、猫の被毛を餌とするダニが増殖し、皮膚炎や感染症の原因になりかねません。
また、猫はニオイに敏感となるため、洗剤は無香料の商品を選び、柔軟剤は使用しないか猫にも安全な商品を使用するようにしてください。
布団の代わりになる猫のあったかグッズ
愛猫が飼い主さんの布団を使ってくれるのは、一見微笑ましい光景ではありますが、猫がいることによって飼い主さんが不眠になってしまっては元も子もありません。
どうにか布団以外の場所でも快適に過ごしてほしい場合、何か代わりになる「あったかグッズ」はあるものなのでしょうか。
◆ペットヒーター
猫が布団で眠るとしても、定位置を定めてほしいときには、ペットヒーターを活用してみましょう。
ペットヒーターは猫用のホットカーペットのようなものなので、その場所に居るだけで快適なあたたかさが持続します。
猫ちゃんのお気に入りの毛布などの下に仕込んでおけば、じんわりとしたあたたかさに夢中になってくれることでしょう。
◆着る毛布
洋服が嫌いな猫ちゃんでなければ、猫用の着る毛布はいかがでしょうか。
とくに高齢の猫ちゃんの場合は被毛がかさつき、毛自体が細くなっているため、着る毛布があると重宝します。
猫ちゃん自身に着る毛布を着させることが懸念される場合には、人間用の着る毛布を着用して、愛猫を優しく包み込んであたためてあげましょう。
◆保温マット
ペットヒーターのように電気を使わないアイテムをお探しの場合は、保温マットもおすすめです。
保温マットは猫の体温を逃さずキャッチし、アルミなどの反射層で熱を反射させるため、自然なあたたかさを保てる仕組みとなっています。
◆猫用こたつ
冬の必需品アイテムであるこたつも、猫が大好きな場所ですよね。
そんなこたつが大好きな猫ちゃんのために、猫用こたつといった商品も販売されています。
自分専用の小さめなこたつとなりますし、狭くて暗いスペースにあたたかさが加われば、気に入ってくれること間違いなしです。
猫の布団に関するトラブルに注意!
猫が布団を気に入って使用し続けると、予期せぬトラブルに発展することがあります。
そのような事例があることも踏まえて、愛猫に布団を使い続けてもらうか、別のあったかグッズで代用するかなど、改めて考えてみてはいかがでしょうか。
◆粗相
猫は縄張り意識の強い動物のため、布団を自分の場所だと主張するために粗相をすることがあります。
一度でも布団で粗相してしまえば、洗濯をしてもなかなかニオイが取り切れないことも多く、そこをトイレだと認識して粗相を繰り返してしまう子も少なくありません。
また、寝室の扉が閉まっていて、深夜などにトイレへ自由に行けない場合にも、我慢ができずに粗相をしてしまうケースもあるため注意が必要です。
◆ウールサッキング
母猫と早い時期から離れて育った猫ちゃんの中には、毛布をチュパチュパと吸いながら、前足でモミモミし続けるといった「ウールサッキング」をする子も居ます。
欲求を満たすために行っているようであれば、そこまで問題視をする必要はありませんが、中には対象の布製品を噛みちぎって飲み込んでしまう子も居るため、飼い主さんの布団がその対象物になってしまった場合は、早急な対策が必要と言えるでしょう。
まとめ
1日の疲れを癒してくれる布団ではありますが、猫ちゃんの中にもその魅力にとりつかれてしまう子は多く、気付いたら愛猫が布団の真ん中を占領していて、端っこで眠ったことのある飼い主さんは多いのではないでしょうか。
単純に仲良く布団を共有できれば問題ありませんが、猫が布団を使用する際にはさまざまなことに注意しなくてはいけないため、できれば自分の寝床で眠ってほしいと考える飼い主さんもいらっしゃるはずです。
布団を自由に使わせてあげるか、別のあったかグッズで対策するかを選ぶのは飼い主さん次第となりますので、愛猫の性格を考慮しつつ、最善の選択をしてあげるようにしましょう。
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