猫用おむつの活用方法とは!使用時のポイントや注意点をご紹介

2024.01.21

猫用おむつの活用方法とは!使用時のポイントや注意点をご紹介

昨今では獣医療の発達や、キャットフードの品質が向上したことにより、猫の平均寿命も延びてきました。 猫が長生きしてくれることは大変喜ばしいことではありますが、高齢化が進めば病気のリスクが高くなるだけでなく、介護が必要となる場面も出てくることでしょう。 排泄がうまくできないときは、猫用おむつも視野に入れなくてはいけませんが、強要されることを嫌う猫にとって、猫用おむつは問題なく使用できるものなのでしょうか。

猫用おむつについて知りたい!

ねこの足元

愛猫が長生きして傍に居続けてくれることを願う飼い主さんは多く、高齢化が進んだとしても精一杯お世話をして、天寿を全うさせたいと考えている方は少なくないはずです。
最期までお世話をすることこそが飼い主の責任ではありますが、言葉の通じない猫の気持ちを汲み取ることは、容易なことではありません。

とくに排泄は毎日の日課となるため、粗相が目立つようになれば、猫用おむつも視野に入れる必要があるでしょう。

猫用おむつは人間用とは異なり、しっぽを通せる穴が空いていて、お腹周りにフィットするようテープでサイズを調整しながら使用します。

しかし、猫は孤高といったイメージも強く、人間に強要されることを嫌う動物として、認識されている方も多いのではないでしょうか。
排泄後も砂をかけて清潔を心掛ける猫だからこそ、おむつのような製品は意にそぐわない気もしますし、気軽に使ってみたいとは思えませんよね。

最近ではそんな猫の性格や飼い主さんの気持を考慮して、猫への負担が少なく履きやすい上に、吸収性の高い猫用おむつも増えてきました。

そして、猫用おむつは介護が必要な猫ちゃんへの需要が高いように感じますが、ほかにもさまざまなシーンで使用できるため、猫用おむつに抵抗がある飼い主さんもこの機会に、猫用おむつの重要性を考えてみてはいかがでしょうか。


猫用おむつの使用シーン

おでかけする猫<

ペットとお出かけできるような施設を見てみると、おむつを着用しているワンちゃんネコちゃんを見かけることがあると思います。
猫用おむつはどのようなシーンで使用することが出来るのか、4つ紹介します。

◆スプレーや粗相に悩んでいる時

猫はトイレのしつけがほぼ必要ないとは言われていますが、猫ちゃんの中には上手にトイレを使用することができず、スプレー行為や粗相をしてしまう子も存在します。

トイレを失敗するたびに叱ってしまえば、猫は強いストレスを感じ、さらに失敗を繰り返すことに繋がるためおすすめできません。

トイレ環境を整えて、粗相した場所を徹底的に掃除することも大切ですが、トイレの失敗は病気ではないため、飼い主さんのストレスを軽減させる目的でも、猫用おむつを選択肢に入れておくことにより、気持ちに余裕が出てくるはずです。

飼い主さんの就寝時間やお留守番の時間帯に猫用おむつを利用しながら、トイレの失敗を改善してみてはいかがでしょうか。

◆おでかけの時

猫のトイレには本体と猫砂がセットで必要となりますが、愛猫とのおでかけの際に大きなトイレを一緒に持っていくことは、現実的に考えて難しいですよね。

動物病院に連れていくとき、実家に帰省するときなどに、極力荷物を減らすためにも有効なのが、猫用おむつの活用ではないでしょうか。

普段から猫用おむつに慣れている猫ちゃんであれば、おでかけのときにも問題なくおむつを着用できますし、たくさん人が居る場所でもマナーを守ることができます。

◆トイレで排泄するのが難しくなった時

加齢や病気によってトイレでの排泄が困難になったときは、安全のためにも猫用おむつの利用をおすすめします。

トイレまで思うように歩いて行けなかったり、トイレを跨げなかったりすれば、二次被害が起きる危険性もありますし、無理にトイレを使用させる必要は無いですよね。

身体の機能低下を補助するだけでなく、二次被害で身体を傷付けないためにも、無理をさせない猫用おむつがあれば安心です。

トイレについての悩みは最期まで尽きることはないため、双方がストレスに思わないためにも、上手に猫用おむつを活用して悩みを軽減するようにしていきましょう。

◆緊急時

猫用おむつはいざというときに使用するというよりは、緊急時に備えて普段使いしておくことが一番です。

とくに災害の多い島国となる日本では、いつどんな災害が起きるか予測できませんし、災害が起きてから色々準備するのでは遅すぎます。

猫と一緒に暮らしている方であれば、万が一に備えて必要なものを準備しておき、愛猫と一緒に‌避難ができるための対策をしておくに越したことはありません。

災害時には猫ちゃん自身も精神的に大きなダメージを受けているでしょうし、避難場所でいつも通り排泄ができるかも分からないため、トイレの選択肢を増やすためにも猫用おむつは有用と言えるのではないでしょうか。


猫用おむつの選び方

ペット用のおむつは圧倒的に犬用の製品が多く販売されていますが、猫用おむつが購入できるようであれば、かならず無香料で猫用の商品を購入するようにしてください。

猫は鼻が利くことからも、香料が使用されている場合には、それだけで嫌悪感を示す可能性が高くなります。

猫用おむつは猫の体型(胴長)に特化していることからも、ハイウエストで足回りも抵抗の少ないスッキリ構造の商品が多いようです。

しっぽを通す穴もサイズの調節が可能となっていますが、鍵しっぽの猫ちゃんなどは穴が小さいこともあるため、そのようなときはハサミで切り込みを入れて調節していきましょう。

どうしても猫用おむつが見つからないときは、小型犬用で女の子用の商品を選ぶようにしてください。

本来猫用おむつは大きく分けて2種類に分類され、介護や介助を目的とした本格的なおむつタイプ、粗相対策を目的としたマナーウェアタイプがありますので、使用目的によって選ぶようにすると安心です。

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おむつに慣れてもらう方法

落ち着いている猫

猫用おむつはとても便利な製品ではありますが、何よりも猫ちゃんがストレスを抱えないかが心配となりますよね。

100%ノンストレスとはいかないからこそ、猫用おむつは正しく使用しなくてはいけません。

そして、普段から猫用おむつに慣れてもらうことにより、いざというときも安心して使用できるため、日頃からおむつを着用する機会をつくり、少しずつ抵抗をなくしていくようにしましょう。

猫用おむつに慣れてもらうために、飼い主さんはどのようなことを心掛けていけば良いのでしょうか。

◆愛猫のペースに合わせる

何かを強いられることに抵抗を感じる猫ちゃんは多いため、猫用おむつを初めて使用するときには時間をかけて、おむつ自体への抵抗をなくしていきましょう。

すぐにおむつを履かせるようなことはせず、まずはおむつを愛猫に見せて、ニオイや見た目を覚えてもらってください。

そして安全なものだと猫ちゃんが認識した後に、無理をしない程度に猫用おむつを装着してみましょう。

無理強いしてしまうとおむつ着用が難しくなってしまう上に、おむつを見るだけで嫌悪感を示すようになってしまうため、装着時間を徐々に長くしていきながら、数日かけて慣れてもらうようにしてください。

◆サスペンダーなどでずれないようにする

元気な猫ちゃんにおむつを使用する際には、何かのはずみでおむつが脱げてしまわないように、サスペンダーやおむつカバーなどを併用して使用することをおすすめします。

ペット用のサスペンダーは種類も多く身体に接する面積も少ないため、皮膚への負担やストレスの軽減にも役立ちます。

猫用おむつがずれることなく身体にしっかりとフィットすれば、最初は嫌がっていたとしても徐々に慣れてくれるはずのため、煩わしさを感じさせない工夫を心掛けてあげましょう。

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◆おやつやおもちゃで気を反らす

猫用おむつを抵抗なく着用してもらうためには、履かせるときや履いたあとに気を反らしてあげることも大切です。

猫を無理矢理押さえつけておむつを履かせるのではなく、大好物のおやつに夢中になっているうちに、おむつにしっぽをインして履かせてあげましょう。

そして履いていることを愛猫に忘れてもらうためにも、装着後にお気に入りのおもちゃで遊んであげてください。

嬉しいことや楽しいことの一環として猫用おむつを着用できれば、おむつを履くことに対しての抵抗感も薄れ、嬉しいこととして認識してくれる確率が上がります。

また、抱っこが好きな猫ちゃんであれば、抱っこをしながらの装着も試してみてはいかがでしょうか。


まとめ

猫の平均寿命が長くなっていることは、獣医療やフードの向上が大きく関係していることが確かではありますが、愛猫にたくさんの愛情を注いで、真摯に向き合っている飼い主さんがたくさん居る証拠でもあります。

1分1秒でも長く一緒に居たいと願う飼い主さんであれば、愛猫がどんどん老いていったとしても、ずっと変わらない愛情を注いであげられるはずです。

介護が必要になった際には生活環境を整えるだけでなく、猫用おむつなどが必需品となりますが、最近では猫用おむつは介護だけでなく、さまざまなシーンでの使い道があるため、普段使いする方も増えてきているようです。

ある程度のストレスが猫にかかってしまうからこそ、万が一に備えて使用しておくことが大切となるため、この機会に是非、猫用おむつの使用を検討してみてはいかがでしょうか。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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