猫に砂糖を食べても良い?メリットとデメリットがある調味料って本当なの?

2024.03.17

猫に砂糖を食べても良い?メリットとデメリットがある調味料って本当なの?

疲れを取ってくれる甘い食べ物は、間食や食後のデザートとして多くの人から好まれています。 しかし、そんな甘いものを食べていると愛猫が羨ましそうに見つめてきた、という経験もあるでしょう。 基本的に甘いデザートには砂糖が使われていますが、猫が甘いものを欲しがった場合、食べさせたとしても問題がないのかを考えてみました。

猫が砂糖を食べてもいいの?

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砂糖が使われている甘い食べ物は、食べると幸福度が上がり、自分へのご褒美として食べるといった方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

嬉しそうに食べる飼い主さんを見て、同じ食べ物を食べたがる猫ちゃんは多いことかと思いますが、砂糖は満足度の高い調味料だからこそ、猫にも与えて一緒に嗜みたいと考える方が居たとしても不思議ではないですよね。

砂糖はさまざまな食べ物に甘さを加えるだけでなく、お肉を柔らかくしてくれたり、食材の保存性を高めてくれたりといった役割を担っています。

もともと砂糖はインドが発祥の地と言われていますが、紀元前2000年ごろのインド仏教典には、砂糖は薬として使われていたと記されており、大変貴重な食材であったことが分かります。

砂糖の原材料は主に、サトウキビやテンサイといった植物となるため、猫が食べたとしても安全なように思われますが、結論を言うと猫に砂糖といった物質は必要ないため、敢えて与える必要はありません。

また、猫は人間よりも甘みを感じ取る味蕾(みらい)と呼ばれる細胞が少なく、甘みを感じにくいと言われています。

そのため、砂糖を食べたとしても「甘くておいしい」と感じることはないため、猫は砂糖を食べる必要性がないと言えるでしょう。


猫が砂糖を舐めてしまったけど大丈夫なの?

猫は砂糖を食べる必要がなかったとしても、飼い主さんが食べているものに対して興味を示したり、盗み食いしたりすることがないとは言い切れませんよね。

とくに砂糖を使っている食べ物の中には、猫が好む傾向の強い「牛乳」「バター」「卵」などの食材を一緒に使用していることも多く、その香りを感じ取って食べたがる子は一定多数存在しています。

もちろん敢えて砂糖を使っている食べ物を猫に食べさせることはNGですし、砂糖単体でも舐めさせないようにしてください。

万が一、何かのきっかけで猫が砂糖を舐めてしまった場合、一舐め程度であればそこまで問題視する必要はありません。

私たちが普段口にしている量(ケーキ1個・ドーナツ1個など)と同量を、猫が口にしてしまっては問題ですが、一口かじってしまった程度であれば、その後しっかりと経過観察をして、異常が出ていないかの確認を怠らないようにしましょう。

◆砂糖を使った危険な食べ物

砂糖を使った食べ物の中には、猫には絶対に与えてはいけないものも存在しています。

猫にとって甘い危険な食べ物とは、「チョコレート」となります。

チョコレートの原材料となるカカオには、カフェインやテオブロミンといった成分が含まれており、猫はこれらの成分を分解する力だけでなく、体外に排出させる力が弱いため長い時間体内に留まってしまい、中毒症状を引き起こすといった仕組みです。

チョコレート単体だけでなく、チョコレートやココアパウダーを使用した食べ物も危険となるため、食べる際には細心の注意を払いつつ、猫に食べられないような工夫をするようにしてください。

◆砂糖を舐めすぎると病気のリスクが高まる

一時的に砂糖を一舐めした場合や、砂糖を使った食べ物を一口かじってしまった程度であれば、そこまで問題視する必要はないと前述しましたが、日常的に砂糖が入った食べ物を摂り続けてしまえば、当然病気のリスクが高まります。

砂糖は体内で吸収されやすい上に、食後の血糖値を急上昇させることによって、インスリンが大量に分泌されたのちに、中性脂肪へと作り替えられていきます。

とくに猫は眠る時間が多く運動量も少ないため、肥満になりやすいといった特徴があるようです。

そして肥満が引き金となって、糖尿病を発症するリスクが高まります。

肥満になって糖尿病を発症した際には、人間のようにダイエットさせることが難しいため、日常的に砂糖を摂取させないように心掛けておく必要があると言えるでしょう。


砂糖を舐めて体調不良になった時は病院へ連れて行く

猫にとってさまざまなリスクのある砂糖ではありますが、愛猫が砂糖を舐めて体調を崩すようなことがあれば、飼い主さんはとても不安で心配になってしまいますよね。

万が一砂糖を過剰摂取してしまった場合、余分な糖は猫の身体にさまざまな悪影響をもたらします。

糖を消化するための栄養素が不足すれば、身体や頭が重くなって睡眠障害を起こしやすくなり、息苦しさを感じたり呼吸が速くなって脈の異常が現れたりもするようです。

さらに重症化すれば下痢や嘔吐を引き起こすだけでなく、脱水症状が現れることもあるため注意が必要となります。

明らかに体調不良を起こしていることが分かるようであれば、家で様子を見るのではなく、早急に動物病院を受診して適切な治療を受けるようにしてください。


砂糖を使った経口補水液を与えることもある

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基本的に猫に対して砂糖を与えることはNGですが、時と場合によっては砂糖が薬代わりになるケースがあります。

もちろんそのまま砂糖を舐めさせるのは別のリスクも高まるため、経口補水液(砂糖水)を作って飲ませてあげることが一般的です。

経口補水液は砂糖と食塩を混ぜて作られているため、猫に飲ませる際には市販のものを与えるよりも、飼い主さんが手作りをした方が安全と言えるでしょう。

塩は使わずに鶏肉やかつお節の茹で汁を使い、そこに砂糖を混ぜれば完成です。

分量は以下の通りです。

●鶏肉、またはかつお節の茹で汁…500ml
●砂糖…20g

猫に与える際にはしっかりと冷ます必要がありますが、茹で汁が温かいうちに砂糖を入れることにより、砂糖が結晶のまま残らないようになります。

経口補水液が必要となるケースは、次のような症状が出ている猫ちゃんに与えると効果的です。

◆老猫

猫は加齢が進むと動くことが億劫になり、飲水量が著しく減っていきます。

もともと猫は飲水量が少ない動物ではありますが、さらに水を飲んでくれなくなってしまえば、気付かぬうちに脱水症状を引き起こしている可能性もあるため注意が必要です。

また、飲水量が減るだけでなく臓器の衰えによって、慢性腎臓病を罹患する確率も上がってきます。

腎臓病により腎機能が低下すれば、尿の濃縮力が低下していき多尿となって、脱水を起こしやすくなるといった仕組みです。

壊れてしまった腎臓は元には戻らないため、愛猫の様子を見ながら経口補水液を与えてあげるようにしましょう。

◆脱水・低血糖の場合

脱水症状を起こすのは老猫だけとは限らず、夏などの暑い季節には健康体の猫ちゃんであっても注意が必要と言えますよね。

脱水の症状が出ているときには水分摂取が重要となってくるため、スポイトなどを使って経口補水液を与えるようにしてください。

また、子猫の場合は成長過程によって免疫力が未熟となっており、感染症にかかりやすいことからも下痢や嘔吐を繰り返して、脱水症状を引き起こしやすくなっています。

臓器が未発達なこともあり、肝臓に糖をうまく貯蔵できないため、食事からエネルギー源となる糖を摂取しなくてはいけません。

そのため、長時間母猫の母乳やミルクを飲めなければ低血糖となり、脱水だけでなく意識障害を引き起こす可能性が高くなります。

子猫が低血糖症を引き起こした場合には、経口補水液よりも粘度の高いガムシロップや、オリゴ糖などをスポイトなどで飲ませてあげるのも効果的です。

成猫でも低血糖症になる子も少なからず存在しますが、糖尿病を患っている猫ちゃんは食事内容や治療が適切でなかった場合に、必要以上に血糖値が下がってしまうことがあります。

脱水や低血糖症を引き起こしている猫ちゃんには、糖分が薬となってくれるため、正しい知識を持って砂糖を有効活用してみてはいかがでしょうか。


まとめ

甘い食べ物は嗜好性が高く、日常的に好んで食べているといった方は多いはずです。

甘いものを美味しそうに食べている姿を猫が見れば、自分にも分けてほしいとせがんできても不思議ではないですよね。

しかし、猫は甘味を感じとる味覚を持ち合わせていないため、敢えて食べさせる必要はないと言われています。

砂糖を過剰に摂取してしまえば体内で余分なエネルギー源となり、中性脂肪に変化するだけでなく、生活習慣病を引き起こす原因になりかねません。

リスクがある以上猫に砂糖を与えるべきではありませんが、脱水や低血糖症を引き起こした猫ちゃんには、砂糖の使用が薬代わりとなってくれるようです。

正しい知識を持った上で砂糖を有効活用するようにし、愛猫の健康をしっかりと守るようにしましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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