「アンズ」って何犬?
アンズちゃんの事を全く知らない方は、まずアンズちゃんの犬種が何なのか気になりますよね。
何犬だと思いますか?
実は、「トイ・プードル」なんです!
そう、あのクルクルな毛とクリクリな目がかわいい、みなさんおなじみのトイ・プードルです。
アンズちゃんの犬種はおわかりいただけたと思いますが、アンズちゃんとはいったい何が凄いわんちゃんなのでしょうか?
「アンズ」ちゃんって何が凄いわんちゃん?
アンズちゃんは2015年に開催された「全日本嘱託警察犬競技大会」において小型犬で初めて審査を合格し、茨城県警の嘱託警察犬として認定されたトイ・プードルです。
それまでの嘱託警察犬は、ジャーマンシェパード、ラブラドール、ドーベルマンなどの大型犬しかいませんでした。
しかし、「わんちゃんの大きさにこだわらず、優秀なわんちゃんにもっと活躍してもらおう」という県警の考えにより、2015年の全日本嘱託警察犬競技大会から大型犬に限らず全犬種の参加を試験的に3年間実施する事に決めました。
2015年の参加犬は全49頭、うち小型犬3頭、その中で小型犬の合格はアンズちゃんただ1匹だけでした。
そんな凄いアンズちゃん、実は悲しい過去がありました。
「アンズ」ちゃんの過去とは?
アンズちゃんが産まれたのは2013年8月の事でした。
「飼育の参考書通りに動いてくれない。処分して欲しい。」そんな心無い理由でアンズちゃんは県動物指導センターに持ち込まれました。
殺処分寸前のところを茨城県動物愛護推進委員の鈴木博房さんが引き取り、家族に迎え入れました。
鈴木さんの自宅には、アンズちゃんを迎え入れる前から警察犬の訓練をしているシェパードが4頭、先住犬として生活していました。
鈴木さんは妻と庭に植えた木から名前をとり、トイ・プードルに「アンズ」という素敵な名前をつけ、家族の一員になりました。
迎え入れた当初は怯えた様子だったアンズちゃんも、4頭のシェパードたちと次第に打ち解け、明るさを取り戻していきます。
しばらくすると先住犬のシェパードたちの警察犬訓練を一緒に受けるようになり、アンズちゃんはメキメキとその素晴らしい才能を開花させていったのです。
「アンズ」ちゃんはどんな仕事をしているの?
アンズちゃんはトイ・プードルならではの小さな体を活かし、大型犬には入る事の出来ない狭い場所でも捜査する事が出来ます。
それに加え、物覚えが良いためどんな小さな物的証拠も見逃す事なく捜し当てる事が出来ます。
その才能を活かし、嘱託警察犬として仕事を全うしています。
嘱託警察犬とは、一般の方または民間施設が飼育・訓練・所有している警察犬の事で、警察の要請を受けると捜査・救助などに協力する頼もしいわんちゃん達なのです。
まとめ
アンズちゃんの事を知れば知るほど、素晴らしいわんちゃんだということがわかりますね。
また、アンズちゃんが脚光を浴びる事ができたのも、飼主の鈴木さんがアンズちゃんの命を救ったからこそです。
この世に必要の無い命はありません。
1匹でも多くのわんちゃんが不幸になる事のないように、私たち一人一人が責任を持って生涯わんちゃんを大切にしていきましょう。
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