人間だけじゃない?ダニは犬も悩ませます。

2016.05.03

人間だけじゃない?ダニは犬も悩ませます。

「ダニ」というと、屋内・屋外問わず発見するものですが、小さすぎるゆえ、いつの間にか私たちの皮膚をかんだりしているものですよね。 また、カーペットや布団などにもいると言われているものの、目で発見するにはとても小さく掃除のときにもなかなか気付かないなど、私たちを本当に困らせる生き物です。 ダニの被害を受けるのは人間だけではなく、愛犬も一緒です。人間よりもカーペットに寝そべったりすることが多いので、ダニの被害を受けやすいとも言えます。 今回はそんなダニの種類やそれによって犬に与える症状、また予防や対処の方法についてお話していきたいと思います。

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もっとも注意するべきは「マダニ」

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ひとくちに「ダニ」とは言いますが、ダニにもたくさんの種類があります。その中から、愛犬を脅かす危険性のあるダニについてお話ししたいと思います。

中でも一番注意が必要なのはマダニと言われています。

●マダニが引き起こす症状とは

マダニが犬の身体につくと、かなりの痒さが引き起こされるのです。それはマダニの血を吸う量が尋常じゃないくらいだからなのです。なんと、マダニは血を吸うことにより、吸った血で200倍近くもの大きさに膨れるのです。

そんなマダニが愛犬に寄生されてしまったらどうなるでしょう。そんなにたくさんの血を吸われるのですから、単に痒みだけではなく、貧血の危険性も考えられることになります。また、歩行障害を起こすなど症状が重症化するリスクもあるのです。

さらに、このマダニによる被害は犬だけにとどまらず、飼い主である人間にも被害が及ぶことがあります。とても厄介、そして強敵なダニと言えます。

また、マダニには上記のようなかゆみや貧血以外にも、頭痛や発熱などといった症状を伴う日本紅斑熱、神経系に被害を与えるダニ麻痺症などといった二次被害を及ぼすこともあります。

●マダニ症の原因って?

小さな虫ではありますが、犬や人間に相当大きなダメージを与える恐ろしい生物ですよね。そんなマダニは、どうしたら防げるのでしょうか。

基本的にマダニは、春から夏の温かい時期、そして草の生い茂った場所で寄生されると言われています。もし犬の体にマダニを見つけたら、つぶさないように取り除いてあげましょう。ただし、つぶしてしまうと細菌が繁殖し感染症を引き起こす危険性もあります。

マダニ以外にどんなダニがいるの?

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犬にとって一番強敵とも言える「マダニ」のほか、犬に被害を及ぼすダニがいます。

●犬に寄生しているニキビダニ

犬の口周辺や手の周辺に寄生しやすいと言われているニキビダニ。これが異常発生するとかゆみを伴い、湿疹やただれなどの症状を引き起こします。

ニキビのようなものができたり、脱毛してしまうこともあるという危険なダニです。また、敗血症などに陥ることもあるので、もし見つけたらなるべく早く病院に行くようにしましょう。

軽い症状の時に見つけることができれば、1か月程度の薬剤投与の駆除方法で治療ができます。重い症状になってしまうと、数か月、場合によっては年単位での治療となってしまうこともあるのです。

●耳に発生!?耳ダニ

ミミヒゼンダニというダニにも注意しましょう。犬がかゆみのため耳を頻繁に気にするようになったり、耳垢が黒っぽくなってしまっていたら、ミミヒゼンダニの被害を疑いましょう。被害が進むと中耳炎などの耳の中の病気を引き起こしてしまうこともあります。

●ヒゼンダニにも注意しましょう

ヒゼンダニは肉眼で見るのが難しいほどの小さいダニ。そのため、愛犬に寄生していてもあまり発見できないかもしれません。小さいダニであるものの、その威力は大きく、激しいかゆみをともなう症状を引き起こします。他の部分よりも毛の少ない部分に寄生することが多いヒゼンダニは、小さいため対処も簡単ではありません。

お腹や耳などの毛の薄い部分にかさぶたを発見して、症状に気づくこともあります。ニキビダニ同様、薬剤の使用、抗生剤の服用で治療をしていきます。

そんなダニの対処法はないの?

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ダニは基本的にはとても小さいため、予防することは難しいと考えてしまいそうです。ですが、普段から体を清潔に保ってあげるようにすれば、ダニの寄生の可能性は低くなっています。散歩が大好きなワンちゃんたちは、帰宅したら皮膚を清潔にしてあげましょう。

また、ダニに感染している動物と接触をしないようにすることも大事な予防法です。

でも、もしも小さなダニがワンちゃんの体に付着していたらビックリしますよね。数匹程度のマダニを発見したら、ピンセットで引き抜くこともできるかもしれません。でも、つぶしてしまうと感染症の危険があります。また小さすぎるダニは発見しにくく、ピンセットで引き抜くなんて至難の技ですよね。そこで、ダニの駆除薬などの使用も予防としては有効です。動物病院で相談して、きちんとした処置をしてもらうのが最善の策と言えます。

また、ダニによる症状を早期に発見した場合でも、一日や二日で治療しきれるということはありません。少なくても一か月ほどかかるのが一般的。そのため、もしも症状が悪化していてひどい場合であれば、一年近くの治療期間を必要とすることがあります。

そのため、普段から飼い犬の皮膚の状況には注意を払っておき、万が一感染してしまっていたら、すぐに動物病院に行って一刻も早く治療を開始するようにしたいものです。

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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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