腎臓系のトラブル
薄い色のおしっこをたくさんしたり、におい(アンモニアのきついようなにおい)のちょっとくさいようなものなどは要注意です。
腎不全や腎炎など腎臓系のトラブルになると、腎臓はおしっこを作り出す器官であるため、普段とは違うおしっこがでます。
また違和感などにより普段の場所ではないところへ粗相をすることもでてきます。
ホルモン系のトラブル
おしっこ系の器官に問題はありませんがたくさんお水を飲みすぎてしまうことにより、摂取されたお水はそのまま排泄へとむけて移行し、たくさんの薄いおしっこが出ることになります。
とくにあげられるのがワンちゃんで起こる副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)です。
他にも水吸収系のホルモンバランスの崩れなどにつながる病気などもありますが、おしっこが多いと感じた際は、まずは飲むお水の量を把握してみましょう。
お水の摂取量の基準値は体重1キロ当たり100ミリリットル以下、すなわち体重3キロの子であれば300ミリリットル以下、体重5キロの子であれば500ミリリットル以下くらいを目安にするべきと言われています。
もちろん暑いなどの環境もありますが、この値を基準に、お心当たりのある方は、ちょっと動物病院へ相談された方が良いかもしれません。
結石症
石がおしっこの通り道をふさいでしまったり、粘膜を傷つけるため、痛みが生じて、思うようにおしっこが出るよう力めないようになります。
そのため、本来おしっこをしようとしていた場所で出し切れず、全く違う場所で排泄をしてしまうのです。
石ができる前に結晶と呼ばれる砂状のものがおしっこ中にできるようになり、その後結石と呼ばれる石状の塊へと段階を踏んで形成されるようになります。
体質的であったり、食べているものなどによってもできやすさは個々で異なります。
おしっこキラキラしたものが混じったり、血が混じったりした場合は要注意です。
膀胱炎
膀胱とはおしっこをためておく器官です。
健康な場合、ゴム風船状に伸縮し、おしっこをためたり排泄した後は縮んだりを繰り返すのですが、炎症を起こしてしまうと膀胱はしっかりとおしっこをためられなくなるため、頻尿になったり、痛みのため上手く力めずに本来しようとした場所と違う場所に排泄してしまうことがあります。
炎症の原因が感染であれば、どんどんお水を飲んで、おしっこをたくさん出すことで原因の細菌を排出し、治りを速めることもできますが、基本的にはお薬が必要です。
頻度や血液が混じる等おしっこの性状の異常を発見した時は速やかに動物病院を受診した方がよいでしょう。
避妊去勢手術後のホルモンバランスの変化
上記の4つは病的なものですが、こちらは病的なものではありません。
避妊去勢手術などの後に、ホルモンバランスの変化により尿漏れのように、ワンちゃん猫ちゃんが意識していないときに尿が漏れてしまうということがあります。
生理的なもので、治療がこの場合はないため、されては困ってしまう時はおむつなどを付ける等の対処をすることになります。
このようにおしっこに関連するトラブルの一部を挙げさせていただきました。
病的なものもありますし、そうではないものもあります。
またここには記述していませんが精神的な背景も関連しておしっこの排泄の頻度が変化したりすることもあります。
おしっこの排泄は毒素の排泄という意味もありとても大切です。
変化に気づいた場合、まずは動物病院などの専門の方に相談してみるようにしましょう。
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