犬の里親という選択肢
犬を飼う時、どこで犬をお迎えしますか?大抵の人が思い浮かぶのがペットショップかブリーダーではないでしょうか。もちろん、日本では圧倒的にペットショップやブリーダーで購入することが多いです。しかし、諸外国ではペットショップすらない国が多く、スタンダードだと思っていた日本のペットショップが、とても珍しいことにも見える程です。それでは、諸外国ではどのように犬をお迎えしているのでしょうか。実は、多くが譲渡会による里親なんです。
アメリカでは、譲渡会による里親はとてもスタンダードです。犬をお迎えすることになると、多くの人が譲渡会へ足を運び、犬の里親になります。もちろん、ブリーダーもいるので全ての人が譲渡会というわけではありませんが、譲渡会制度は日本よりも充実していることは確かです。
ただ、最近では日本でも譲渡による里親制度が普及し始めました。メディアでも特集されることもあるため、見たことがある人も多いのではないでしょうか。日本では、現在各都道府県の動物愛護センターを始め、ボランティアの方々の協力により、週末になると色々な場所で譲渡会が行われています。もし、犬を飼おうとしているなら、こうした譲渡会による里親という選択肢も視野に入れてみては如何でしょうか。
犬を迎える時に必要な準備とは
犬をお迎えするにあたり、必要なものは、ペットショップやブリーダーからお迎えする時と何ら変わりありません。まずは、以下の物を事前に揃えておきましょう。
■サークル
■ゲージ
■給水器
■トイレシート
■トイレトレー
■フード
■おやつ
■おもちゃ
■首輪やリード
■爪切りやブラシ
まずは、これらのものを事前に準備しておきましょう。後は、犬をお迎えした後に必要になったものを買いそろえていけば問題ありません。
また、譲渡会では各保護団体によって譲渡する際の条件があります。その条件を満たしていないと、例え気に入った犬がいても、お迎えすることはできませんので、各保護団体のホームページなどを参照して、条件を必ず読んでおきましょう。
譲渡会に行ってみよう!
譲渡会や里親制度に興味を持ち、犬をお迎えしたいと思ったら、是非譲渡会へ足を運んでみて下さい。譲渡会で新しい家族を待つ犬の多くは、新しい家族の家に行ってもすぐに生活が出来るように、トイレや散歩のしつけなど、多くのしつけが既に出来ていることが多いです。もしろん、環境が変わると始めは失敗してしまうこともありますが、しつけがちゃんと出来ているので新しい家族やその家に馴染むのも早いです。基本的に、譲渡会は土日で行われることが多いですが、保護団体によっては平日に対応してくれる場合もあるので、まずは色々な保護団体で保護されている犬達をよく見て、実際に触れ合ってみて下さい。また、その保護団体の譲渡条件などもチェックしておきましょう。
命を大切にしよう
保護団体や愛護センターなどで保護さている犬達は、過去に辛い体験をした犬が殆どです。例えば、虐待されていた犬・繁殖のためだけに飼われていた犬・言うことを聞かないからと言って捨てられた犬・劣悪な環境で育てられた犬・捨てられた子犬など、様々な過去の傷を負っています。そのために、保護団体は譲渡条件を事細かにしているのですが、それは、今度こそ幸せな日々を送って欲しいという保護団体の願いでもあるのです。ただ、辛い過去があって、その直後に譲渡会に出るわけではなく、保護団体のボランティアさん達や動物病院の協力のもと、ケアや治療、しつけはしっかりと行ってくれているので、その点は安心して下さい。
限りある命です。その命をどのように大切にしていくかは、飼い主さんの責任でもあります。もし、犬を飼おうとしているなら、【犬の里親】という選択肢も増やしてみては如何ですか。こうしている間にも、新しい命が産まれると同時に、新しい家族が見つからずその命を終えてしまう犬もいるということ、忘れないで下さい。そして、お迎えした犬は、その子の生涯をかけて大切に育てていってあげましょう。
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