犬の耳の形は何種類ある？形の名前や代表犬種をご紹介！

【掲載：2016.09.10　　更新：2023.07.24】

犬の耳は大きく分けたら3タイプ

「立ち耳」「半立ち耳」「垂れ耳」という言葉は聞いたことがあることが多いと思いますが、犬にはその他にも色々な耳の形があることをご存知でしょうか。

この「立ち耳」「半立ち耳」「垂れ耳」というのは犬の耳の形を大まかに分けた時の呼び方であり、実はその中にも大きさや角度の違いによって別の名前がついています。
一体どのような名前の耳があるのか、順番に見ていきましょう。

犬の耳『立ち耳タイプ』

◆プリックイヤー（立ち耳）：Prick ears

耳全体が立ち上がっている形の耳を総称して『プリックイヤー』と呼びます。
耳先は丸くなっている場合やとがっている場合もあり、様々です。

代表的な立ち耳の犬:ジャーマンシェパード、柴犬、シベリアンハスキーなど

◆バットイヤー（こうもり耳）：Bat ears

頭のサイズに対しての割合が大きく、前に向いている立ち耳で、付け根は広く耳先に向けて細くなり、丸いコウモリの羽のような形の耳です。

代表的なバットイヤーの犬:ウェルシュコーギーやフレンチブルドックなど

◆キャンドルフレームイヤー（ろうそく耳）：Candle Flame Ears

立ち耳でロウソクの炎のような形をしているので、キャンドルフレームイヤーとよばれています。※断耳をしていない自然な耳のことを呼びます。

代表的なキャンドルフレームイヤーの犬:ミニチュアピンシャー、イングッリシュ･トーイ･テリアなど

◆コックドイヤー（半立ち耳）：Cocked ear

コックドイヤーは、立ち耳で耳先が少しだけ折れていて、プリックイヤーとボタンイヤーの中間くらいなので、日本では「半立ち耳」と呼ばれています。

代表的なコックドイヤーの犬:コリー、シェトランド・シープドックなど

◆ボタンイヤー（ボタン耳）：Button Ears

耳の下部分は立ち耳で、上部が垂れ下がり耳の穴を隠しています。

代表的なボタンイヤーの犬:フォックス・テリア、ジャック・ラッセル・テリアなど

◆ローズ・イヤー（ローズ耳）：Rose Ears

垂れ下がった耳が後ろに向いている形です。耳の内側が少し見えています。

代表的なローズ・イヤーの犬:ブルドッグ、ウィペットなど

犬の耳『垂れ耳タイプ』

◆ドロップイヤー（垂れ耳）：Drop Ears

耳の全体や大部分が、根本から垂れている耳のことです。

代表的なドロップイヤーの犬:ゴールデン・レトリーバー、ビーグルなど

◆ペンダントイヤー（ペンダント耳）：Pendant Ears

付け根から垂れている、大きな垂れ耳のことです。

代表的なペンダントイヤーの犬:ダックスフンド、バセット・ハウンドなど

◆フォールドイヤー（折れ耳）：Folded Ears

垂れていますが、根本の部分がフラットではなく、やや外側に広がっている状態の垂れ耳を言います。

代表的なフォールドイヤーの犬:キャバリアなど（スパニエル種）

◆Vシェイプイヤー（V字型耳）：V-Shaped Ears

V字型（逆三角形）になっている耳で、垂れ耳に多い形です。

代表的なVシェイプイヤーの犬：ブルマスティフやワイマラナーなど

まとめ

犬の種類によって違う、犬の耳の形についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
こちらの記事では基本的な10種の犬の耳の形について紹介しましたが、チューリップイヤーと呼ばれる形やブラントティップイヤーといったものもあるそうです。

また、耳の形自体の呼び方とは少し異なりますが、ドーベルマンなどで見られる断耳という耳もあります。
本来の垂れ耳を切って直立させた立ち耳の形のことで、かつては人為的に耳を立たせる慣習がありましたが、動物愛護の観点から多くの国で禁止されています。

そんなたくさんの種類がある犬の耳ですが、同じ犬種でも耳の位置や形は異なります。
愛犬や周りの犬の耳の形に注目すると、新しい視点でワンちゃん達を見ることができそうですね。

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