終生飼養(しゅうせいしよう)とは?
とても難しそうに聞こえる言葉ですが、簡単に言いますとお迎えされたワンちゃん、猫ちゃん(動物)の一生を養うという意味です。
そんなこと当たり前じゃないか!と思う方いらっしゃると思います。ワンちゃん、猫ちゃんをお迎えされたばかりの方は皆さまはそうおっしゃるそうです。
お迎えしたばかりで面倒を見ない方なんていません。面倒はしっかり見る!と心に決めてると思います。
しかし、もし自分に何かあったら…大切な家族を守ることは出来ません。
何かあってからでは遅いのです。
そのためには何をしたらいいのでしょうか?
これからのワンちゃん、猫ちゃんと暮らす上でご参考になれば幸いです。
ワンちゃん、猫ちゃん(動物)と暮らしたい!
そう感じている方はたくさんいると思います。
まず、一緒に暮らしたいと思っている方はどのタイミンで暮らしたいと感じるのでしょうか?
下記のデータをご覧下さい。
平成27年犬猫の飼育のきっかけ(各世代共通トップ3)*1
- 生活に癒やし・安らぎが欲しかったから
- 以前暮らしていた動物が亡くなったから
- 家族や夫婦のコミュニケーションに役立つから
など、一緒に暮らしたい理由は皆様々です。
*1 日本ペットフード協会
しかしその一方でワンちゃん、猫ちゃんの引き取りも少なくありません。
平成23年引き取り理由*2
- 飼い主さまの病気・死亡・高齢化→健康上の問題
- 引っ越し→ペット不可の物件への転居
- 経済的問題→年金や給与などの収入の減少
- 多頭飼育→どんどん拾ってしまい、多すぎて面倒が見きれない(不妊去勢をせず増え続けてしまった、不妊去勢に消極的)
- 動物の問題行動→噛む吠える(飼い主さまのしつけの問題)
などがあげられます。
*2 2015杉並動物相談員講座
地方公共団体によって条例に差異がありますが、基本的には動物の取り扱いに関する義務を設定されています。
ここでは例として、東京都動物の愛護及び管理に関する条例を引用したいと思います。
東京都動物の愛護及び管理に関する条例
第5条
- 飼い主(動物の所有者以外の者が飼養し、又は保管する場合は、その者を含む。以下同じ。)は、動物の本能、習性等を理解するとともに、命あるものである動物の飼い主としての責任を十分に自覚して、動物の適正な飼養又は保管をするよう努めなければならない。
- 飼い主は、周辺環境に配慮し、近隣住民の理解を得られるよう心がけ、もって人と動物とが共生できる環境づくりに努めなければならない。
- 動物の所有者は、動物がみだりに繁殖してこれに適正な飼養を受ける機会を与えることが困難となるようなおそれがあると認める場合には、その繁殖を防止するため、生殖を不能にする手術その他の措置をするよう努めなければならない。
- 動物の所有者は、動物をその終生にわたり飼養するよう努めなければならない。
- 動物の所有者は、動物をその終生にわたり飼養することが困難となった場合には、新たな飼い主を見つけるよう努めなければならない。(飼い主になろうとする者の責務)
一緒に暮らせなくなった時の選択肢をもっていますか?
お一人の方、ご家族の方、高齢の方などワンちゃん、猫ちゃんと暮らしている生活スタイルは様々です。
ここで、お一人や高齢の方で自分に何かあった時、一緒に暮らしてる家族を守ってあげることはできますか?
ご家族の方で近所の付き合いもあるし子ども大きいし問題ない!と考えてる方も、もし震災で近所の方にも頼る事が出来なくなったら?
自分は大丈夫!と思わないで下さい。
ここで、終生飼養(しゅうせいしよう)とは一生を養うということですが、もし何かあった時に自分以外の人にも大切な家族を渡すことが出来るかどうかも重要になってきます!
最後まで見るし、自分以外の人に育ててもらうことなんてそんなこと思わない!と感じている方もいらっしゃると思います。
何かあってから行動するのは遅いのです。
ワンちゃん、猫ちゃんと一緒に暮らすということはその子の一生を背負っているということでもあります。
一度、自分の家族のことを考えもしも…があった時何をすればいいのか考えて見てはいかがでしょうか?
また、自分ひとりだけでなく他の人に頼る事も視野に入れ、大切な家族を守ることを、お迎えする時に考えて見るのも大事だと感じました。
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