肛門腺絞りをしないとどうなってしまうのか
犬のお尻には、肛門の横に臭いを出す線があります。これは犬同士の挨拶の時にも必要な臭いで、臭いをお互いにかぎとって挨拶や情報交換をしているのです。
肛門腺は袋状になっており、その袋の中に膿のような分泌物を溜めておきます。大型犬などの力のある犬は、自分で排便の際に分泌物を出すことが出来るのですが、小型犬などの小さな犬は、力が弱い為に自分で分泌物を出すことが出来ませんので、肛門腺に膿がたまったままになってしまうのです。
月に1回程、肛門腺絞りを行い肛門腺をケアしてあげないと、分泌物が溜まって爆発してしまうこともあるのです。犬にとっても、とても痛い症状ですし流血もします。分泌物がたまってくると、肛門が不快だったり、床にお尻をこすりつけるような動作をします。
大変な事態になる前に、飼い主がしっかりと肛門腺絞りでケアをしてあげなくてはいけません。
肛門腺絞りの方法について
基本的には、お風呂で犬のシャンプーをする時に肛門腺絞りをしてしまうのがお勧めです。何故かというと、肛門腺にたまった分泌物は非常に臭いです。手や服に付くと、なかなか臭いがとれませんし、周りにとびちってしまう可能性もあります。絞った後、すぐにシャンプーをして洗い流すことが出来るので、お風呂で行うのがベストです。
まずは、犬を後ろ向きに立たせて尻尾を上にあげます。肛門が丸見えの状態で行う為に、誰かに尻尾を支えてもらうと良いでしょう。
肛門の向かって右下と左下に肛門腺の袋があります。その部分を強めに押して、肛門から分泌物を押し出していきます。斜め上に押し出すように行うと良いでしょう。厚手のティッシュやペットシーツなどを使用すると、押し出しやすく、手にも付きません。
犬が痛みで暴れたり、とっさに噛んでくる場合もありますので、飼い主も注意が必要なケアとなります。
肛門腺絞りが自分で出来ない場合はどうすればよいのか
— eggy&merurin (@zokkonbuhi) 2017年2月1日
肛門腺絞りは、テクニックと力が必要となります。慣れるとそんなに長い時間をかけずに絞ることが出来ますが、最初のうちは難しく感じるでしょう。
肛門腺絞りが自分で出来ない場合は、ペットサロンや動物病院で診てもらうことが出来ます。ペットサロンに定期的に通っている場合は、一緒に肛門腺絞りもお願いしてみましょう。定期的に予約を入れる場所ですから、忘れずにケアすることが出来ます。
ペットサロンに通っていない場合は、動物病院がお勧めです。病院で絞ってもらうと、一緒に簡単な健康診断もしてくれますし、体重なども計ってもらえます。何より、獣医さんにお願いできるという安心感が強いです。
どちらも、動物の扱いには非常に慣れているプロフェッショナルですので、犬も嫌がらずに済むのではないでしょうか。どちらに頼んでも、それぞれにメリットがありますので、生活スタイルなどに合わせてお選びください。
肛門腺絞りを怠って、肛門の隣から出血したり爆発したら大変です。犬は言葉を話すことが出来ませんので、飼い主が気付いてあげなくてはいけません。定期的に予約を入れておいたり、身体のチェックをすることが必要となってきます。あなたの大切なパートナーである犬の健康は、あなたが守ってあげましょう。
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