犬の皮膚疾患は意外と多い?
ある調査によると、ペットの保険請求で1番多いのは外耳炎なのですが、2番目に皮膚炎、3番目に下痢というデータがあるそうです。確かに、皮膚の問題って目につきやすいですよね。例えば、皮膚を痒がる・赤みがある・発疹ができる・掻きすぎて出血するなど、色々な症状で動物病院を受診する人が多いのが現状です。
皮膚を痒がる原因とは
愛犬が皮膚をずっと掻いている姿は、見ていてとても辛いですよね。そんな時、考えられる原因を推測して、根本を取り除いてあげることが必要です。
◼乾燥
◼毛玉
◼虫刺され
◼外耳炎
◼細菌感染
◼外部寄生虫
◼アレルギー・アトピー
実は、皮膚を痒がる原因は、私たちが思っている以上に多いです。ただ、毛玉・換毛期・乾燥・外耳炎・外部寄生(ノミやダニであれば予防薬が使える)に関しては、飼い主さんの行動で防ぐことが出来ますが、アレルギー・アトピーに関しては、飼い主さんの行動だけでは防げるものではありません。特に、これからの時期は花粉の時期の到来です。犬の花粉症って、聞いたことない人もいるかもしれませんが、実は犬にも花粉症があるんですよ。
春に皮膚を痒がるワケを知りたい!
春といえば、スギ花粉!スギ花粉は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった症状をひきおこし、マスクなしでは外出が出来ない程です。ちなみに、スギ花粉による花粉症患者は、20年前と比べると2倍以上になってるとか。私たち人間がこんなにも春になると花粉症で苦しんでいるのに、犬には花粉症ってないの?そう思った人もいる多いでしょう。
実は、1995年アメリカで犬の花粉症が確認されていたそうです!でも、そんなに前から花粉症はあったとしても、実際に犬がくしゃみや鼻水を出しているところって見ないですよね。そう、そこがポイントなんです。犬は、私たち人間と違い花粉症の症状が異なります。犬は、呼吸器ではなく下記に挙げる皮膚症状が一般的です。
◼発疹
◼色素沈着
◼涙がよく出る
◼目の周りの赤みや脱毛
◼外耳炎
ただ、これらの症状が春に出たとしても、花粉症だとは気付きませんよね。また、春になると何故かいつもこれらの症状が出ていたという飼い主さんは、この原因が花粉症だったと気付くでしょう。また、柴犬・シーズー・ラブラドール・ゴールデンレトリバー・マルチーズ・フレンチブルドッグ・キャバリア・ビーグルは花粉によるアレルギーを起こしやすい犬種と言われています。
犬の皮膚は、私たち人間よりも薄いため、とってもデリケートです。ちなみに、私たち人間は目の周りの人皮膚がデリケートなため、目のかゆみなどが起きるのです。つまり、皮膚全体がデリケートな犬にとっては、花粉症になると全身に痒みが起こってもおかしくないという状況なのです。もちろん春にこうした症状がでたら全部が花粉症というわけではありません。春は様々な
アレルギーの原因となる草花や虫等も出てきます。
他にもノミやダニも活動を始めます。もしかすると、犬にとって春は、辛い季節なのかもしれませんね。
春を快適に過ごすためすべきこととは
春は、本来とっても過ごしやすい季節です。しかし、花粉症というアレルギー症状があると、なかなか楽しめないですよね。もし、愛犬が春になった時に痒がるような仕草を頻繁にしたら、花粉症を発症しているかもしれません。異変を感じたら、動物病院を受診し検査やその結果に合わせた痒みなどの症状を抑える薬を処方してもらいましょう。また、外出や散歩から戻ったら身体をしっかりと拭いてあげる・空気清浄機の活用・花粉を落としてから家に入るなど、できるだけ家の中に花粉を持ち込まない様にしましょう。そうすることで、私たち人間はもちろん犬も花粉による痒みに苦しむリスクが軽減されます。
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