犬にとって階段はどうして危険なの?
我が家は平屋なので、愛犬が階段を登ることはあまりありませんが、マンション暮らしの友人の愛犬は、毎日のように階段の上り下りをするので、腰を痛めてしまい、リハビリ中だという話をしていました。
人間も年をとると階段は負担に感じてくるものですが、犬にとっての階段はさらに足腰への負担が大きいようです。
また、同じ四つ足で歩行する動物でも、体が柔軟で木登りもしなやかに行なう猫ちゃんと違って、犬はずっと地上で生活しているので、階段の上り下りの衝撃が、思っている以上に足腰の負担になるようです。
そして、体に蓄積された負担が元で、年をとってからヘルニアなどの病気になる場合もありますので、今は若くて階段を上手に上り下りできるワンちゃんでも、注意が必要です。
階段が負担になる犬種
犬の中でも特に足腰に負担を感じやすい犬種は、胴長で足の短い犬種です。
胴長短足の犬種は階段の上り下りのたびに胴体が曲がり、背中や足腰に余計な負担がかかります。
また、胴体が接地面に近い分、お腹への衝撃も増えてしまい大変危険です。
●ダックスフンド
胴長短足の犬と言えばダックスフンドをイメージする方も多いと思います。
ダックスフンドは、階段の上り下りのたびに胴体が曲がり足腰に負担がかかる上、お腹を階段のフチにぶつけたりして、お腹にケガをしてしまったり、見た目にはわからなくても、内臓を痛めてしまう場合もあります。
●コーギー
胴長なコーギーも、階段の上り下りを負担に感じる犬種です。
体に蓄積された負担が元で、ヘルニアなどになることも多いようです。
ヘルニアが悪化すると、平地でも歩きにくくなるので、普段から腰にダメージを与えないような動きをするように注意が必要です。
●子犬
子犬が階段を前に、すくんでいる場面を見ることがあります。
子犬にとって階段を上ることも難しいものですが、下りる時は重たい頭が先に下がるので、バランスを崩してしまい、転がったり落ちたりすることがあって大変危険ですので、幼犬時代はひとりで階段の上り下りをさせないようにしましょう。
犬の階段の昇降をサポートするグッズ
犬が安全に階段の上り下りができるよう、サポートするグッズをご紹介します。
●すべり止めマット
階段ステップ用のマットを敷くと、足腰への衝撃をやわらげてくれます。
階段に密着する素材でズレにくく、犬はもちろん人間もも滑りにくくなり安全です。
フリーカットのすべり止めマットなら、階段の踊り場など特殊な形の階段にも合わせて設置できるので安心ですね。
●踏み台
サポートステップとの名称でも販売されている踏み台を使うと、段差の大きな階段やソファやベッドの上り下りする時の負担をやわらげることができますが、犬にとっては快適でも、人間が通りにくくなることもあるので、設置する場所に工夫が必要です。
●おすすめ商品
ワンちゃんがソファーやベッドから飛び降りる動作は、足腰の負担となり脱臼や骨折などにつながる可能性があります。膝を痛めやすい室内の小型犬のワンちゃんや、歳をとったワンちゃんに特におすすめです。
まとめ
普段、何気なく利用している階段ですが、犬にとって階段は危険なところだとわかりました。
上手に階段の上り下りができるワンちゃんでも、年をとった時に体の不調が出てきたりします。
また、胴長の犬種はより足腰への負担が大きくヘルニアなどの病気になりやすいので、より注意が必要です。
飼い主の責任として、階段がワンちゃんの体へ与える負担を軽減するように考えてあげたいものですね。
階段のすべり止めマットや踏み台などのサポートグッズを利用して、犬が安全に階段の上り下りができるように環境を整えるましょう。
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