犬の脳をMRIで検査!?
例えば「良い子だね~」という言葉に、犬がしっぽをぶんぶんさせて喜ぶ時、「良い子」という言葉を理解しているのか、褒められている“声色”で感じているのかは、はっきりわかりません。
そこで、ハンガリーにあるエトベシュ・ローランド大学の動物行動学者アッティラ・アンディクス氏は、哺乳類の脳が言語を処理する方法を解明するために、犬の脳に関する研究を始めました。
研究を進めるにあたって、犬をMRI(機能的磁気共鳴画像)の中で決して動かないようにしつける必要があったので、簡単な研究ではなかったようです。
そのため、まずはドッグトレーナーによる訓練が数か月かかり、それから研究を始める事ができました。
犬と人間の脳は似ている!
アンディクス氏は訓練された犬達に「うなる」「吠える」「クンクン鳴く」「叫ぶ」という声を聞かせた時に、犬の脳がどんな反応をするかを検査しました。
すると人も犬も、幸せを感じる声と怖いと感じる声に、脳の同じ場所が反応することがわかりました。
しかしこれでは、犬が言葉に反応しているのか、声色に反応しているのかわからなかったため、アンディクス氏は、“褒め言葉を「褒める口調」と「普通の口調」”で“普通の言葉を「褒める口調」と「普通の口調」”の4パターンで聞かせてみることにしました。
その結果、犬の脳の左側は単語に反応し、脳の右側は声色に反応しているということが分かりました。人間もこの結果と同様に、言葉の理解と感覚的な部分を右脳左脳それぞれで処理しています。
つまり、飼い主が本当に褒めているかどうか、犬はきちんとわかっているということになりますね。
人間と同じように、些細な感情の変化も気付く事ができるワンちゃん達に、本気で言葉を伝えていくことが大切なんですね。
愛犬で実験してみました
愛犬:トイプードル♀(7歳)に、言葉を理解しているのか、声色を理解しているのか実験してみました。
ちなみに、おりこうさん…ではなく、天真爛漫なタイプです(笑)
ご飯や散歩の時間を特に決めていないので、(散歩も日課ではありません)きちんとした体内時計は彼女の中に存在していない、ということを前提に実験スタート。
●実験1「散歩」という言葉を理解しているのか?
寝転がって散歩の雰囲気を醸し出さずに「散歩 行く?」と声をかけると、伸びをしてルンルンの目になり、玄関までダッシュで待っていました。
これは、言葉を理解しているような気がします!
●実験2「ベッド」という言葉を理解しているのか?
夜愛犬が眠そうにしていたので「ベッド 行く?」と聞いてみると、愛犬はダッシュで寝室に向かいました。
やはり言葉というか単語を理解しているのではないでしょうか?
もちろん長文はなかなか通じないと思いますが、単語で伝えることで学んでいくのではないかと感じました。
まとめ
犬を飼っている人は誰しもが「犬は言葉を理解している」と感じる場面があるのではないでしょうか。
愛犬が言葉を理解し、意思疎通が出来た時の嬉しさは、何とも言えない幸福感を味わうことができます♥
犬は話せませんが、声色や視線・態度で飼い主にアピールし、それを飼い主は感じ取る事ができます。
言葉が違っても、単語しかわからなくても、そこに信頼関係があることで意思疎通を図ることができるのかもしれません。
例え「散歩」という単語ではなく、音として理解しているのであったとしても、私たちが英語を音として理解し始める事と同じで、何度も聞くことでそれが言葉として理解できるのと同じように感じます。
犬はとても頭のいい動物です。
大切な時間を共にしてくれる家族ですから、「理解している」という想いで話し掛ける方がお互い幸せではないでしょうか。
これからも愛情を持って、たくさんお話していきたいですね。
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