犬にとって尻尾の付け根は気持ちいい部分?撫でれば愛犬も大喜び?!

2023.06.03

犬にとって尻尾の付け根は気持ちいい部分?撫でれば愛犬も大喜び?!

愛犬の尻尾の付け根を撫でたことはありますか?実は、犬の尻尾の付け根にはあるツボが存在しています。飼い主さんが愛犬を撫でたりマッサージをする行為には様々なメリットがあるため、上手に行うことで信頼関係を深めることも可能なのです。今回は犬の尻尾の付け根を中心に、犬が気持ちよく感じられる身体の部位や、上手なマッサージ方法について紹介していきましょう。

犬は尻尾の付け根を撫でられると気持ちいい

犬の尻尾

犬には、尻尾の付け根を撫でられると気持ちよさそうにする子が多いです。
足をバタバタさせたり、腰をくねくねさせるような動きをするなど、もちろん個体差はあるのですが、尻尾の付け根を撫でられることで面白い反応を返してくるわんちゃんは少なくありません。
尻尾の付け根は犬自身で掻くことが難しい部分でもあるので、余計に気持ちよく感じるのかもしれませんが、他にも犬が喜ぶ理由があります。
まずはその理由について、紹介していきましょう。

◆腰百会というツボがあるため

犬のしっぽの付け根には、「腰百会」というツボがあります。このツボには、身体のバランスを整える作用があるのです。このため、撫でてあげると喜ぶ個体が多いようです。
トントンと軽く叩くように刺激を与える、マッサージのように揉む、軽くかいてあげる、などすると「もっとして欲しい!」と、お尻を突き出してくるワンちゃんもいるでしょう。

◆コリが溜まりやすいから

犬の尻尾の付け根には神経が集中しており、尻尾を動かすことから、筋肉が凝りやすい場所であるといわれています。
凝った箇所をマッサージしてあげることで愛犬がリラックスし、飼い主さんとのより深い信頼関係を築くことが期待できるでしょう。


犬のマッサージのやり方

マッサージをしてあげると、目をつむって気持ちよさそうな表情を浮かべるワンちゃんも多いのではないでしょうか。犬にはマッサージをされるのが大好きな子が多いですし、飼い主さんとのスキンシップの時間ともなるので、積極的に行うことがすすめられます。ただし、注意点などもありますので、上手に行う方法を事前に覚えておくとよいでしょう。
マッサージをすることで得られる効果や気を付けるべき事柄を紹介していきますので、チェックしてみてください。

◆マッサージで得られる効果

マッサージをすることで愛犬の心と体へ癒し効果を与えることができます。さらに、気持ちよさそうにしている愛犬を見ると、飼い主さんの心も癒されますよね。
しかしマッサージには、「癒し」以外にも嬉しい効果があるのです。

コミュニケーション

愛犬に触れる時間は、大切なコミュニケーションの時間となります。スキンシップが多い程、愛犬との信頼関係は構築されていき、絆が深まっていくのです。
毎日少しでもマッサージをするなど、愛犬とのコミュニケーションタイムを継続して作るようにしましょう。

<ストレスの軽減/span>

マッサージをされることで、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」「オキシトシン」が分泌されます。これにより、ストレスが軽減すると考えられているのです。また、リラックスすることで副交感神経が働くので、心拍数を落ち着かせることができます。

血行促進

関節・筋肉・ツボなどをマッサージで刺激することで、こわばりが解消されるため、血行が良くなります。
特に、寝ている時間の多い老犬、運動不足の犬の場合は、血行が悪くなりがちです。これによって、四肢の冷え・筋肉の緊張・内臓機能の低下などに、悩まされるケースがあるのです。
軽くマッサージをするだけでも血液・リンパの流れが良くなるので、筋力維持・寝たきり予防への効果が期待できるでしょう。

ウォーミングアップやクールダウン

運動・リハビリ前後のマッサージはとても効果的です。
ウォーミングアップであれば、筋肉・関節の可動域が広がり柔軟性が上がります。血流も良くなるため、突然運動を始めるよりも、心臓への負担が軽減できますよ。
運動後は疲労によって筋肉が硬くなりやすいので、マッサージをすることで緊張がゆるみ、疲労物質が溜まりにくくなります。散歩の後や、おもちゃを使ったり犬同士で思いっきり遊んだ後などには、ぜひ試してみてください。

◆マッサージ前に確認するポイント

マッサージをする時は、タイミングと環境に配慮する必要があります。緊張している愛犬を触っても、効果は出にくいのです。静かな空間でマッサージをすれば集中できやすく、愛犬に愛情も伝わりやすくなるでしょう。
そしてマッサージを開始する際には、「マッサージするよ」などと優しく声を掛けながら少しずつ触れていくのが重要なポイントとなります。いきなり体を触ると犬はビックリしてしまいます。手が冷たいと嫌がる子もいるので、その場合はホットタオルなどで手を温めておくのがおすすめです。
愛犬が嫌がる場合は、おやつを与えながら徐々に慣れさせていきましょう。それでも嫌がるのであれば、無理強いはせず、日を改めてチャレンジしてみてください。
マッサージを受けている愛犬がじっとして眠そうにしている場合は、気に入ってくれた証拠だと考えてもよいでしょう。1日1分でもいいので、毎日継続してみてくださいね。

◆マッサージをしない方がよいケース

愛犬の身体に炎症・腫瘍・ケガなどがあったり、体調が悪い時は、患部を触ることで状態を悪化させてしまう可能性があります。
このようなリスクが考えられる場合は、マッサージをするのは避けましょう。
皮膚が元々弱い・薄い個体の場合も、摩擦で皮膚を傷める恐れがあるので、注意が必要です。
また、食事後のマッサージは消化不良の原因にもなります。マッサージをするタイミングにも十分気を付けてください。


犬が撫でられて喜ぶ場所

撫でられる犬

尻尾の付け根の他にも、犬が撫でられたり、マッサージをされると喜ぶ部分がいくつかあります。
人間同様個体差はありますので、感じ方やお気に入りのポイントはさまざまですが、愛犬の様子や行動を確認しながら、どこが一番好きなのか探ってみるのも楽しみの一つとなるでしょう。
一般的に犬が撫で慣れて喜ぶ場所とされている部分を紹介していきますので、参考にしてみてください。

◆耳の後ろ

犬の耳は、多くの情報を収集するためによく動かす部分でもあります。このため、耳の後ろはコリや疲れが溜まりやすいのです。
特に小型犬種や子犬などは身体が小さいため、飼い主さんを見上げる体勢になることが多く、筋肉が緊張して凝りやすいそうです
犬は自分でも後ろ足で耳を掻くことができますが、飼い主さんの手でマッサージしてあげると、うっとりした表情を浮かべてくれるでしょう。
また、耳の後ろはリンパが溜まりやすい場所ともいわれています。軽く押すだけでも血流がよくなりますので、ツボ押し効果にも繋がるのです。

◆あごの下

犬のあごの下には、緊張を和らげるツボがあります。手で優しくさすったり撫でてあげることで、愛犬を癒してあげることができるのです。
爪を立てないように手のひら全体を使って、優しく撫でてあげましょう。

◆背中や腰

犬の背骨は、身体を動かすための大事な役割を担っています。この大事な部分である背骨に沿い、首後ろから腰に掛けて手の平で優しく数回撫で、肩から前足の先へ、腰から後ろ足の先に向かって同様に撫でていきましょう。血流の循環を促したり、愛犬を落ち着かせる効果が得られます
マッサージ開始前の準備段階として、利用することができます。

◆お腹

犬にとって急所となるお腹は、基本的に、信頼している相手にしか見せることはありません。ひっくり返ってヘソが天を向く、いわゆる「へそ天」のポーズは、服従のポーズとしても知られていますよね。
同時に、信頼している飼い主さんい見せるその恰好は、甘えたい・撫でて欲しいといったサインでもあるのです。
愛犬がお腹を見せた時は、沢山撫でてあげましょう。

◆眉間

犬の眉間は、寝かしつけポイントともいわれる部分です。愛犬がリラックス状態の時に眉間を撫でると、ウトウトしたり、そのまま寝てしまうことも多いです。
ただし眉間は敏感な部分でもありますので、いきなり指が迫ってくると警戒したり怖がる子もいます。頭を撫でる延長で眉間を撫でるなどして、少しずつ慣らしていくようにしましょう。


犬の上手な撫で方

上手な撫で方

人間にとってもマッサージや撫でられる行為は、癒しや気持ちよさを感じられる行為です。愛犬が気持ちよさそうにしている姿にも、共感がもてますよね。
そんな感覚を得るためにも、犬を上手に撫でるコツを覚えておかなくてはいけません。愛犬をリラックスさせることができれば、それが上手な撫で方ができている証拠となるでしょう。
手のひら全体を使って、ゆっくりと撫でであげることが大きなポイントです。いきなり触らない、頭から撫ではじめないことも守らなくてはいけない大事なコツですよ。
また、犬は飼い主さんの感情を読み取ることに長けています。イライラや不安を感じ取るので、飼い主さん自身がリラックスしていることも重要なのです。お互いが笑顔でリラックスしている状態を目指して、普段から愛犬とのスキンシップを図ってくださいね。
大型犬や生後何か月といった子犬でも、身体のサイズから撫でられて気持ちよい部分も変わってきます。撫でた時の反応や愛犬の様子をみながら調整し、ベストなタイミングを狙って上手にコミュニケーションをとりましょう。

◆犬種によっての違い

多くの犬は撫でられることに喜びを感じますが、個々の性格やその時の気分、犬種の特性によっても違いはあります。
ペットとして品種改良されてきた、トイ・プードル、ヨークシャーテリア、マルチーズなどは、愛着欲求が高い特徴があるので、比較的撫でられるのを好む子が多いです。
しかし、柴犬、秋田犬、ハスキーなどの遺伝子的にオオカミに近い犬種は、警戒心が強いので人から触られることを好まない傾向にあるのです。
もちろん個体差はありますが、嫌がってる様子が伺えた場合は、無理に撫でることを避けてくださいね。

◆換毛期にはアイテムを利用して

犬には春と秋の年2回、換毛期という毛の生え代わりの時期が訪れます。この影響から、抜け毛が多くなる期間があるのです。
こういった時期は、普段よりもブラッシングに時間を掛けたり、抜け毛掃除などの対処が必要となります。
現在ではペット関連のグッズも沢山の種類が販売されており、抜け毛対策用のカテゴリーにもさまざまな種類があります。
ブラッシング効果とマッサージを兼ね備えたグッズも豊富なので、こういったアイテムを積極的に利用するのも良い方法です。
高いマッサージ機能をもつブラシもありますし、手袋型のグルーミンググローブなども人気ですね。検索すれば写真付きで情報を簡単に集められますので、愛犬にぴったりのものを探してみてはいかがでしょうか。


まとめ

犬には撫でられたり、マッサージされると気持ちよく感じられる場所が複数箇所あります。上手に撫でてあげることで、飼い主さんと心を通わせることができるはずです。
尻尾の付け根にはツボがある、という豆知識をしっかり頭に入れておき、愛犬のマッサージをしながら様子を観察してみてくださいね。
犬のマッサージ方法については、特集記事もたくさんあります。愛犬にあったマッサージ方法を探して、色々と試してみるのもおすすめですよ。
個体差があるので反応は様々ですが、犬の行動には全て意味があります。
撫でたりマッサージした時の愛犬の表情や動きを見て、どこが好きな部分かを探りながら、毎日の暮らしの中で共にリラックスできる時間を増やしていきましょう。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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