ハイキングが趣味の、カリフォルニア州南部に住む62歳のウォーレン・マルドゥーンさん。ある日相棒である3歳のジャーマンシェパードのダコタと一緒にボールデー山へと登山に出掛けました。
半年前にバイクの事故で亡くなった息子と生前から交わしていた「ダコタを引き取り世話をする」という約束。奥さんと共に守り、息子さんの愛犬だったダコタをずっと世話してきました。
それ以来ウォーレンさんはどこへ行くにもダコタと一緒。ボールデー山にも何度も一緒に登った事があります。ただ、雪の中の登山は今回が初めてでした。
2月1日、ウォーレンさんはダコタと一緒に雪山のボールデー山を登り始めました。
ところがウォーレンさんは足を踏み外して滝から落下。そして何本もの滝を落ち、岩棚でようやく止まったのです。足と肋骨を骨折、そして肺にも穴が開いてしまったウォーレンさん。落下の衝撃から携帯も壊れ、ウォーレンさんが今どこに居るのかを誰も知る事ができませんでした。
しかし幸い、別のハイキングのグループの人達がウォーレンさんを発見、すぐさま救助のヘリが呼ばれることに。
救助が到着した際、ダコタが居ない事を救助隊員に告げるウォーレンさんでしたが、彼はすでに低体温症になっており一刻も早く処置が必要な状態でした。その為、ダコタを雪山に残したまま救助ヘリコプターは出発。ダコタがヘリコプターをジッと見つめている姿がウォーレンさんの目に飛び込んできました。まるで自分の息子を置いていくかのように、心が締め付けられる思いだったそうです。
無事病院に搬送されて命を取り留めたウォーレンさんと奥さんコニーさんは、ダコタを無事に連れ戻したい一心でFacebookに助けを懇願するメッセージを投稿します。
re; Patrick T. Moran
LOST DOG NEAR MT BALDY – PLEASE SHARE
Dakota is still out there. He got lost coming down the main…Joseph Quillanさんの投稿 2017年2月2日
そのメッセージはシェアされ、地元のハイキンググループの元へ届けられました。
地元の登山家、クリスさんはマルドゥーン夫婦の為にダコタを探し始めました。山に入って2時間後、足場の悪さから引き返そうとしていたクリスさんは他の登山家とバッタリ出会い、そして彼からダコタを見たという情報を得ます。
アージェイさんがダコタを見つけたのは、登山家の中でも足場の悪い事で有名な岩棚でした。クリスさんとアージェイさんは力を合わせ、その岩棚から無事ダコタを救出!
その後動物病院にて水分補給と怪我の手当をされたダコタは、2月3日の早朝にコニーさん宅に戻る事ができました。
そしてその翌日にはウォーレンと再会を果たす事となったのです。2人の喜び様といったら、言葉にできないほど。マルドゥーン夫婦は無事息子さんとの約束を守り抜く事ができたのでした。
ウォーレンさんとダコタの感動の再会の様子はこちら
Man rescued off Mt. Baldy finally reunited with dogTime to grab some tissues. The man rescued off Mt. Baldy is finally reunited with his dog he had to leave behind.
Read the full story: http://www.pe.com/articles/muldoon-825101-dakota-connie.html
The Press-Enterpriseさんの投稿 2017年2月8日
<参考サイト>
petcha.com、THE PRESS ENTERPRISE(英語)
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