トリュフを探すのは豚だけじゃない？トリュフ犬をご紹介！

そもそもトリュフとは？

フランス語で「犬の鼻」を意味するトリュフ（truffe）は、特別に希少なキノコで、高級食材として人気があります。
地下で育つトリュフのような地下生菌のキノコは、一般的なキノコのように空気中に胞子を飛ばせないので、強い香りを放つように進化してきました。
トリュフの胞子が成熟すると魅力的な香りを出し、その香りによって犬はトリュフを探し当てるのです。

トリュフ犬に向いている犬種

トリュフを探すのに向いている犬種をご紹介します。
トリュフハンターはトリュフを探すのに、小型犬を好んで用いるようです。
トリュフ犬に向いている犬種で人気があるのは、狩猟犬としても活躍する「ボーダー・コリー」です。
その他のトリュフ犬に向いている犬種は、「トイ・プードル」や「ラブラドール・レトリーバー」があります。
また、あまり聞きなれませんが、「ロマーニョ・ウォーター・ドッグ」という犬は、別名「トリュフ・ドッグ（Truffle Dog）」の名が付くほど、トリュフ探しに最適な犬です。
ロマーニョ・ウォーター・ドッグは、一度は絶滅の危機になったそうですが、テリアやプードルを交配させて改良を行い、今ではトリュフ探しの他に、麻薬探知犬や警察犬としても活躍しています。

トリュフ犬は夜、活躍する

トリュフ犬に向いている犬種をご紹介しましたが、その中でも活発すぎず辛抱強くトリュフを探すことのできる犬がトリュフ犬として活躍しています。
トリュフハンター達は、トリュフが育つ場所を秘密にしていて、トリュフハンティングは夜に行われることが多いそうです。
トリュフ犬と共に、トリュフが寄生するポプラや柳・菩提樹などの木の元に向かい、暗闇の中、懐中電灯の明かりでトリュフを探します。
多くのトリュフハンターは扱いやすい小型犬を好み、暗闇の中で自分の居場所を簡単に犬に示せるように、上着は白っぽいものを選んで着るそうです。
犬がトリュフへの嗅覚を感じて地面を掘り始めたら、ハンターは犬をどかして、トリュフを傷つけないように小さなクワを使い、とても注意深くトリュフを掘り出します。
また、トリュフ犬は、訓練することでトリュフの香りを覚えてトリュフを探すようになりますが、特別に訓練をしなくても、トリュフを探せる動物がいます。
その代表的な動物は、メスの豚です。トリュフの放つ香りが、発情期のオスが出す匂いに似ているので、以前はトリュフを探すのにメスの豚を用いていたそうです。
ただ、豚は探し当てたトリュフを食べてしまうことがあるため、最近は訓練をしたトリュフ犬を用いることが多くなったようです。

トリュフ犬になる訓練

トリュフ犬になるためには、独特の訓練が必要です。
トリュフが生えている山の中は、犬にとって興味のあるものが多いものです。
他の対象物に気が散ることがなく、トリュフを探すことに集中出来る犬だけがトリュフ犬になることができます。
最初はトリュフのかけらを餌として犬に与え、トリュフに対する嗅覚を刺激します。
そして、「search！」などトリュフ探しの合図を決めて指示を出していきます。
犬が隠してあるトリュフを見つけることができたら、ご褒美を与えます。
その訓練を繰り返し行うことで、犬はトリュフの匂いに強い反応をするようになり、地下に埋まっているトリュフを探し当てることができるようになります。
ちなみにトリュフ犬になる訓練中には、1匹当たり平均10kg以上のトリュフが使われるそうです。
トリュフの取引相場は1kg当たり10万以上するそうなので、トリュフ犬になるまでには約100万円以上の費用がかかる換算です。
高級食材のトリュフには、トリュフ犬の訓練代が含まれているかもしれない…なんて思ってしまいました。

まとめ

トリュフを探し出すのに向いている犬種などについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
高級食材のトリュフ、実は日本でも取れるそうです。
穴掘りが好きな愛犬とトリュフ犬の訓練を受けて一攫千金を…なんて思いましたが、大型犬だし見つけたトリュフを食べてしまうタイプなので、トリュフ犬になるのは難しいでしょうね。
普段は縁のないトリュフですが、どこかでいただく機会があったら、トリュフ犬の存在を思い出すことでしょう。

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