2014年の8月にヴァレンシス・ファミリーの元へやってきた、一匹の子犬ヤルク。ヤンチャ盛りであるヤルクはすぐにその新しい家族と馴染み、愛情に包まれた幸せな生活をスタートさせました。
毎日元気が有り余るほどのワンパクなヤルクは、トイレットペーパーを噛みちぎって遊んだり、穴を掘ったりと、イタズラパワー大全開!
それはもちろん家族への愛情があっての行動で、それも充分承知だったヴァレンシス・ファミリーはそのイタズラっ子を温かく見守っていました。
2015年の9月の事。散歩から戻ってきてヤルクの頭を撫でていたヴァレンシス家のアンジェラさんは、彼の頭に何かコブのようなモノがあるのに気づきます。すぐに動物病院へ連れて行きました。抗生物質をもらいましたが、その後もそのコブは小さくなるどころかどんどん大きくなっていくばかり…
その一週間後、ヤルクは軟部組織に肉腫があると診断されました。ステージ2の悪性腫瘍でした。
家族はすぐにその腫瘍をヤルクの頭から取り除く治療に取りかかる事に。6時間にも及ぶ大手術でした。
その頃には何と野球ボールほどの大きさにまで膨れ上がっていたヤルクの腫瘍。手術は成功しましたが、その腫瘍の大きさと場所が原因で、彼は左耳を失くす結果となってしまいました。
そして、とても目を引く大きな円錐形の布を顔の周りに巻いてしばらく生活をすることになったヤルク。
手術の後は放射線治療を受け、その治療をヤルクが受けられるよう、ヴァレンシス・ファミリーはコネチカット中部にあるファーミントンの家から約225キロも離れた所まで、45分間の治療の為に週5日間通い続けました。そして20回もの放射線治療の結果、何と治療は成功!ヤルクは晴れてガンのない健康な体を手に入れたのでした。
嬉しさに溢れるアンジェラさんは、元気になったヤルクの姿を写真に撮ってインターネット上に掲載。そしてその写真は瞬く間にシェアされていきました。
人間でもとても辛いと言われている、放射線治療。それをヤルクに受けさせようと決意するまでに、大量のリサーチと話し合いを何度もしてきたとヴァレンシス・ファミリーは言います。「幸いヤルクの視力は全く影響無く、片耳だけになっても私よりも耳がよく聞こえるの。FedExやUPS等の配送トラックが道を走って来るのを私よりも早く気づくのよ」とアンジェラさん。
「彼は本当にすごいワンちゃん。私達家族にとって無くてはならない存在なんです。彼が居るから私達も幸せだし、ヤルクは大事な家族の一員なの。」
<参考サイト>
buzzfeed.com
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