【行ってみた】FCIジャパンインターナショナルドッグショーは ゴージャスなワンちゃん満載で犬好き必見のショーでした!

2017.04.19

【行ってみた】FCIジャパンインターナショナルドッグショーは ゴージャスなワンちゃん満載で犬好き必見のショーでした!

「“ドッグショー”というイベントがあるのは知っているけれど、自分は素人だし、見に行くのはハードルが高い」という声をよく耳にします。でも、ワンちゃんが好きなのに、ドッグショーを見に行かないのはもったいない! そこで、2017年4月1日(土)、2日(日)に東京ビッグサイトで行われたFCIジャパンインターナショナルドッグショーに、子連れ、犬連れで行ってみました。マナーを守って、犬の祭典を楽しく観戦しましょう!

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「犬の品評会」であるドッグショーで「スタンダード」を知ろう

ドッグショーとは、そのワンちゃんが犬種ごとの理想像である「犬種標準(Standard : スタンダード)」を備えているかを審査する「品評会」。トイ・プードルならトイ・プードル、ラブラドール・レトリーバーならラブラドール・レトリーバーなど、犬種ごとに定められた理想的なスタンダードにもっとも近い犬を評価する目的で行われます。
日本では、全国各地で年間300回以上のドッグショーが開催されています。中でも、国内最大規模のドッグショーといえば、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)本部が主催する「FCIジャパンインターナショナルドッグショー」。FCIとは国際畜犬連盟(Fédération Cynologique International)の略で、毎年1回春に開催されるこのドッグショーは、初心者にもお勧めの大規模なショーです。「FCIジャパンインターナショナルドッグショー2017」では、138犬種2304頭の犬が出陳されました。

インターナショナルドッグショー
<7歳の息子も楽しそうでした!>

ドッグショーは犬種のグループごとに分かれたリングで行われます

犬種は形態や用途によって、国際畜犬連盟が10のグループに分類しています。そして、ドッグショーも、まずはそのグループごとに審査されます。各グループについてはJKCのサイトを参照してください(http://www.jkc.or.jp/modules/worlddogs/)。

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<各リンクには、審査員やスチュワード、そのリンクで審査されるグループと犬種、頭数、時間が表示されます。ちなみに、スチュワードというのはショーの円滑な進行のために、出陳犬の確認や審査リングへの入退場の促し、審査結果の記録などを行う人のことです。>

ドッグショーの鉄則は「早起き」。今年は朝8時30分から審査が行われました。JKCのサイト(http://www.jkc.or.jp/)には事前にタイムテーブルが公表されるので、自分のお目当ての犬種は何時からどのリングで出陳されるかを必ずチェックしましょう。今回のドッグショーでは、9つのリングで審査が行われました。


それぞれのリングでは個体審査や歩様審査が行われます

 個体審査とは、審査員が目で見たり、触ったりすることによって、その犬種の頭部、歯、骨格、体型、毛並み、バランスやその犬種の特徴が出ているかなどを審査することです。

インターナショナルドッグショー
<スカイ・テリアの個体審査の様子です。>

その後、歩様審査を行います。このとき、犬を連れている人のことをハンドラーと呼びます。良いハンドラーが連れていると、その犬が光輝いて見えます。ドッグショーは犬だけではなく、ハンドラーの力量も見せ所です。

インターナショナルドッグショー
<スカイ・テリアの歩様審査の様子です。明るく優雅に歩くその姿に、リング外からたくさんの拍手が贈られました。>

すべての犬に対してこの2つの審査が行われた後、同じ犬種の牡/牝それぞれから、その犬種のナンバーワンが決まります。このナンバーワンのワンちゃんのことを、BOB(Best Of Breed)といいます。

インターナショナルドッグショー
<見事、BOBに選ばれたスカイ・テリア。犬の審査を見ながら、どの犬がBOBになるか自分で採点してみるとより楽しめますよ!>

この後、同じグループに属する各犬種のBOBの中から、牡、牝それぞれのナンバーワンを決めるBIG(Best In Group)、全部で10のグループのBIGの中から、牡、牝それぞれのナンバーワンを決めるKING(牡) & QUEEN(牝)、最後まで勝ち残ったキングとクイーンの間で最終審査を行い、そのショーのナンバーワンを決めるBIS(Best In Show)と進みます。


ドッグショーの見学で一番重要なのはマナー!

ドッグショーの審査はリングサイドなどで自由に見学できますが、ここは出陳している犬のオーナーや、犬を連れたハンドラーなどにとって人生を賭けた勝負の場所です。いわば、ワンちゃんやハンドラーはオリンピック出場選手で、私たちは観戦者。必ず、マナーは守りましょう。特に重要なのは、以下の3つです。

  1. 撮影時は絶対にフラッシュやストロボをたかない。
  2. リング内や、立ち入り禁止の場所には絶対に入らない。
  3. 審査間近のハンドラーや出陳される犬に声をかけたり、触れたりすることは厳禁です。
インターナショナルドッグショー
<ところどころに観客の立ち入りが禁じられている場所がありますので、看板などによく注意をしてください>

お子様連れのときは、特に注意しましょう。そのほかのマナーについては、ドッグショーで配布されるパンフレットなどをよく読んでください。

そのほかのイベントも満載のドッグショー
マナーを守ればとても楽しいドッグショー。会場内ではいろいろなイベントも開催されています。

インターナショナルドッグショー
<会場内のショッピングモールでは、プロが使うブラシやシャンプー、バリケンなどがとても安く販売されています(撮影禁止だったので写真は撮れなかったのですが、本当に安かったですよ!)。>
インターナショナルドッグショー
<トリミングリングで行われていたトリミング競技大会では、犬の美容師トリマーさんがテクニックを競い合っていました。モデル犬を2時間で仕上げる素早さはさすがでした!>
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<「2016 ペディグリーアワード受賞犬」という写真展です。美しい犬の写真がたくさん飾られていて、犬種のスタンダードを知る勉強になります(ペディグリーアワードについて詳しくはこちらhttp://www.pedigree.jp/campaign/dogshow.aspx)。>
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<普段、街では見かけないような大型犬をたくさん見られるのもドッグショーの素晴らしいところです。>

ぜひ、ドッグショーに足を運んでみてください!


ドッグショーで見かけたかわいいワンちゃん

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<ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール(ベルジアン・グローネンダール)のリンダちゃん(10か月)。「この犬種は優しくて、エレガントなところが魅力です」(飼い主のYUMIKOさん)>
インターナショナルドッグショー
<イングリッシュ・セターのウィローくん(8歳)とレノちゃん(13歳)。「この犬種の、おだやかで優しいところが大好きです」(飼い主のrenochiさん)>
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<ファラオ・ハウンドのルイくん(8か月)。「活発で、子どもに優しい犬種です」(飼い主さん)>

たくさんの珍しいワンちゃんに出会えるのも、ドッグショーの魅力ですね。



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石原 美紀子

石原 美紀子

青山学院大学卒業後、出版社勤務を経て独立。犬の訓練をドッグトレーニングサロンで学びながら、愛玩動物飼養管理士1級、ペット栄養管理士の資格を取得。著書に「ドッグ・セレクションベスト200」、「室内犬の気持ちがわかる本」(ともに日本文芸社)、「犬からの素敵な贈りもの」(出版社:インフォレスト) など。愛犬はトイ・プードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。


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