シャーペイの特徴は?
シャーペイはひとことで言うと「しわくちゃ」。でも、それが魅力でもあるんです。特に、顔にしわが多く、
ユーモラスで独特な顔立ちです。とても印象的な顔をしているので、見ていると惹きつけられて何だか目が離せません。
●【シャーペイの特徴】しわしわの体
シャーペイとは、「砂みたいな皮膚(被毛)」という言う中国語だそうです。名前の由来となるのが分かるほど、顔には「しわ」が多いです。
パッと見た瞬間に、顔の「しわ」に目がいきますが、よく見ると体にもしわがたくさん!体全体的に皮膚のたるみが見られる犬なんです。
シャーペイの体のたるみは幼い頃に多く、大人になるにしたがって減ってきます。たるみ具合がとてもチャーミングです。
●【シャーペイの特徴】ザラザラの被毛
名前には、「砂みたい」という意味も含まれていますが、それは被毛のことを表わしています。短毛のシャーペイを触ったときには、
ちょっと砂のようなザラザラとした触り心地です。
●【シャーペイの特徴】青い舌
ワンちゃんの健康状態を知るバロメーターにもなる舌ですが、一般的に健康体の犬の舌はちょっと濃いピンク色と言われていますよね。
しかし、シャーペイの舌の色はなんと青紫色。普通のワンちゃんが青紫色をしていたら、「何かの病気なのでは?」と不安になりますが、
シャーペイは青紫色が普通の状態。逆に、それ以外の色をしていたら病気の可能性もあるかも…と覚えておくといいですね。
●【シャーペイの特徴】ガッシリ体型
頭はとても大きく、体全体もガッシリ系です。しわくちゃな顔に埋まっているような小さな目、そして垂れ下がった耳が特徴的です。
ガッシリした体が頼もしいですね。
●シャーペイってどのくらいの大きさ?
シャーペイの大きさは、体高が46~51㎝前後、体重が20~25キロ程度で中型犬の部類に入ります。
体型が筋肉質でガッシリ系なので、大きく見えるかもしれませんね。
シャーペイの平均的寿命はどのくらい?短いってホント?
シャーペイは一緒に暮らせば暮らすほど愛着がわいてくる魅力いっぱいの犬です。家族と迎え入れたなら、
長く一緒に暮らしていきたいものですよね。寿命を考えるのはとても悲しいことではありますが、シャーペイを飼うときには知っておきたい情報です。
実は、シャーペイは他のワンちゃんたちと比較すると寿命が短め…。
一般的に小型犬の寿命は長めで14~15歳、中型犬や大型犬は13歳前後と言われています。
シャーペイの平均的寿命はだいたい8~10年前後と言われていて、少し短めと理解しておきましょう。
ただ、生活環境によって変わってくるので、愛情を持って育ててあげたいものです。
シャーペイの歴史とは?
シャーペイの歴史は中国から始まります。その歴史は大変古く、紀元前200年頃にまでさかのぼるとも言われています。
かなり、古い時代から生き抜いてきたのですね。
●作業犬、猟犬、番犬、闘犬、食用犬としての歴史
はっきりとした歴史は分かってはいませんが、13世紀頃の古い書物の記録の中に「たるみのある犬」とあったことから、
これはシャーペイではないかと言われています。ただ、同じ中国原産のチャウチャウもシャーペイと同様、舌の色が青紫。
似た特徴を持っている犬種なので、「もしかして祖先が一緒なのでは?」という説もあるようです。しかし確証はなく、シャーペイの祖先についてはベールに包まれています。
シャーペイはそもそも作業犬、猟犬、闘犬、番犬として中国の人々とともに生きていました。畑作業を手伝ったり、
一緒に猟に出かけたりと大活躍をしていたとの説もあります。闘犬としての歴史もあり、現在のシャーペイの特徴にもなっている
「ガッシリ」「しわしわ」という体型は、相手と戦ったときのダメージを少なくするためのものだったのでしょう。実は「食用犬」として飼育されていた歴史も持っています。
●1950年代に大幅に減少する出来事あり
中国では1950年代に革命が起こり、「犬を飼育することがぜいたくだ」という思想のもと、シャーペイたちは大量処分のターゲットになってしまいました。
このとき、シャーペイにまつわる歴史の記録の処分も行われたのです。
ただ、このときに香港に持ち出しされたわずかな頭数のシャーペイが生き残ります。このときの数十頭あまりのシャーペイが、
現在までの血統を繋ぐことになります。そして「絶滅させてはいけない」と考えた香港のブリーダーの訴えが、
アメリカの愛好家たちの目に留まりました。そして彼らが香港から輸入、繁殖をかさねて血統が繋がれていったのです。
一時は絶滅しそうな危機があったものの、現在ではユニークな人気犬種にまでなっています。シャーペイを愛する人たちの願いが現在のシャーペイを守ってくれたのですね。
シャーペイの性格は?
古い歴史を持つ、珍しい犬種のシャーペイの性格についてみてみましょう。
●穏やかでおとなしい
シャーペイの基本的な性格としては「おとなしい」「穏やか」という特徴があります。しわくちゃな顔の表情を見ていると、
どこか悲しい雰囲気も感じさせます。でも実は悲しいわけではなく、あまり感情を外に出さない性格です。家族の中に溶け込み、皆に愛情を持ちます。
ただ、ちょっと不器用な性格でもあります。飼い主さん家族には、信頼と愛情を表現してくれるものの、抱っこをせがんだり、
甘えてきたりなどはあまりないようです。心の底で「大好きだよ」と思ってくれているかもしれませんが、表情に出さないことから少し分かりにくいと感じることもあります。
シャーペイは一緒に遊ぶのも大好きです。しわしわの表情でこちらを見つめてくるのを見るなど、家族の癒し系の存在になること間違いなしです。
●闘争心を出すことも…
シャーペイは普段はおとなしく愛らしい犬ですが、実は家族以外にはちょっとした闘争心を見せることがあります。個体差がありますが、
知らない人には警戒心を強く持ってしまいがちで、場合によっては攻撃してしまうことも…!周囲の人にケガをさせてしまうリスクもあるので、幼少の頃から社会性を覚えさせることが重要です。
購入するなら気になるシャーペイの価格
シャーペイは「世界一珍しい」とギネスブックに載った経験もある珍しい犬種です。日本で飼育されているシャーペイの数もほかの犬種と比較するとかなり少ないです。
そのため、ペットショップで偶然見かけることはないでしょう。
シャーペイと一緒に暮らしたいと飼育を考えたら、ブリーダーさんからの購入が基本となります。ただ、日本でも数少ないシャーペイなので、
飼育しているブリーダーさんを探すだけでも大変かもしれません。
シャーペイを飼育している数少ないブリーダーさんがいれば購入は可能ですが、頭数が少ないため出産のタイミングによっては、すぐに迎え入れることが難しいかもしれません。
また、シャーペイは希少なので購入価格もかなり高いと考えておきましょう。一般的な犬種よりも高い「30万円~40万円」が相場となるようです。
結構高いですが、珍しい犬種なので納得できる価格ですよね。
専門のブリーダーさんなら、シャーペイを育てるうえでの知識も豊富です。購入するときには、たくさんアドバイスをしてもらうようにするといいでしょう。
一緒に暮らすときにはどんな点に気をつけるべき?
珍しいシャーペイなので、しっかりと知識を持って飼育していくようにしましょう。
●ポイント1:細やかなお手入れが必要な体のしわ
シャーペイの大きな特徴の皮膚のしわの間には汚れが溜まりやすいです。また、汚れだけではありません。水分がしわに入りこむことも多いです。
体にもしわがあるので、こまめに拭いて清潔にしてあげるようにしましょう。
普段のお手入れを怠たり、大事なシャーペイが皮膚を傷めることもあります。それに、毎日の食事の後には、食べものがしわに入ることもあるのでお手入れを習慣にした方がいいでしょう。
放置すると、いつの間にか汚れが溜まって痒がったりすることもあります。外に散歩に行ったあとも汚れや水分がつきやすいので、丁寧に拭いてあげましょう。
垂れた耳も湿気が溜まり蒸れやすく、外耳炎など耳の病気のリスクもあります。お耳のお掃除も丁寧にしてあげましょう。
実はちょっと体臭が強めの犬種でもあります。特に暖かい時期には、体臭がきつくならないようにシャンプーもいつもより回数を多くしてあげたいものです。
また、短毛種なのでブラッシング自体はそれほど頻繁に行わなくてもOKですが、しわの間のお手入れは頻繁に行ってあげましょうね。体全体の清潔をキープするのが飼い主さんの大事な役割です。
●ポイント2:運動不足には気をつけよう
闘犬だった歴史もある体力のあるワンちゃんです。激しく走り回ったりさせる必要はありませんが、運動不足には要注意です。基本的に室内で飼うことが望ましいですが、外に出してあげないと運動不足になってしまいます。
運動不足になると肥満となるリスクがあるだけでなく、「ストレス」も溜まってしまいますよね。朝と晩、昼と晩…というように、毎日2回くらいの散歩をたっぷりさせてあげましょう。
1回あたり、30分くらい散歩させてあげると運動不足にならずに、愛犬も喜びますよ。
●ポイント3:しつけは子犬のころからしっかりと行う
闘犬として生きていた歴史もあるたくましい犬です。ふだんはおとなしく穏やかですが、闘犬の名残も残っていることも…。ちょっとしたことで攻撃的になってしまう可能性もあるんです。
飼い主さんをリーダーと自覚させることが大事です。自分より格下と思ってしまうと遊んでいる最中に攻撃してくるリスクもあります。
また、家族の中に小さな子供がいても仲良く遊ぶことはできますが、目を離すと攻撃される危険もゼロではありません。中型犬なので、
小さい子供と比較しても大きいですよね。家で遊ぶときには、大人の方が目を離さないように気をつけましょう。
また、独立心がある犬種のため、ちょっとしつけがしにくい傾向にもあります。トレーニングで根気よく教えていく必要があるので、
「犬を飼うのが初めて」という人より犬について知っている人、トレーニングに時間を費やせる人が飼育するのが適しています。
散歩のときや動物病院に行くときなど外に出る機会は多いので、周囲の人に攻撃しないように子犬のときから社会性を身に付けることが大事です。
飼い主さんの命令はしっかりとできるように、根気よくしつけを行いましょう。
まとめ
シャーペイは「ブサカワ」とも言えるユニークで愛らしい表情が魅力的な犬です。飼い主さんの献身的なトレーニングがあれば、一緒に幸せに暮らしてくれるはず。
コミュニケーションをしっかりとって、ストレスを溜めさせないようにしましょう。しわしわな表情で、リビング中央に座っているシャーペイは家族のアイドル的存在になりそうですね。
珍しい犬種であるため、飼育をするにはしっかりとした知識を持って迎え入れたいものです。また、しつけや社会性などのトレーニングは根気と時間が必要です。
愛玩的な意味で飼うだけではなく、シャーペイが幸せに生きてくれることを考え、十分なお世話ができるか家族で話し合ってから考えるべき犬種なのかもしれませんね。
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