1.雨の日も犬の散歩に行くべき?
1-1.ほかの飼い主さん達はどうしてる?
1-2.犬が行きたがるかどうかで決める
1-3.犬や人に危険がないかどうかで決める
2.雨の日でも散歩に行きたがる場合
2-1.散歩の時間を短くする
2-2.散歩のルートを工夫する
2-3.犬をできるだけ雨で濡らさない
2-4.屋内にあるドッグランに行く
2-5.家の中で遊んであげる
3.雨の日の犬の散歩の注意点
3-1.水たまりの水を飲ませない
3-2.デコボコ道は通らない
3-3.帰宅後は、清潔にして早く乾かす
4.雨の日に便利なお散歩グッズ
4-1.犬用のレインコート
4-2.犬用防水エプロン
4-3.犬用の雨靴
4-4.犬用の傘
4-5.犬用カート
4-6.犬用ボディータオル
【掲載:2017.05.30 更新:2020.05.060】
雨の日も犬の散歩に行くべき?
雨の日の散歩はできれば行きたくないけど、愛犬のためには行くべきなのか、と迷いますよね。
ほかの愛犬家の方はどうしているのでしょうか。
また、散歩に行くかどうかは、何を基準に判断すればよいのでしょうか。
◆ほかの飼い主さん達はどうしてる?
犬の散歩についてのアンケート結果によると「雨の日に散歩に行かない」と答えた人は
- 2012年「ペット&ファミリー」の調査では、47.4%
- 2016年「アイペット損保」の調査では、37.1%
でした。
犬のサイズ別にみると、「雨の日に散歩に行かない」人の割合は次の通りです。
- 2012年「ペット&ファミリー」の調査では、小型犬66.0%、中型犬32.9%、大型犬31.4%
- 2016年「アイペット損保」の調査では、小型犬44.4%、中型・大型犬17.5%
<出典>
https://www.ipet-ins.com/news/petresearch0609.html
https://www.petfamilyins.co.jp/news/pdf/120927.pdf
雨が降れば、4割ほどの飼い主さんは散歩に行かず、とくに小型犬の場合は散歩を休む飼い主さんも多いようです。
一方、2012年と2016年の結果を比べてみると、雨が降っても愛犬を散歩に連れて行くという飼い主さんは、増えている傾向にあるかもしれません。
以上のように、雨の日は散歩を休む飼い主さんも多いようです。
ですから、散歩を休むことについて、飼い主さんが罪悪感を感じてストレスをためこまなくて大丈夫です。
むしろ、散歩に行かない方が良い場合だってあります。
では、散歩に行くべきかどうかをどうやって決めればよいのでしょうか。
◆犬が行きたがるかどうかで決める
ここが一番の分かれ目ですが、犬が散歩を希望しなければ、行く必要はありません。
そもそも散歩の嫌いな犬、雨にぬれるのがイヤな犬もいます。
また、すごく寒い日や雷をともなう雨の日などは、震えていて外に出たがらないこともあります。
そんな時に散歩に行っても、犬は喜びません。
◆犬や人に危険がないかどうかで決める
例えば台風の日のように人にとって危険な天候の時は、犬にとってはもっと危ないので、散歩に行かない方が良いです。
犬のための散歩ですから、犬を危険にさらす必要はありません。
高齢犬や幼犬なら、さらに判断基準を下げて、悪天候の日の散歩は避けましょう。
愛犬が大きくて強い場合も、人が転べば犬にも危険が及ぶので、人にとって安全かどうかも重要です。
雨の日でも散歩に行きたがる場合
愛犬がどうしても散歩に行きたがる時は、雨の日でも付き合ってあげるのが、飼い主としての責任です。
トイレをガマンしている、飼い主さんと楽しく過ごしたい、運動したい…など、散歩に行きたい理由は、犬によりさまざまですが、とにかく連れて行ってあげないことには、ストレスがたまります。
◆散歩の時間を短くする
雨の日は、犬の散歩時間は、いつもの半分でも十分です。
トイレさえすませてしまえば、犬の他の欲求(=飼い主さんと楽しく過ごしたい、運動したいなど)は、家の中でも満足させることができます。
愛犬も、トイレやマーキングをといった主要な目的を果たせるので、かなり満足してくれます。
散歩の時間を半分にすれば、ぬれ方も半分になるし、危険な目にあう確率もグンと下がります。
散歩を早く切り上げたことで浮いた時間を帰宅後のタオルドライなどにあてれば、「雨の日の犬の散歩は時間がかかる」というマイナスイメージがうすれて、飼い主さんのストレスも少なくてすみますよ。
◆散歩のルートを工夫する
雨の日の犬の散歩の時間を半分にするために、いつもの道のりの中間地点で折り返す、という方法もあります。
もう一工夫して、いつもとは違うルートを歩くようにすれば、帰宅後の飼い主さんの手間を減らせる場合もあります。
いつものルートに、水たまりが多い所や、未舗装の道や、車のすぐそばを歩く所があれば、そこを避けるルートを考えてみましょう。
水たまりに犬が入ってしまったら足が水びたしになるし、舗装されていない道を歩けば足が泥だらけになります。
雨の日は車に接触する危険が高まりますし、車が水をはねたら犬は全身泥水を浴びてしまうことも考えられます。
いずれにしても帰宅後の犬のケアが面倒になります。
普段の散歩の時に色々なルートを歩いて、雨の日に犬が歩きやすい道を探しておくと良いでしょう。
◆犬をできるだけ雨で濡らさない
デリケートな犬の場合、雨にぬれるのを嫌がったり、雨の日の散歩が病気の原因になったりすることもあります。
それでも散歩に行かなくてはいけないこともあるかと思います。
そんな時は、雨でぬれる時間を最小限におさえましょう。
子犬や小型犬なら、抱っこをして外を歩きます。
いつも散歩をしていて、オシッコをする場所に着いたら、犬を地面に降ろしてあげます。
用を足したらまた抱っこをして、家に帰ります。
老犬や中型犬・大型犬なら、愛犬のサイズに適した犬用のカートに乗せてあげるという手もあります。
運動不足解消にはなりませんが、外出したこととトイレをすませたことで、ストレスは解消されます。
◆屋内にあるドッグランに行く
雨の日でも、とにかく外で走り回らないと気がすまない、というタイプなら、屋根のあるドッグランを利用するのもありだと思います。
最近は、屋内型のドッグランも増えてきているので、家の近くにあれば利用を検討してみてはいかがでしょうか。
大型犬は雨でも散歩に行かなくてはいけないケースが多いと思いますが、傘をさしている時にリードをグイグイ引かれるとコントロールが難しくて危ないですよね。
体力をもてあましている犬には、雨でもOKのドッグランがとくにおすすめです。
◆家の中で遊んであげる
雨の日に散歩の時間を短くした時や散歩に行かなかった時は、家の中でいっぱい遊んであげましょう。
ボールやおもちゃを投げてとって来させるなど、犬を走らせる遊びをプラスすると、犬の満足度も上がります。
夢中で遊んでいれば、散歩に行きたいという犬の気持ちをそらすことができます。
そして、飼い主さんと楽しく過ごしたい、運動したい、という犬の欲求が満たされれば、散歩に行けないストレスから病気になるリスクも減らすことができます
雨の日の犬の散歩の注意点
雨の日には、いつもの散歩に加えて、気をつけるべき点がいくつかあります。
犬のために散歩に行って、犬が病気になったりケガをしたりしてしまっては意味がないので、注意してください。
◆水たまりの水を飲ませない
水を見るとすぐになめる犬もいますが、水たまりの水は危険です。
病原菌やウイルス、除草剤やタバコ等の有害物質など、犬の体に侵入させたくない物が含まれている可能性があるからです。
飲むというほどでなくても、水たまりをなめなり、水たまりに足を入れたり、水たまりの水がついた足をなめたりするのも避けたい行為です。
水たまりは避けることを基本として、近づく際は犬がなめないように十分気をつけてください。
◆デコボコ道は通らない
晴れた日でも、ガラスの破片などの鋭い物が落ちている道は散歩に適しません。
雨の日や雨上がりの散歩の際は、歩いているうちに、足の裏が水分を吸って肉球がプヨプヨと柔らかくなっていくので、さらに注意が必要です。
思わぬケガをしないように、気をつけてあげましょう。
デコボコ道は、肉球が傷つきやすいので、なるべく凹凸のない道を選んで歩きましょう。
フラットな道でも、長く歩けばすり傷ができ、肉球から病原菌が侵入しやすくなります。
とくに子犬や室内犬など、肉球の軟らかい犬は一層注意が必要です。
◆帰宅後は、清潔にして早く乾かす
雨の日の散歩の最大の難点は、ぬれて汚れることです。
室内犬の場合「足を水で洗って、さっとタオルでふいて、自然乾燥」というのが、最短のお世話だと思いますが、これだけでは足りません。
汚れと湿気が残った状態が長く続くので、皮膚炎を起こしやすくなり、ダニやカビの温床になることもあります。
これを防ぐには、きれいに汚れを落とし、早く確実に乾燥させることが大切です。
指の間の砂まで落とすつもりで足を洗い、タオルでふき、ドライヤーで乾かしましょう。
足や肉球の間の毛が長いと、洗うのも乾かすのも大変なので、普段から短くカットしておくと良いです。
汚れがひどい時は、除菌効果のあるシャンプーを使ったり、お風呂に入れてしまったりすると確実です。
シャンプーが体に残ると、犬がなめたり炎症を起こしたりして逆効果になるので、充分に水で洗い流してくださいね。
雨の日に便利なお散歩グッズ
色々と大変なこともある雨の日の散歩ですが、飼い主さんの負担を軽くできる便利なグッズがあります。
愛犬にとってもうれしいお散歩グッズと、お世話が楽になる便利グッズをご紹介します。
◆犬用のレインコート
雨や汚れが犬の被毛に付くのを防いでくれるレインコートは、雨の日の散歩には欠かせません。
風よけにもなり、犬の体温が下がり過ぎるのを防ぐので、寒い日は風邪予防効果も期待できます。
体が汚れないから、帰ってからのお手入れも、断然ラクになります。
犬用のレインコートも、色々なデザインのものがあるので、飼い主さんのレインコートとコーディネートしても楽しいですね。
かわいいレインコートを用意すれば、雨の日が楽しみになるかも?
◆犬用防水エプロン
小型犬や足の短い犬は、レインコートを着ていても、足元からの泥はねでお腹が泥だらけになることがあります。
そんな時、防水エプロンでお腹を保護しておけば、泥汚れもかなり防げます。
◆犬用の雨靴
普段から靴をはいている犬なら、雨靴(レインシューズ)がおすすめです。
足がぬれないし汚れないし肉球も保護できるという、超便利アイテムですが、サイズを間違えると使えないので要注意!
また、靴を履きなれない犬は、雨靴をはかせると全く歩かなくなる場合もあります。
◆犬用の傘
雨の日の犬の散歩用に、リードと一体化した透明のビニール傘が売られています。
レインコートを嫌がって着てくれない犬におすすめですが、リードを引っ張るように散歩する犬には不向きです。
また、神経質な犬の場合、頭の上に変な物がある、と思って歩かない可能性があります。
◆犬用カート
雨の日も外に出たいけど、足が汚れるのはイヤ、という犬と飼い主さんにピッタリなのが、犬用カートです。
ちょうどベビーカーのようなイメージで、カバーや日よけをつければ、雨の日だけでなく日差しの強い日にも活躍してくれます。
足のケガや老化などで歩くのが難しくなった犬の外出にも便利ですよ。
◆犬用ボディータオル
帰宅後のお手入れを助けてくれる犬用の使い捨てタオルは、とても便利です。
足の汚れをしっかり落としておかないと、足をなめた時に病原菌やウイルスが口から体内に入ってしまうので、ボディータオルで丁寧に汚れをふくと良いです。
足だけでなく、顔や胴体もふいてそれから足の裏も拭くようにすると、全身きれいになるしコスパも良いと思います。
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雨の日の犬の散歩に関するまとめ
いかがでしょうか?
雨の日は散歩に行かなくても良い場合もあるし、少しの工夫で雨の日の散歩も安全で快適なものになります。
散歩を早く切り上げても、休んでも、罪悪感を持たなくて大丈夫!
その分、家の中で触れ合ったり遊んだりすれば良いんです。
雨用のお散歩グッズも上手に活用して、雨の日も愛犬と楽しく過ごしてください。
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