犬はお留守番の時、何をしている?犬を留守番させるときの注意点

2020.05.22

犬はお留守番の時、何をしている?犬を留守番させるときの注意点

犬をお留守番させている間、犬たちは遊んだり、走り回ったり、モノを散らかしたり…。いろんなことをしてお留守番の時間を過ごしているようです。犬たちの個性の表れでもありますが、お留守番のときにはどんな行動をしがちなのか、その時の心境はどうなのかなどについて、動画もまじえて「犬のお留守番」についてまとめていきたいと思います。

【目次】
1.犬がお留守番のときに何をしているか分かる動画のご紹介
 1-1.その1:部屋いっぱいを使ってハッスルする犬
 1-2.その2:飼い主恋しさにベッドの上で派手に動き回る犬

2.お留守番でしがちな犬の行動とは
 2-1.その1:窓から外を眺める
 2-2.その2:部屋いっぱいを使って走り回る
 2-3.その3:部屋のものを散らかす
 2-4.その4:ティッシュやトイレシーツを噛みちぎる
 2-5.その5:遠吠えをする

3.犬って何時間くらいお留守番ができるの?
 3.短時間のお留守番から慣らしていく
 3.べったり過ぎない適度な関係を普段から保っておく
 3.環境をととのえてお留守番させる

4.お留守番のときにはサークルやケージに入れるべき?

5.夜の留守番時は電気をつけたまま?それとも消したほうが良い?

6.要注意!留守番中は犬がトイレを我慢していることも…

7.犬の留守番中に関するまとめ

【掲載:2018.07.07  更新:2020.05.22】

犬がお留守番のときに何をしているか分かる動画のご紹介

愛犬がお留守番のときに、どんなことをして時間を過ごしているのか気になるものですよね。
そこで、そんな気持ちからお留守番のときにカメラで愛犬の様子を撮影した動画を2つほどご紹介。お留守番で犬たちが見せた行動とその心境を分析していきましょう。

◆その1:部屋いっぱいを使ってハッスルする犬

飼い主さんがカメラを設置して愛犬のお留守番の間の様子を隠し撮りしたものです。

お留守番をしている犬にとって、退屈な時間が始まろうとしています。初めは、「飼い主さんが行ってしまったな」「帰って来ないかな」と窓の外を見て飼い主さんのことを考えているのでしょう。窓の外を見るのは、部屋のなかに飼い主さんはいないということが分かっているからなのでしょう。

そのうち、窓の外を見るのを止めます。そこでふと目に留まったのがクリスマスツリー。季節はクリスマス時期なのでしょうか。
犬は、クリスマスツリーの飾り付けに目をつけたようです。犬にとっては楽しいオモチャに見えたのかもしれませんね。
飾り付けを簡単に取り外すと、オモチャがコロコロと転がっていきました。

「これは楽しい!」と夢中になります。部屋中を駆け回り、オモチャと一緒に追いかけっこ。もはや、追いかけることしか頭にないようで、
大ハッスル!!ソファーやフローリングの上など、部屋いっぱいを使って楽しそうです。

そしてふとソファーの後ろに潜り込み、ちょっと鳴きながら後ずさりしてきます。何の心境の変化があったのでしょう。
そして、最後には何かを思い出したのか部屋中に響き渡る声で遠吠えをしています。

遊んでいる間は気が紛れたものの、ふと我にかえると「飼い主さんがいない、自分は一人なんだ」ということに気づかされます。
寂しさから、声を出して鳴いてしまうのかもしれませんね。

◆その2:飼い主恋しさにベッドの上で派手に動き回る犬

こちらの動画は、犬と猫が一緒にお留守番をしているものです。

飼い主さんが出かけた後、犬は少しベッドの周りをトボトボと歩いています。猫はずっとベッドの上で動きませんね。
その後、犬がベッドの上に乗ったかと思うと、自分の背中や顔をベッドにこすり付けていきます。その行動はまるでダンスを楽しんでいるかのようなユニークな動きです。
とても楽しそうに見えます。

これは、おそらくベッドに飼い主さんのニオイが染みついているからでしょう。「飼い主さんはいないけれど、せめてニオイだけでも」と大好きな飼い主さんを懐かしんで、
ニオイと一緒に遊んでいるのかもしれません。

一方では一緒にお留守番している猫が、そんな犬の様子をじーっと見守っています。…というよりも「何をしているんニャ?」とびっくりしているのでしょうか。
犬がふと我にかえると猫とバッチリ目が合い「何見てるんだワン!」と近づくと、なんと猫パンチをされてしまいます!

猫にも避けられた犬は、最後には窓らしき方面を眺めています。犬は、離れていても飼い主さんのことを心に思っているのですね。


お留守番でしがちな犬の行動とは

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時間の長短はありますが、犬にとっては一人ぼっちのお留守番。何かをして過ごしていることが多いでしょう。犬がお留守番でしがちな行動について見てみましょう。

◆その1:窓から外を眺める

飼い主さんがお出かけした直後には、「今まで出て行った飼い主さんがいなくなった」ということが分かり窓の外を眺めたり様子を伺ったりします。
家のなかにはいない…ということが理解できているので、窓の外を眺めているのでしょう。

「どこに行ったの?」「いつ帰ってくるの?」という寂しさから、窓の外を眺めることが多いようです。

また、お留守番中に来客があっても窓に駆け寄り外の様子を見ます。

◆その2:部屋いっぱいを使って走り回る

いつもは飼い主さんがいる部屋も、誰もいなくなれば自由な部屋。「誰もいないぞー!」と走り回っても踊っても怒られません。
運動好きな犬なら、家のなかを走り回ることで運動不足も解消できますよね。

また、飼い主さんを探して家のなかをウロウロしていることもあるでしょう。「誰かいないの?」という気持ちになって走り回ることもあるかもしれませんね。

◆その3:部屋のものを散らかす

お留守番のあとには、部屋にいろんなものが散乱しているということもあります。暇を持て余した犬が、部屋にあるいろいろなものをオモチャ代わりにして遊んでいるのでしょう。

帰宅した飼い主さんにとってはビックリですが、当の本人たちは散らかしたという意識はないのかもしれません。飼い主さんとしては「どうしてこんなことをしたの!」
と怒ってしまいそうになりますが、そこはグッと我慢です。なぜなら、すでに終わったことに対して叱っても犬にとっては「どうして怒られたか」が理解できないから…。
現行犯で怒られたのでなければ、犬には意味が分からないことなのです。

◆その4:ティッシュやトイレシーツを噛みちぎる

クッションを食いちぎって中の綿を散乱させたり、新聞やティッシュペーパーを細かく刻んだり…!自分のトイレシーツを食いちぎっているなんてこともあります。
こんな行動は、単にお留守番時の暇つぶしのこともあります。暇だな~と感じた犬が、何かに目をつけて「食いちぎると面白い」とやり始めることもあります。

そしてストレスから、ものを噛みちぎったりすることも…。何かを噛みちぎって散らかすことで、ストレス発散しているという可能性もあります。

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◆その5:遠吠えをする

留守番に慣れていない犬だと、遠吠えをすることがあります。いつものように「ワンワン!」と元気な鳴き声とは違って、「ワオーン…」「クゥーン…」と明らかに違う遠吠えです。

そもそも犬は集団で暮らしてきた習性がある生き物です。かつて野生時代には、犬の仲間とともに24時間を過ごしていたので、孤立することには苦手意識が強いのです。
そのため、お留守番によって「自分は一人になった!」と不安になり寂しいことから遠吠えをします。

特に、お留守番では誰もいないシーンとした部屋で過ごさなければならず、孤独であることを感じやすいです。音が聞こえるように、
テレビを消さないで出かけるのも解決法のひとつです。


犬って何時間くらいお留守番ができるの?

犬 留守番

買い物や近所への外出程度なら、それほどお留守番の時間も長くないでしょう。数十分から1時間、あるいは2時間程度でおさまります。
また、家族が多い家庭なら「誰かが家にいる」という状態にできるなど、お留守番の機会が少ないかもしれません。

ただ、一人で飼っている場合には仕事のときには愛犬は一人ぼっちになりますよね。それに、家族全員で飼っていても皆が仕事を持っていれば、
その間はお留守番です。仕事で家を空けるときには短くて5~6時間、長いと12時間くらいのこともあるでしょう。どちらにしても長い時間のお留守番です。

しかし、犬にとってはあまりにも長い時間のお留守番は辛いことのようです。一般的には、慣れた場合であっても8時間くらいが限界ではないかと言われています。
個人差があるので、10時間を過ぎても大丈夫な子もいます。

◆短時間のお留守番から慣らしていく

8時間くらいなら平気かなと、いきなり長時間のお留守番はハードルが高すぎます。というよりも、犬の気持ちを考えると避けるべきです。
長い時間一人ぼっちで過ごさせるためには、「お留守番=イヤなことではない」と理解させる必要があります。

新しく家族に迎えたばかりの子犬は、環境にも慣れていないものです。そんな状態でいきなり長時間一人ぼっちになると、不安でしかありません。

そこで初めは10~15分という超短時間のお留守番から始めるといいですね。それで大丈夫そうなら、30分、1時間、2時間…とだんだん時間を長くしていけば、
お留守番が特別なことではなくなっていきます。

◆べったり過ぎない適度な関係を普段から保っておく

普段から愛犬とべったりした関係だと、お留守番で長時間飼い主さんがいないことに不安を抱きやすいです。

普段から一人で遊べるようなオモチャを用意してあげれば、留守番のときにもオモチャ遊びを楽しんでくれます。

また、犬にとってのパーソナルスペースとなるサークルやケージの存在も大切にしましょう。そのなかにいればリラックスできる、
飼い主さんがいなくても大丈夫…そんなスペースがあれば、お留守番のときには落ち着いていられるようになります。

◆環境をととのえてお留守番させる

お留守番のときに、静かな空間で愛犬が落ち着かないようならテレビやラジオで人間の声や音楽を流してあげるのもいいでしょう。

また、長時間のお留守番となるときには、部屋の環境にも気を配った方がいいですね。特に暑い時期には、部屋の中の温度が上がり過ぎて、
室内での熱中症の危険もあります。快適な温度にするために、エアコンをつけていくなども場合に応じて必要です。愛犬のため、快適な環境でお留守番できるように配慮してあげてくださいね。

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お留守番のときにはサークルやケージに入れるべき?

お留守番のときに何らかの問題行動を起こしてしまう犬だと、心配で仕方がありませんよね。自由にできるスペースが広いと、一人遊びを楽しんだり、
寂しさから興奮してしまったりなど、部屋を散らかしてしまうことがあります。また、テーブルやイスにジャンプするなど、
家具でケガをしてしまうことだってあります。床に落ちている何かを誤飲してしまうことも…。長時間になればなるほど、そのリスクがあります。

そこで、サークルやケージでお留守番してもらう方法も推奨されています。長時間閉じ込めてはかわいそうなのでは?という考え方もありますが、
ケガや誤飲のリスクが減り安全というメリットを優先させてもいいでしょう。

また、犬にとってのリラックスできるスペースなので犬自身もそれほどイヤだとは感じていないでしょう。「自分の部屋で暇だから寝よう」とゆったり過ごしてくれるでしょう。

ただ、長時間になり過ぎる場合、大型犬の場合は長い時間のサークルやケージがストレスになってしまうこともあります。そんなときには、
柵などで廊下や2階には行けないようにするなど対策をして、ケガなどのリスクから守ってあげましょう。

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夜の留守番時は電気をつけたまま?それとも消したほうが良い?

犬に留守番させる時間帯は、明るい日中だけとは限りませんよね。夜になってから外出することもあります。それに、早く帰宅するつもりで外出しても、急な残業や用事で帰宅時間が遅くなってしまうこともあるでしょう。「暗い室内で怖くないかな?」と愛犬の様子が心配になる人も多いでしょう。
夜の留守番時には、電気をつけた方がいいのか、それとも暗くてもOKなのかが気になるところですよね。
基本的には、電気をつけていない状態でも心配はありません。そもそも、犬の目は発達しているので、暗闇自体はそれほど苦手ではないようです。むしろ、野生時代の名残で暗い空間が落ち着くという性質も残っています。

逆に、夜に電気をつけると、「外が暗いけれど室内は明るい」ことで、ワンちゃんの体内時計が狂うこともあります。飼い主さんの留守中には、寝て過ごす時間が長い犬たちなので「明るくて落ち着いて眠れない」とストレスに感じるかもしれません。つまり、「帰宅が遅くなりそうだから」と日中の明るいうちから電気を点けっぱなしにしてまで、外出する必要はあまりありません。

ただ、「普段は電気が点いている時間帯なのに真っ暗」など、いつもと環境が変わると少し戸惑うことも。例えば、外出スタートが夜になるときは、電気を点けたままにしておくという飼い主さんも多いようです。夜に、飼い主さんが「急に電気を消していなくなった!」となれば、愛犬は不安になるでしょう。そんなときには、電気をつけて行くことが安心に繋がることもあります。
状況に応じて、ワンちゃんのストレスにならないように、ケースバイケースで対応してみてはいかがでしょうか。


要注意!留守番中は犬がトイレを我慢していることも…

留守中のトイレ問題は、ふだんのトイレトレーニングと関係しています。例えば、ふだんのトイレが「散歩中限定」という犬の場合は、基本的に、屋外でしか排泄ができません。「家のなかではしてはいけないのだ」と学習しているので、留守の間に急にしたくなっても「我慢する」という選択肢しかないのですね。
しかし、我慢のし過ぎで腎臓系の病気に繋がることもあります。それに「トイレに行きたいのに飼い主さんがいない」という感情が大きなストレスにもなりかねません。できれば、散歩中にトイレをする習慣にプラスして、室内のトレーニングをしておくことが理想です。
また、ケージやサークルのなかにトイレがない状態で留守番させている場合も、同じように我慢してしまうことがあります。ケージのサイズが小さすぎてトイレが設置できないのであれば、少し広めのケージを準備しましょう。留守番のときに、そのなかのトイレにも排泄ができるようになれば安心です。
人間と違って、「トイレがしたいのにできない!」と言葉で伝えることができない犬たち。我慢のさせ過ぎが原因で、病気やストレスと直結しています。留守番が頻繁にある家庭では、子犬のころからしっかりとトイレトレーニングに向き合って、留守中のトイレの不安を軽減させるようにしたいものです。


犬の留守番中に関するまとめ

いかがでしたか。お留守番のときに犬がどのようにしているかの動画も面白かったですね。最近では、スマホを使ってお留守番中の犬の様子が見られるサービスもあります。
自分の愛犬がどうしているか心配な時には、カメラを設置してみてもいいかもしれませんね。

お留守番は、慣れていない子犬だと初めは上手くいきませんが、少しずつ慣らしてあげればいつかはきっと上手にお留守番ができるようになります。
一人ぼっちが苦手な性質の犬がお留守番をしてくれるのは、とても嬉しいこと。飼い主さんのことが大好きなので、お留守番中もずっとあなたの帰りを待っていてくれるはずです。
帰宅したら、たくさん褒めて不安を解消してあげてくださいね。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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