2017年は例年よりも暑くなる?
気になる2017年夏の3ヶ月予想が気象庁から発表され、今年の夏は猛暑であるとの予想がされました。夏が苦手なのは何も人間ばかりとは限りません。暑さに強い犬もごくまれにいますが、全身を被毛で覆われた犬はほとんどの犬種が夏はつらい季節となります。特に日本は湿度が高いので、犬にとっても不快感が強くかわいそう。
冷房を効かせてあげればいいんじゃないの?と思う飼い主さんもいますが、犬もクーラーのきいた部屋に入れておくばかりでは体調が心配です。便利な犬用猛暑対策グッズを賢く利用して、クーラーに頼らず酷暑を乗り切りましょう。
猛暑の夏、犬の中でも特に暑さが苦手な犬種と、犬を飼うスタイル別の暑さ対策グッズをご紹介します。
この犬種は要注意!暑さに弱い犬
熱中症にかかりやすいといわれている犬種や暑さに弱い犬の特徴をご紹介します。
これらの犬は特に夏の体調管理に注意が必要です。
●短頭犬種
フレンチブルドッグ、ボストンテリア、ボクサー、シーズー、チベタンスパニエル、チャウチャウ、パグ、狆(ちん)、キャバリアキングチャールズスパニエル、ブリュッセルグリフォンなど鼻ぺちゃの犬は呼吸が上手に出来ません。猛暑になると体内の熱をうまく逃がすことが出来なくて熱中症になってしまうことが多いのです。
●北国生まれの犬
シベリアンハスキー、ボルゾイ、グレートピレニーズ、シェルティ、サモエドなどは北国生まれの被毛がモフモフとした犬。寒さには強いですが、日本の酷暑にはからっきし弱いです。飼い主さんによっては夏の間は犬がつらそうにしているので丸刈りにしてしまうほど・・・。
その他にも肥満や病気で呼吸がうまく出来ない犬もいます。呼吸で体温を下げられないのですから、しっかりと猛暑対策をして飼い主さんが犬の体温調整をしてあげないと熱中症や夏バテなどを起こしてしまいます。
●肥満体の犬
犬種にこだらわず、肥満体の犬は暑さに弱いです。首まわりの脂肪で呼吸がしづらくなるも肥満の犬が酷暑に弱い理由のひとつ。犬に限らず肥満体は様々な病気などの引き金になることも・・・。できれば上手にダイエットして猛暑対策してあげたいですね。
●子犬・病気の犬
子犬や病気の犬は体温調節がうまく出来なく、熱中症にかかりやすいです。特に心臓や呼吸器系の疾患を抱えている犬には、特に注意してあげてください。
これらが、暑さに弱い犬種と言われています。ただ、犬種だけでなく犬の個体差や肥満などによって猛暑に負けてしまう犬もいます。
犬の様子を見ながら、うちの子は暑さに弱いのかどうか判断してあげてください。
愛犬がこんな行動をしたら要注意
犬が熱中症や夏バテになった時にはこんな行動をするようになりますので、少しでも暑いなと感じたら、愛犬の様子をよく観察してあげてください。
- 歩くスピードがゆっくりになる
- 寝ている時間が長くなる
- 食事の量が半分くらいまで減る
- 呼吸が荒い
- よだれをたらしている
特に、荒い呼吸やよだれが多くなるのは急性の熱中症の可能性もありますので下記の対策をとりましょう。
- すぐに涼しい場所に移動させる
- 水を飲ませる
- 体を冷やす
- 首まわりや胴体に水をかけてあげる
それでも荒い呼吸やよだれがおさまらないようなら、すぐに獣医につれていきましょう。
犬は呼吸で体温を調整します。犬が荒い息をしている時は、苦しいということも考えられますが「暑くて体温を下げたい」意思表示であることもあるのです。
短頭種など、元々呼吸がうまく出来ない犬種を飼っている飼い主さんは、特に夏には犬の体温調整を気をつけてあげる必要がありますね。
室内犬用酷暑対策の便利グッズ
室内で飼っている犬、屋外で飼っている犬、それぞれに合った猛暑に便利なグッズをご紹介します。中には屋内でも屋外でも利用できるものもありますので、あなたの家のワンちゃんに使えそうなものは屋内・屋外にこだわらず積極的に利用していってみてください。
●クールベッド
涼しい素材や、ベッドシートの中に保冷剤パックを入れることが出来るようなクールベッドが売られています。室内飼の犬ならば、シートやベッドにそのような涼しいものを用意して猛暑対策していきましょう。
●マット類
アイスマット、アルミシート、クールジェルマットなどひんやりとしたマットやシートが市販されています。熱いと室内犬はクーラーで涼を取らせようとしがちですが、病気の犬や子犬など直接風を当てないほうがいい子もいますので、このようなペット用品を活用してあげましょう!
野生のオオカミはつめたい土にねそべることで自分の体温を調節して猛暑対策します。犬も同じように冷たい場所にねそべって体温を下げようとするのです。
すずしいシートやマットで、犬のそんな本能を満たしてあげましょう。
●給水器
猛暑は暑さだけでく水分補給も大事な対策です。通常よりも多くの水飲み場を用意して、キレイで安全な水をたくさん飲んでもらいましょう。
抗菌活性炭入り。
新構造でさらに使いやすく。抗菌活性炭でキレイな水に!
●ネックリング
室内犬だけでなく、屋外で飼っている犬にも使える猛暑対策グッズとしてネックピローがあります。水にひたして使うタイプと、保冷剤を入れて使うタイプの2種類があります。
人もそうですが、首には太いリンパが通っていますので、首元を冷やすと全身が涼しくなってくるのです。サイズもコンパクトで持ち運びにも便利ですからお散歩の時にも持っていけますね。
保水機能センイで水分を蓄え、速乾機能センイの気化熱で冷やします。相反する2つの特殊生地を使ったハイブリッドウェアです。
水に浸して何度も繰り返し使用できます。
室外犬用酷暑対策の便利グッズ
外で飼っている犬は、基本的にあまり移動することも出来ずクーラーも使えないので猛暑対策が難しくなります。まずは、犬小屋まわりの遮光に注意したり、風通しの悪い場所なら犬小屋の移動も考えた方が良いでしょう。
猛暑対策の便利グッズとしてお手頃なのに活躍してくれるのが、プールや大型の水飲み容器。酷暑の時期ならその中に浸かったり、水をかき出して遊ぶなどで犬が自発的に涼を取ろうとします。
●プール
プールに水を張って犬の近くにおいてあげると、その中に入って遊んだり、水を飲んだり夏の猛暑対策だけでなく水分補給にもなります。ビニール製の子供用プールなどでは犬の爪ですぐに破れてしまいますので、ホームセンターで売られている成型池(数千円から購入可能)や大きめのプランターなどを使うと丈夫です。
●よしず
屋外で飼っている犬の猛暑対策は直射日光対策から。ホームセンターなどで購入できるよしずが犬の猛暑対策にも役に立ちます。日陰を作って犬が落ち着ける場所を作ってあげましょう。数百円から購入可能で、日陰を作り風通しのキープもできるので、屋外で飼っている犬の猛暑対策には非常に役に立つグッズです。大きさも豊富で、取り付けるアタッチメントなども色々販売されていますので、お宅のお庭事情に合わせて選べるのもポイントが高いですね。
●ブラシ
長毛種の犬は、ふだんよりよくブラッシングしてあげるのも涼しさアップのコツです。サマーカットを考える飼い主さんもいるでしょうが、丸刈りは虫刺されや日焼けなど犬の皮膚によくありません。通常はよくブラッシングして不要な毛を取ってあげるだけでも十分猛暑対策になります。
・皮膚に優しいスリッカーです・抜け毛や不要毛を細かく除去する、日常ケアの必需品です・さびにくくて長持ち。ソフトタイプのステンレスピンです・長時間でも使いやすく、手が疲れにくい楕円形ハンドルです
●凍らせたペットボトル
ペットボトルに水を入れ凍らせたものをおもちゃとして利用できます。涼しい猛暑用おもちゃですね。ただ、破損したりして危ない場合は、金属製のゆたんぽの中に氷水を入れたものでも代用できます。
室内犬の犬にも利用でき、寝苦しい夜にはタオルでくるんで横に置いてあげるだけでも快適に眠れるようになるでしょう。
●アルミボード
ジェルマットなど、目を離した隙に破損してしまう危険のあるものは室外犬には向いていませんが、板状のアルミボードならOK!犬小屋の中に入れてあげるだけで、熱帯夜もいつもより涼しく快適に過ごせるでしょう。
電気を使わない省エネクール用品。
体の熱がボードに移るので、心地よくて快適です。
安全・清潔に使える、冷却放熱効果に優れたアルミボードです。
まとめ
2017年夏も犬にも人にも厳しい猛暑になることが予想されています。さらに2017年は9月になっても残暑が厳しそうという予想が出ています。長期間の猛暑対策が必要になりそうですね。
暑さに弱い愛犬にも、快適に夏を乗り切ってもらうためには、しっかりと何かしらの対策を立てておく必要があります。
飼い主ならば、言葉をしゃべれない犬の暑がっている様子を見逃さず、猛暑対策グッズを用意して快適に夏を乗り切らせてあげましょう。
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