現在、生後8ヶ月の元気いっぱいな子犬、ラナ。彼女はもともとブラジルの路上で野良犬生活をしていました。
育ち盛りの子犬が餌を求めてさまよい歩く生活は大変なものだったでしょう。幸いなことに、ある日彼女はスウェレン・シャウムレッフェルさんに見つけられ、引き取られることになりました。
それ以降は眠る場所やご飯に困ること無くスウェレンさんの家で楽しい毎日を過ごしています。
しかし彼女は、厳しい野良犬時代の生活を決して忘れてはいませんでした。
ある寒い冬の日の夜のこと、ラナが自分のブランケットを引きずって外へ持って行こうとしている姿を目撃したスウェレンさん。ラナが一体何をしているのか気になって見ていると、何と彼女の向かう先に見たのは一匹の野良犬でした。
ラナはその野良犬が寒い夜に凍えそうになっているのを見て、ブランケットを一緒に使わせてあげようとしていたのです。
「その姿を見て、感動しました。」そう話すのはラナを我が子のように可愛がるスウェレンさん。「彼女は私に忘れかけていたものを思い出させてくれたように思います。それは、『寛大さ』。この子犬が、私に気づかせてくれたんです。」
いくら不自由の無い生活に慣れていても、他人への思いやりや優しい心を忘れてはいけない。忙しい毎日の中でそんな大事なことを忘れかけている人も多いのではないでしょうか?
ラナは、全てを手に入れた今でも、他人への思いやりを忘れてはいませんでした。
「小さなことでも、それがその人にとっては大きなキッカケとなる事もある。誰でも困っている人の手助けはできるんです。」
家の庭のフェンス越しからブランケットを押し出し、そのブランケットを共用して一緒に眠る2匹。
たった一枚のブランケットでも、その野良犬にとってはとても暖かいプレゼントだったに違いありません。寒い冬のことなので、尚更ですね。そのブランケットのおかげで、野良犬は体だけでなく心も暖かくなったことでしょう。スウェレンさんは毎日ラナから『愛』や『感謝』について教わっていると言います。
それ以来、その野良犬のために水とご飯をフェンスの側に置いているというスウェレンさん。ラナが私にそうして欲しがっている、そう思っての行動です。
今のところ、その野良犬はスウェレンさんのことを警戒している様で、近づこうとしても逃げてしまうとのこと。しかし、いつかその野良犬が心を許し仲良くなれる日が来てくれるといいですね。
スウェレンさんとラナは、その野良犬の飼い主を一緒に見つけてあげたいなと願っているそうです。
自分が経験した辛い過去を忘れず、他の犬を助けようとする優しい心を持つラナ。 そんな彼女はスウェレンさんにとって、大切な家族であると同時に、様々な事を学ばせてくれる存在なのです。
<参考サイト>
boredpanda.com
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