バージニア州に住むメアリーさんとロバートさん夫婦。彼らには13年間も一緒に連れ添ってきた一匹のビーグル犬、モエがいました。
今年の4月にモエが亡くなり、夫婦の3歳の息子ルークは、生まれてからずっと毎日一緒だったモエが突然いなくなり、「モエは一体どこへ行ってしまったの?」と毎日メアリーさんとロバートさんに投げかけてきました。
そこでメアリーさんにあるアイデアが浮かびます。それはモエに手紙を書いてあげることです。
毎晩メアリーさんはルークと一緒にモエ宛てに手紙を書きました。その内容はというと、ルークがモエに聞きたいことや伝えたいことなど、シンプルでたわいのない内容でした。
ある晩に書いた手紙はこのようなものでした。
『モエが恋しいよ。 ワンワン天国で幸せに暮らしているといいな』
そしてその手紙の宛先欄には、毎回下記の住所を書きます。
『モエ・ウェストブロック様宛
ワンワン天国 雲1番地』
書いた手紙をメアリーさんは机の引き出しに仕舞おうとしますが、3歳のルークを騙すことはできません。ルークを納得させるため、メアリーさんはルークと一緒にその手紙を近所のポストに投函するようになりました。もちろんその投函した手紙は、毎晩ルークが寝静まった頃にメアリーさんがもう一度ポストから抜き出します。
こうやってその家族にはこの不思議な作業が日課となっていきました。
ところがある日のこと、メアリーさんはついうっかりポストから手紙を抜き出すのを忘れてしまいました。メアリーさんは「デタラメの宛先だし、たぶん郵便局の人達は手紙を処分すると思ったわ。それに、変なことをする家族だなぁと笑われるだろうな」と。
ところが彼らが次の日の朝に家の郵便受けを見ると、何と中には切手の貼られていないモエからの返事の手紙が届いていたのです。
『ルークへ。僕はワンワン天国で楽しく暮らしています。毎日遊んで、とても幸せだよ。僕と仲良しでいてくれてありがとう。大好きだよ。モエより。』
その手紙を受け取り、ルークは驚かずにモエからの返信を素直に喜びました。驚いたのはメアリーさんとロバートさんです。
「この手紙を書いてくれた人に感動しました。モエは13年間私達の生活の中に居て、様々なトラブルを起こしたり家をモエ色に塗り替えていったけど、何より私達の人生を素晴らしいものにしてくれた最愛の存在なんです。彼が恋しいわ。」
後にその手紙を書いた郵便局のスタッフが明らかになりました。そのピュアな手紙の内容を見て、彼女は感動したそう。そしてその感動を返したい、と思って手紙の返事を書いたそうです。
シンプルでピュアな愛情からスタートした心温まる出来事ですね。
●素敵な手紙を返した郵便局員についての記事はコチラ
ある1人の男の子が書いた、天国にいる愛犬への手紙。その手紙は切手も貼られず、存在しないハズの宛先と共にポストに投函されました。本来ならそのまま破棄されるか「宛先不明」として送り返されるハズのその手紙。しかし、その一通の手紙により大きく心を動かされた1人の郵便局員が居たのです。長年郵便局に勤める彼女がとった行動、それはその男の子の家族だけでなく世界中の人の心を大きく動かすニュースとなりました。
<参考サイト>
buzzfeed.com
– おすすめ記事 –
・【神対応】届いたベッドは極小サイズだった。ワンちゃんのとった行動に感動! |
・【感動】飼い主と離れ離れになった迷子の犬…→とんでもない距離を歩いて愛する飼い主のもとへ! |
・【感動】ふたりっきりの家族のホームレスとワンちゃん。しかしホームレスは余命わずか…彼の最後の願いとは…? |
・【感動】【海外】郵便配達員から届くラブレターを毎日心待ちにするワンちゃん♪ |