1.犬に洋服を着せるメリット
1-1.①気温調節ができる
1-2.②抜け毛の掃除が楽
1-3.③汚れ・虫の防止
1-4.④病気治療に利用できる
2.犬に洋服を着せると固まる理由
2-1.動きが制限されて固まる
2-2.強い違和感で固まる
2-3.服が嫌いで固まる
3.洋服に慣れさせるには?
3-1.①着脱が楽な洋服を用意する
3-2.②まずは洋服を着せずに洋服に慣らす
3-3.③おやつをあげながら洋服が視界に入るようにする
3-4.④洋服を頭だけかぶせてみる
3-5.⑤洋服に足を通してみる
【掲載:2017.10.01 更新:2021.10.28】
犬に洋服を着せるメリット
愛犬に洋服を着せる理由として、冬の寒さから守ってあげるため、散歩の際に汚れるのを防ぐためなど、飼い主さんそれぞれに理由があります。
可愛いうちの子がもっと可愛くなるようになんて理由もあるかもしれません。
飼い主の自己満足だけではなく、犬にとって洋服を着るメリットがあればとても嬉しいですよね。
では、犬に洋服を着せるメリットとは何でしょうか。
主なメリットを4つあげます。
①気温調節ができる
②抜け毛の掃除が楽
③汚れ・虫の防止
④病気治療に利用できる
では1つずつ見て行きましょう。
◆①気温調節ができる
犬が野生の時代には自分の身1つで体温調節が可能でしたが、人間によって体格や毛の長さ,特徴を伸ばすような品種改良をされてきた犬にとって、現在の外気温を上手にコントロールする機能は衰えがちになっています。
また、現在飼われている犬の大半が室内暮らしで、人間が快適に暮らすための温度設定で年中快適に暮らせます。
本来冬には冬毛を、夏には夏毛をといった換毛が行われて犬自身が体温調節をする機能を備えていましたが、年中快適な温度で暮らしている現在の犬では、この機能があやふやになっている場合もあり、外気温の変化への対応調節が苦手になったとも言われています。
そこで、犬に洋服を着せる事によって、外が寒い時には温かくしてあげられます。
外が暑い時には、熱中症対策として服を濡らして体の熱を外へ放出させ、服を着るだけでも体表面を暑くならないようにさせることが可能です。
長毛に改良されてきた犬や寒い地方に暮らしていたシベリアンハスキーやサモエドなどの犬種は夏の気温が大敵で、飼い主さんの体温調節のケアが欠かせません。
イタリアングレーハウンドやウィペット・チャイニーズ・ヘアレス・ドッグなどの犬種では、冬の寒さに耐えきれず体調を崩してしまう可能性もあります。
気軽に体温調節が出来る洋服は、現在の体温調節が苦手になった犬にとって必要なものなのです。
◆②抜け毛の掃除が楽
お家の中で犬に洋服を着せると、飼い主さんにとって嬉しいメリットがあります。それは、抜け毛の掃除が楽になることです。
犬の冬毛から夏毛に生え変わる時など、年2回訪れる換毛期は、犬が歩くたびにそこら中に毛を落として、飼い主さんがとても大変になります。
柴犬やミニチュア・ダックス・フントなどダブルコート犬種を室内飼いしている飼い主さんは、大量の床に落ちた抜け毛にげっそりしてしまう事もしばしばあります。
1日に何度も犬の毛を掃除するのは大変ですよね。
そこで、洋服を着せる事によって、犬の体から離れた毛が床に落ちずに洋服にとどまっていてくれるという利点があります。
抜け落ちる毛が少しでも減ると、ぐっと掃除が楽になりますね。
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盲導犬や介助犬が洋服を着ているのは、この抜け毛を防止するためでもあります。
愛犬家にとっては犬の体が人間に触れてしまうと、それだけで犬の毛がついてしまうのは常識ですが、犬を飼っていない方からすると、犬の毛が付く事自体が不快です。
犬が洋服を着ていれば、人間に犬の抜け毛が付くことを防いでくれます。
犬に洋服を着させる行為は、人間に配慮したマナーの1つなのです。
◆③汚れ・虫の防止
愛犬を散歩させると、体が泥で汚れたり、草むらの中に潜んでいたノミ・ダニが体表についてしまったりする可能性があります。
夏には犬にとって恐ろしいフィラリアを媒介する蚊もたくさんいます。
また、雨の日の散歩はお腹の下が水跳ねでとても汚れてしまいますよね。
そんな時犬がレインコートなどの洋服を着ていれば、汚れが洋服につくだけで犬の体表にはつかず、お手入れが非常に楽になります。
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ヨークシャー・テリアやアメリカン・コッカー・スパニエルなどの長毛犬は、お散歩に行くだけで、長い毛に落ち葉やごみが絡まってしまいがちですが、洋服を着る事によって、汚れを予防する事ができます。
今まで週に1度シャンプーしないと汚れや臭いが気になってしまうという飼い主さんは、ぜひ洋服を着てみるという選択肢も考えてみて下さい。
今までのお手入れのサイクルがぐっと長くなって、飼い主さんが楽になるかもしれません。
また、散歩中に草むらの中に潜んでいるノミ・ダニなどの外部寄生虫が、犬の体表に侵入しようとしても洋服がブロックしてくれているお陰で入り込めません。
夏に発生する蚊も、犬が着ている洋服の上からでは皮膚まで針が届かずに刺せません。
洋服がバリア機能をはたして、犬に虫が寄り付く事態から守ってくれているのですね。
洋服自体に防ダニ・防虫効果がある成分を練りこんだ製品もありますので、参考にしてみて下さいね。
◆④病気治療に利用できる
皮膚病を患った犬は、かゆみで体全体をかきむしってしまってさらに状態が悪化してしまう場合があります。
アレルギー疾患やアトピー性皮膚炎などで皮膚表面が赤くなってしまう場合、お薬を塗る必要性がありますが、お薬をなめてしまわないようにエリザベスカラーをしなくてはいけません。
このエリザベスカラーは犬がとても苦手とするものの1つで、長期間の治療が必要となるアレルギー疾患やアトピー性皮膚炎などでは、犬にストレスがかかってしまいます。
その病気治療をしている際に洋服を着せてあげる事によって、かゆみのせいで犬が体を掻くときに犬の爪が皮膚に引っかからず、皮膚を余計に傷つける事が減ります。
また、犬の皮膚にお薬を塗った後、エリザベスカラーをしなくても犬が舐めとってしまう危険性もありません。
エリザベスカラーにより愛犬の体や家具などを傷つける心配もないですし、いかにも「病気の治療をしています」という外見よりも洋服を着ておしゃれな犬だと判断してもらえる方が飼い主にとっても嬉しいですね。
あなたのおうちのワンちゃんは、お洋服を着ていますか?可愛いお洋服を着せると、愛犬がよりキュートに愛おしく感じてきますよね。でも・・・洋服を着せてあげることで、犬自身は幸せなのでしょうか、本当は迷惑に思っているのかも!?と、不安に思ったことはありませんか?飼い犬に洋服を着せるのは溺愛?虐待?いろいろな事が囁かれますが、その真実を探りながら、犬に洋服を着せるメリットをご紹介させていただきます。
犬に洋服を着せると固まる理由
いざ愛犬に服を着させてみようとした結果、その場から動かずに固まるという経験はありませんか?
洋服を嫌がって逃げてしまう子も中にはいるようですが、洋服を着せた後に動かなくなって固まる子の心境はいったいどんなものなのでしょうか。
犬が洋服を苦手として固まる原因は主に2つあり、犬にとって洋服が非常に嫌なもの=苦手であることが考えられます。
◆動きが制限されて固まる
犬にとって服=体の動きを制限させるものとして認識され、犬自身が動かずに固まる事があります。
膝などの関節まですっぽり覆うタイプでなくても、背中を覆うタイプの服でも体に服が密着しているために、動きが制限されてしまうと判断されることが多く、犬は洋服を着たまま固まる状況に陥ります。
◆強い違和感で固まる
今までなかった洋服というものが体に密着すると、どう動いて良いかわからずに困惑しているのかもしれません。
何か変だぞと思った場合、狂ったように走り回る子もいますが、冷静に状況把握をしようと動かなくなる子もいます。
中には、大好きなおやつやご飯にも反応しなくなり、石のように固まる子も。
苦手な洋服を脱がすと、今まで固まる状況に陥った子でもいつも通りに動いてくれる愛犬がほとんどです。
◆服が嫌いで固まる
そもそも、犬は服を着る習慣はありません。
初めてであった物(服)を無理やり体に密着させられ(着させられ)て、今までと同じように歩くのは困難な話かもしれませんね。
洋服が気になって変な動きをしたり、無理やり洋服を脱ごうと必死に抵抗したりする子もいます。
洋服そのものが嫌いで苦手な犬は、そのまま洋服を着せ続けてしまうと、ストレスがかかるので注意してくださいね。
犬にメリットがなく、飼い主の自己満足で洋服を着せようとするだけであれば、犬に洋服を着させようとするのは諦めた方が良いかもしれません。
洋服に慣れさせるには?
犬に洋服を着せる事は、メリットがたくさんあるからぜひうちの子も!と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、前述したように、洋服を着せるだけで固まってしまったり、洋服を見せただけで逃げ隠れてしまったりと、洋服が苦手な犬がいるのも当たり前です。
少しでも愛犬が洋服に慣れてくれるようにする簡単な5ステップを紹介します。
◆①着脱が楽な洋服を用意する
洋服の脱ぎ着に時間がかかる凝ったデザインだと、その間に犬のストレスがたまり、洋服=嫌なものという認識が非常に強くなってしまいます。
慣れさせる洋服は、簡単ですぐに着脱が出来、あまり締め付けない物にしてください。
◆②まずは洋服を着せずに洋服に慣らす
洋服嫌いという犬は、訳も分からず洋服を着させられたという経験が元になって洋服が苦手になったということがあります。
まずは、洋服を着させずに、犬が好きなだけ洋服というものを観察できる環境を作ってあげてください。
犬は見慣れない洋服の臭いを嗅いだり触り心地を手や鼻で感じたりという、自分でこの物体はいったい何なのかを判別します。
洋服が自分に危害を与えるようなものではない事を、犬自身がしっかりと理解することが重要です。
◆③おやつをあげながら洋服が視界に入るようにする
愛犬が大好きなおやつをあげるついでに、洋服が愛犬の視界に入るようにします。
飼い主さんが洋服を持ち、そのついでにおやつをあげてみて下さい。
洋服=おやつ=嬉しいことという条件付けを犬に植え付けていきます。
慣れてきたら、おやつを直接洋服に上において、その洋服に愛犬が乗ったままおやつを食べる事が出来れば次のステップへ進みます。
◆④洋服を頭だけかぶせてみる
犬用の洋服は頭・前足が入る場所があると思いますが、一度に一気に体を入れようとしてはいけません。
おやつを持ちながら、愛犬に洋服を頭だけかぶせましょう。
この時、嫌がらずに洋服をかぶせてくれるようであれば、苦手を克服した証拠です。
これ以上ないというようなほめ方と共に大好きなおやつをあげて下さい。
飼い主が明るい声かけをしながらやってみると、成功するパターンが多いです。
3から4へのステップは難しいと思いますので、決して焦らずに。
もし愛犬が嫌がったり苦手な反応をみせたりしたら、ステップをやり直してくださいね。
◆⑤洋服に足を通してみる
洋服を頭だけに通したら、足も通してみましょう。
無理をせず、愛犬が嫌そうな行動をしたら決して無理強いはしないでください。
ゆっくりと足を通し、出来たら大げさに褒めておやつをあげてみましょう。
愛犬が洋服を着るといいことがある、飼い主に褒めてもらえると認識させることが大切です。
おやつを使って洋服を着させるという事は、最初にステップとしてとても重要ですが、慣れてきたらおやつではなく、散歩やおもちゃで遊ぶ,飼い主の声かけなどのご褒美でも十分です。
愛犬との信頼関係が構築されれば、おやつが無くても洋服を着てくれるはずですよ。
まとめ
犬に洋服を着せることにはたくさんのメリットがあります。
長毛犬の場合は洋服と毛がすれて毛玉になったり、飼い主が見ていない間に洋服を引きちぎったりというトラブルもありますので、メリット・デメリットを考えながらあなたの愛犬に最適な方法を見つけてあげて下さいね。
長い記事を読んでいただいてありがとうございました。
あなたとあなたの隣にいる愛犬が両想いでずっと幸せであるよう、願っています。
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