ダルメシアンは生まれたときは真っ白?性格や特徴は?

2021.02.05

ダルメシアンは生まれたときは真っ白?性格や特徴は?

ダルメシアンというと白&黒のカラーで「水玉模様」のワンちゃんが頭に浮かぶほど、独特な被毛柄が印象的ですよね。 ディズニー映画「101匹わんちゃん」のモデルとしてもおなじみの有名な犬種です。 一度見たら忘れられないほど個性的な模様ですが、生まれたときはどうなっていたのでしょうか。 今回は、ダルメシアンの水玉模様の秘密に迫りつつ、性格や魅力ポイントについても語っていきたいと思います。

【目次】
1.ダルメシアンの外見的な特徴とは
 1-1.個性が強い模様!
 1-2.垂れ耳で優しい表情
 1-3.なめらか被毛で撫で心地が抜群
 1-4.バランスの良い筋肉でスリム体型

2.生まれたときにはどんな模様なの?
 2-1.白地に黒い水玉模様ではないダルメシアンも実はいます。
 2-2.実は…ダルメシアンは生まれたとき「真っ白」の被毛
 2-3.模様の表れ方はそれぞれ違う
 2-4.模様の大きさはコインくらい!?

3.ダルメシアンはどんな性格をしている?
 3-1.明るく元気 
 3-2.飼い主に忠実
 3-3.初対面だと警戒心がある

4.ダルメシアンを飼うときのポイント
 4-1.毎日の散歩は欠かせない
 4-2.ときにはドッグランにも連れていきたい

5.ダルメシアンのしつけについて注意点
 5-1.叱り過ぎはNG!基本は「褒める」しつけ
 5-2.無駄吠えはどうしつける?
 5-3.アイコンタクトでリーダーシップをとろう

6.ダルメシアンが抱える遺伝的な問題とは?
 6-1.聴覚障害が起こりやすい
 6-2.尿路結石症

7.まとめ


【掲載:2018.10.10  更新:2021.02.05】

ダルメシアンの外見的な特徴とは

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ダルメシアンにはさまざまな特徴があります。
ひとつひとつ見ていきましょう!

◆個性が強い模様!

ダルメシアンを語るうえで「水玉模様」というキーワードは欠かせません。
白い毛色のなかに、黒い水玉模様が体じゅうにたくさん見られます。

◆垂れ耳で優しい表情

ダルメシアンを見ていると癒されるという人も多いかもしれません。
それは、ダルメシアンの外見の特徴のひとつでもある垂れ耳が関係しているのかも…!

つぶらな丸い瞳ですっきりとした顔立ち、そして頭の高い位置にある垂れ耳が優しい表情を作りだしています。
とてもバランスがいい顔立ちで凛々しさのなかにも可愛らしさがあるワンちゃんです。

◆なめらか被毛で撫で心地が抜群

短毛のダルメシアンですが、とても滑らかな毛並みをしています。
触った感触は例えるならばまるで「ベルベッド」のよう。
ツヤがあってなめらかな被毛をしています。
ダルメシアンを飼えば、その触り心地にも魅了されることでしょう。

ただ、ダルメシアンの被毛の滑らかさをキープするにはそれなりの被毛のお手入れが必要です。
「短毛種だから被毛のケアはそんなにしなくても」という考えは危険です。
短毛種だからといってブラッシングを重要視しないと、被毛の健やかさが衰えてきます。
被毛のツヤのためだけではなくて、皮膚の健康のためにも定期的な被毛のお手入れをしましょうね。

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◆バランスの良い筋肉でスリム体型

ダルメシアンは体高55~60㎝前後、体重は25~30キロ前後の大型犬です。
体全体にバランスよく筋肉がついていて、すっきりとしたスリムな体型です。
大型犬ということもあり体力があり、走るときには軽快に颯爽と駆け抜けるような姿を見ることができます。


生まれたときにはどんな模様なの?

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黒い水玉模様が大きな特徴のダルメシアンの生まれたときの姿が少し気になりますよね。
綺麗な水玉模様は、生まれたときから存在しているのでしょうか。

◆白地に黒い水玉模様ではないダルメシアンも実はいます。

ダルメシアンというと、白地に黒い水玉模様…というのがお決まりのイメージ。
おそらく、多くの人が「101匹わんちゃん」のイメージを頭に思い浮かべると思います。

確かに「白地+黒い水玉模様」のダルメシアンが多いですが、実は「白地+茶色の水玉模様」もいるんですよ。
その色も茶色というよりも赤みが混ざったような色の斑点です。

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◆実は…ダルメシアンは生まれたとき「真っ白」の被毛

意外と知らない方も多いと思いますが、
ダルメシアンは、実は生まれたときには綺麗な真っ白の被毛です。

生後数週間育っていくに従い、だんだんと黒や茶色の水玉模様が出てくるんですね。
生後数週間後から模様が出始めるので、どんな模様になるかは生まれた時点はわからなく、
模様がつき始めてからのお楽しみとなります。

パッと見ても分かる通り、ダルメシアンの被毛は白い被毛の部分が多いです。
そのため、白い被毛に後から黒い水玉模様が発色していくのだと思ってしまいそうです。

しかし、それは実は違っていて「水玉模様」の方の色がベース色なのだとか…!

ダルメシアンが持つ遺伝子の力で、生後数週間程度までは本来の被毛の地色を抑えています。
そのため「真っ白」の被毛色になっています。
その後、他の遺伝子が作用しはじめ本来の地色を発色させていき、それが「水玉模様」になるわけです。

◆模様の表れ方はそれぞれ違う

ダルメシアンの黒い斑点模様がとても可愛らしいですよね。
斑点の出方も個性があり、まん丸で大きなものから少し小さいものまでさまざまです。

顔のなかにも水玉模様が出たりするダルメシアンもいれば、体の方には黒い斑点が多くても顔周辺にはあまり模様が見られないダルメシアンなど、どんな模様が出るかは1匹1匹違います。

なかには顔の周辺に黒い斑点模様が多いのに胴体にはあまり見られない…というワンちゃんもいます。
それに、体の方に斑点が多いのに顔にはあまり模様が見られないこともあります。

◆模様の大きさはコインくらい!?

体に斑点模様の出る犬種は他にもいますが、ダルメシアンの模様は比較的大きさが均等でバランスがいいです。
コインほどの大きさの斑点模様がいいとされています。

すべての模様は、楕円というよりも「丸」でまさに「水玉模様」という表現がぴったりですね。

水玉模様は、ダルメシアンの大きな特徴にもなっているので、模様の出方が価格の違いにも表れます。
コインくらいの大きさの模様が、全身にバランスよく見られる…というのが理想とされています。

バランスが悪い模様だと価格は低めの傾向にありますが、ショーに出すわけでもなくペットとして飼うならば特に問題ないのかもしれませんね。

飼い主さんの愛情にきちんと応えてくれる誠実な性格なので、模様はどうであれ、一緒に暮らしていくなかでかけがえのない存在になると思います。


ダルメシアンはどんな性格をしている?

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ダルメシアンはとても可愛らしい性格です。
元気で活発、見ている人を和ませてくれる雰囲気がありますよ。

◆明るく元気

ダルメシアンは大型犬で体が大きいので、体力があります。
活発に動くことが大好きなので、常に好奇心が旺盛で明るく元気に過ごしたがります。
遊ぶのが大好きなので、飼い主さんが遊びに誘ってあげるとしっぽを振って大喜びするでしょう。
ダルメシアンと遊ぶために、おもちゃを用意したり、遊びスペースを確保したり積極的にコミュニケーションをとってみてくださいね。

ただ、体力があって活発過ぎるあまり遊び中に我を忘れてハイテンションになってしまうこともしばしば…。
ダルメシアンのテンションがMAXになると制御できないこともあるので、しつけでコントロールできるように日ごろからの訓練は必要になります。

特に、公共の場やドッグランなど、他の犬や人間がいる場で我を忘れるほどテンションが高まると大変です。
小さなうちから社会性を身につけ、飼い主さんの命令で興奮がおさまるようにしつけをしておくことが大事です。

見知らぬ場所や興味津々なおもちゃでも、気持ちが高まり興奮しやすいので、遊ぶときには目を離さないようにしましょうね。

◆飼い主に忠実

基本的に家族に対しては愛情と忠誠心を見せてくれる犬です。
飼い主さんの言うことには耳を傾けると同時に、本来ダルメシアンが持つ「賢さ」も手伝ってしつけがしやすい犬種と言われています。
ダルメシアンは信頼している家族には忠実なので、きちんとしつけることができるなら子どもがいる家庭でも上手く暮らしていける頭の良いワンちゃんです。

飼い主さんのことが大好きなので、しつけをしているときにも真剣に命令を聞いてくれる表情がたまらなく可愛らしいですよ。
つぶらな瞳で飼い主さんのことを見つめてくれるので、愛情を持ってくれていることが分かるでしょう。

◆初対面だと警戒心がある

家族にはかなり心をオープンにしているダルメシアンですが、初めて会う人には心を閉ざしがち。
見知らぬ人に対しては、家族に見せる態度と違った一面を見せるでしょう。

初めて見た人や見知らぬ犬に対しては、警戒心がピークになるかもしれません。
いつもと違った雰囲気になれば「警戒心の表れだな」と思いましょう。


ダルメシアンを飼うときのポイント

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ダルメシアンを飼う時に気をつけたいポイントをお話しします。

◆毎日の散歩は欠かせない

ダルメシアンはエネルギーに満ちあふれています。
元気が取り柄で「体力なら任せて」と言わんばかりに動きたがります。
大型犬なので、1回の散歩時間は1時間以上、毎日2回は散歩させるのが理想です。

筋肉質で大きな体なので、力はかなり強いです。
ダルメシアンが突然走ってもコントロールできる体力がある飼い主さんでないと、散歩は難しいかもしれません。
突発的な事故を防ぐためにも力のない子どもだけにダルメシアンの散歩をさせないようにしなければなりません。

飼い主さんが忙しく散歩に連れていけない家庭では、ダルメシアンの飼育は不向きとも言えます。

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◆ときにはドッグランにも連れていきたい

散歩をすることは毎日の運動としては基本中の基本です。
それにプラスαでときにはドッグランで自由に遊ばせるのもいいでしょう。
自宅の庭や室内でもダルメシアンと一緒に運動できるスペースがあるのも理想的です。
家のなかでのダルメシアンとの遊びは運動不足解消というよりもコミュニケーションです。
愛犬との絆を深めるようにしましょう。

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ダルメシアンは運動不足により、かなりストレスを溜めてしまいます。
ストレスから「吠え癖」「噛み癖」などの問題行動と言われる行動が増えることもあります。

ダルメシアンの問題行動が増えるかどうかは、飼い主さんとの接し方とも深く関係があります。
ダルメシアンがストレスを溜めずにいられるように、運動をさせる環境と時間を持てるかどうか購入前にきちんと考えておきたいポイントです。

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ダルメシアンのしつけについて注意点

ダルメシアンは体が大きくヤンチャなところがありますが、飼い主さんへの愛情がとても深い犬種です。
忠実心が高いので「しつけがしやすい」と言われていますが、個体差があるので注意しなければならないポイントもあります。

◆叱り過ぎはNG!基本は「褒める」しつけ

ダルメシアンは、飼い主さんが教えようと何度も発する言葉を高い記憶力で覚えてくれます。
賢い犬種なので「自分がなにかをした⇒飼い主さんが褒めてくれた⇒嬉しい」と連動して記憶することで、ますます学習能力がアップしていきます。
「褒めて伸びる」タイプの優秀なワンちゃんなんですね。

そのため、「大好きな飼い主さんから褒めてもらえる」という嬉しさを感じさせるしつけが
効果的です。
基本的に「褒める」ことに重点をおいた方が良さそうです。

ダルメシアンを飼育するうえで、最もいけないしつけ方は「暴力」です。
記憶力が抜群なので「叩かれた」「叱られ過ぎた」という記憶は、ずっと残ります。
いわゆる「根に持つ」という感じかもしれませんね。
それが原因で、飼い主さんとの間に溝ができるケースも…。
さらに、叱られ過ぎや暴力が「恐怖」に感じると、飼い主さんへ噛みつきをしたり、言うことを聞かない態度を見せる可能性もあるので注意しましょう。

なるべく叱り過ぎないように…とはいえ、現実的には「叱らなければならない」というタイミングもあるものですよね。
そこで大切なのは、ダルメシアンが悪さをした瞬間に短いワードで叱ること。
「ダメ!」と叱って止めることができれば、しつけとしては成功していると言えるでしょう。

◆無駄吠えはどうしつける?

好奇心旺盛で社交性があるダルメシアンは、「あれはなんだ!?」と興味を持ったものに反応して吠えることがあります。
吠えたダルメシアンに対し、ついつい「吠えちゃダメ!」と大声を出したり、吠えるのを止めさせようとオヤツをあげたりするかもしれません。
するとダルメシアン的には、吠えたときに飼い主さんがなにかしら反応してくれるため、「吠えるとラッキー」とプラスに記憶してしまうよう…。
結果的に「無駄吠え」という問題行動に繋がります。

無駄吠えが習慣化しないためには、吠えたときには無視をするのがおすすめです。
「自分が吠えても誰も反応してくれないし、何も良いことがない」と分かると、吠える率は減ってくるでしょう。
また、吠えたときには低めの声で「NO!」と一喝するのもしつけのひとつです。

◆アイコンタクトでリーダーシップをとろう

元気いっぱいのダルメシアンは、体力がみなぎっています。
散歩中に惹きつけられるものを発見するとダッシュしてしまうこともあるでしょう。

ただ、ダルメシアンの体格と力強さ、スピードに飼い主さんが持って行かれそうになることもあり危険です!
リードを離してしまって、ダルメシアンが事故の被害に遭ったり、逆に誰かに衝突してケガをさせてしまうリスクもあります。
飼い始めの頃から、安全に散歩ができるしつけをしていくようにしましょう。
散歩のときには、アイコンタクトをしながら、飼い主さんが主導権を握れるようになるといいですね。

ダルメシアンが走りそうになったときに飼い主さんがリードをグイッと引っ張ってストップしてくれるようになれば、散歩中の危険も回避できます。
子犬の頃から散歩やドッグランで外の世界に接する機会が多くし、散歩のマナーを覚えさせていきましょう。


ダルメシアンが抱える遺伝的な問題とは?

ダルメシアンの綺麗な水玉模様は、ブリーダーたちによって交配が繰り返された結果によるものです。
魅力的な外見にしたいという思いからのことでしたが、近親での交配も多かったのだとか…。
その結果、遺伝子により先天性の病気が起こりやすくなっています。
よく見られる先天的な病気が次のようなものです。

◆聴覚障害が起こりやすい

水玉模様を作りだす遺伝子が聴覚障害を引き起こしやすいため、ダルメシアンには耳に障害を持つケースが多いと言われています。
程度の差はありますが、ダルメシアンの約20~30%にこの聴覚障害があるのではないかという調査結果もあるくらいです。
両耳に表れることもあれば、片耳に表れることもあります。

ダルメシアンは垂れている耳のため、「垂れ耳のせいかな」と思うかもしれませんが、実は先天的な聴覚障害のこともあるようです。
この病気になると耳が聞こえにくく「元気がなくなる」という様子が見られることもあります。
また、耳が聞こえにくい恐怖から攻撃的になるダルメシアンもいるとのこと。
ふだんから愛犬の様子に目を向け、気になる点があればチェックしておきましょう。

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◆尿路結石症

文字通り、尿の通り道に石ができる病気です。
ダルメシアンは尿酸を分解しにくいので、尿路結石症になりやすいようです。
尿路結石症の症状が表れるとスムーズに尿が撮っていきません。
本来出るべき尿が出ていかないので、腎臓に負担がかかると言ってもいいでしょう。

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ダルメシアンに多い「尿路結石症」

ダルメシアンはビクトリア朝時代は、貴族階級の馬車の伴走犬として、その能力と美しさの両面から重宝されていました。馬に負けない足の速さと逞しい身体を持っているダルメシアンですが、実は幾つかの遺伝子疾患があります。その代表的なものが尿路結石症です。ではなぜ、ダルメシアンだけがそんな病気を持っているのでしょうか?

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まとめ

水玉模様に特徴があるダルメシアンは、大きな体でとても元気。
一緒に過ごすことでアクティブな生活が送れそうですね。
キュートな外見的特徴がありますが、生まれたときには真っ白だなんて少し驚きましたね。
同じ模様になることはなく、それぞれの個性があって見ていても可愛らしいですよね。

飼い主さんへの愛情度もかなり高いワンちゃんなので、一緒に暮らしていくなかでかけがえのない存在となりそうです。
ダルメシアンの特徴や性格を良く理解して、良きパートナーとしてお互いに幸せな生活を楽しんでみてくださいね。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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