【掲載:2017.11.03 更新:2020.10.20/2021.11.30】
1.犬だって寒いと感じる
1-1.犬の冬の適温は?
1-2.犬が寒さを感じた時にする行動
1-3.寒さに強い犬種
1-4.寒さに弱い犬種
2.散歩時の防寒対策
2-1.寒さに慣らす
2-2.準備運動をする
2-3.太陽が昇っている時間にする
2-4.犬用の服を着せる
3.留守番時の防寒対策
3-1.犬用ホットカーペット
3-2.犬用湯たんぽ
3-3.毛布
3-4.暖房をつける
3-5.犬の服を着せる
犬だって寒いと感じる
犬は、基本的に寒さに強い動物です。
野生の時代は、寒さ対策など行わなくても真冬でも外で暮らしていました。
犬の体温は38℃前後と人間よりも高いため、寒さに耐える能力が優れています。
しかし、いくら寒さに強いといえども、犬も寒さを感じます。
いったいどのくらいの温度で、犬は寒いと感じるのでしょいうか。
◆犬の冬の適温は?
犬の寒さ対策はどれくらいの気温からすれば良いのかご存知でしょうか。
一般的には犬が暮らす冬の適温は18度~20度ぐらいだと言われています。
人間でも冬に暖房をつける際は20度を目安に設定しますよね。
人間と同じ室内で暮らしている犬では、20度を下回ると、犬で天然の毛皮も持っているからと高をくくらず、寒さ対策をしたほうが良さそうです。
ただ、ここで注意が必要なのは「寒いと感じる温度は犬によって違う」という事です。
同じ犬種でも、寒さに比較的強い子もいますし、少し気温が下がっただけでもブルブル震える子もいます。
それは個性としてとらえ、自分の愛犬が今快適な温度なのか寒がっているのかを見分けられる感覚を養って下さいね。
◆犬が寒さを感じた時にする行動
犬が寒さを感じている時に示す行動は大きく分けて以下の4つです。
-
・体を丸めてうずくまっている
・動かずじっとしている
・体を小刻みに震わせている
・水をあまり飲まない
室内気温が20度を下回ったから寒さ対策をしようと考えるのではなく、愛犬が寒さを感じている時に示す行動が1つでも当てはまったら「寒いのかな?」と心づかいができるような飼い主になって下さいね。
◆寒さに強い犬種
中でも、犬ぞりなどで活躍するシベリアンハスキーやアラスカンマラミュート、サモエドなどの純血種は、寒い中でも暮らしていけるような毛の構造を持っています。
このような北国産まれの犬種は、寒さに耐性が出来るように毛の層が2層に分かれています。
その毛の層は、「長い上毛」と「短くて密集している下毛」の2重構造で「ダブルコート」と呼ばれています。
日本でよく飼われている柴犬もダブルコートで、冬毛から夏毛に生え変わる時にごっそりと下毛が抜けるので、ダブルコートが想像しやすいと思います。
◆寒さに弱い犬種
逆に、毛が2重構造をしておらず、長い上毛だけの「シングルコート」の犬は寒さに弱く、パピヨンやヨークシャー・テリア、トイ・プードルなどが代表的な例です。
人間と一緒に生活するうえで犬は様々な品種改良がされてきましたので、手入れがしやすいシングルコートの犬もたくさんいます。
室内で飼いやすい小型犬の品種の多くは、毛の構造からも寒さに弱い事がわかりますね。
また、大型犬よりも小型犬の方が熱を放熱しやすく体が冷えやすいので、寒さに強くありません。
立耳で耳が大きい子も、耳に流れる血管から熱を放出するので、熱い地域原産の犬が多く、寒さ対策は耳が小さい子よりも必要です。
他にも子犬や老犬、体力が下がった病気の犬なども、寒さには弱いので注意が必要です。
散歩時の防寒対策
真冬でも、やっぱり外に散歩に行きたいのが犬の習性です。
犬のストレス発散のためにも、どんなに寒くても毎日散歩はしてあげたいもの。
寒さの弱い犬でも快適に散歩ができるよう、防寒対策を4つまとめてみました。
では、1つずつ見て行きましょう。
◆寒さに慣らす
温かい部屋から急に外に飛び出してしまっては、犬の体にも負担がかかってしまいます。
散歩に出かける前に、暖房が付いていない部屋や玄関の中で少し歩いてから外に出るようにすると、体が外気温に慣れる準備ができます。
◆準備運動をする
人間もいきなり寒い所へ行くよりも、少し体を動かして温かくしてから外へ出た方が、寒さを感じにくいですよね。
犬も同じように、外へ行く前に準備運動をさせてあげましょう。
廊下を歩き回らせたり、おもちゃで少し遊んでみたり。
飼い主が犬の手足を握ってマッサージを行うのも、スキンシップが図れるのでおすすめですよ。
◆太陽が昇っている時間にする
散歩に行く際に、太陽があたっていれば体もぽかぽか温まります。
冬は夏と違って、日が昇るのが遅く、日が沈むのが早くなってしまい、日光浴もままなりません。
時間が取れるようであれば、天気の良く昼間に近い時間が犬にとっては嬉しい散歩の時間帯です。
会社などの日中の用事で日が沈んでからしか犬を散歩につれて行けない場合は、別途防寒対策をしっかりしてあげて下さいね。
◆犬用の服を着せる
最近では、犬用の服の種類がとても充実しています。
服の中にボアが入っていたり、ダウンコートのような生地だったりと種類が豊富です。
人間もコートを着るように、犬にも防寒用の服を着せてあげましょう。
犬用の服を選ぶ時にどうしてもデザイン重視になりがちですが、これだけは必要なポイントをあげておくと、着たままトイレが出来る事・動きやすい形状である事です。
雨の時はレインコートもありますし、雪が積もる地域などでは犬用のブーツも販売しています。
住んでいる地域の環境によって、犬用の服を選んであげて下さいね。
上記の項目を全て行う必要はありません。
寒さに強いか弱いかは、犬の個性ですので、飼い主のあなたがしっかりと判断して、最適な寒さ対策をしてあげて下さいね。
また、散歩から帰って来たら、寒くなっている犬の体を温めてあげましょう。
雪などが体についてしまったら、そのままにしておくと体温が奪われてしまいます。
タオルで拭いてあげたり、ドライヤーで乾かしてあげたりして濡れた体を乾かしましょう。
また、冬は肉球の裏が乾燥しやすいので、保湿クリームを塗ってあげれば散歩後のケアは完璧ですね。
留守番時の防寒対策
真冬で寒い中、犬を一人で留守番させる際、防寒対策はどのようにしたらよいのか迷いますよね。
今回はおすすめの防寒グッズを中心にご紹介します。
お家を長時間空ける際は、犬のためにこんなグッズもありますよ!
◆犬用ホットカーペット
人間でもホットカーペットがあると、足元からとても暖かくなりますよね。
犬用のホットカーペットも販売されていて、その上に寝そべるととても暖かく快適になります。
ただ、注意して頂きたいのは、ホットカーペットのコードをかじってしまう子やトイレの失敗が多い子に使用すると感電や、最悪の場合には火事の危険性などがあるという事。
いたずらしないような工夫も必要ですが、あまりにも噛み癖やトイレの失敗がある子には使用を控えて別の防寒対策グッズを使用したほうが良いでしょう。
また、犬用ホットカーペットの上にいて、少し暑くなったから移動したいと思ってもサークルの中に逃げるスペースがないという時には低温やけどに注意が必要です。
ケージの中には「温まる場所」と「温まり過ぎた場合に自分で温度を調節する場所」を作ってあげましょう。
◆犬用湯たんぽ
電気を使わずに、エコで温かい湯たんぽは、コードなどの噛み癖がある子にぴったりのグッズです。
湯たんぽを毛布やフリースなどで覆っておくと、数時間は温かいままで過ごせます。
犬も暑ければ湯たんぽから離れ、寒くなってきたら湯たんぽに近づけるので、自分の気分で温度調節が可能です。
◆毛布
犬は、毛布にくるまっているだけでも自分の体温で温かく保てます。
暖房をつけて出かけるほどではないけど、ちょっと寒そうといった場合は、ゲージの中に毛布を入れてあげて下さい。
ふかふかの触り心地に、犬も満足そうにお留守番してくれますよ。
◆暖房をつける
一番簡単な方法は、人間用の暖房をつけっぱなしにしてお留守番をさせる事です。
しかし、注意して頂きたい点がいくつかあります。
犬の体に直接温風を当てない
犬を留守番させる際に、暖房の風を犬の体に直接当て続けると、犬も体温調節が出来なくなって体調を崩してしまいます。
サークルなどで留守中を過ごす犬には、暖房の風は直接当てないような設定にしましょう。
湿度を50~60%ぐらいに保つ
エアコンなどを使用すると、部屋は暖かくなるのですが、湿度がどうしても下がってしまいます。
快適な湿度は50~60%ですので、暖房をつけるとともに加湿器を置いたり、水を汲んだものをお部屋の中に置いておいたりしましょう
ヒーターやストーブはつけっぱなしにしない
留守番中に犬を一人にすると、いたずらをしてヒーターやストーブをひっくり返してしまったり、犬が触ってやけどをしてしまったりする危険性があります。
少しの時間だけ出かけるだけだからとヒーターやストーブをつけっぱなしにするのではなく、必ず消してから出かけるようにしてください。
水はいつでも飲めるようにしておく
犬のために温度を上げた部屋の中ですが、犬にとって少し暑すぎる事もあります。
冬の暖房でも温めすぎれば犬が熱中症にかかってしまう危険性もありますよ。
そんな危険性を回避するため、水はいつでも飲めるように用意してあげて下さい。
暑くなり過ぎた時に避難できるようなスペースも、防寒グッズとセットで置いておいてあげると優しいですね。
◆犬用の服を着せる
犬用の服は、散歩に行かせる時だけではなく、お家の中にいる時にも使用できます。
あまり着せすぎてしまうと、犬が熱くなりすぎる上に自分で服を脱いで体温調節することが出来ないので、ちょうど良い体温の服になるように飼い主さんが調節してあげて下さいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
犬は全身もふもふの被毛に覆われているため、寒さ対策は必要ないのではないかと思ってしまう飼い主さんもいるかもしれません。
しかし、個体差はありますが、犬も人間と同じように寒さを感じます。
冬など気温が低くなってくる季節には、犬の寒さ対策は必要となります。
あなたが飼っている犬が寒さに強いのか弱いのかを十分に理解して、ピッタリの防寒グッズを選んであげて下さいね!
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