アメリカ、カリフォルニア州中部のフレズノという町にある「ウッドワード・ドッグパーク」は、多くの犬や飼い主達で賑わっていました。
ドッグパークとは日本で言うドッグランのことで、犬の飼い主の管理の下リードを外し、自由に犬を運動させることのできる場所を指します。
多くのワンちゃん達が走り回り飼い主との触れ合いを楽しんでいる中、そこには怯えて寂しい思いをしている2匹のワンちゃんの姿が。
その2匹はまだ生後1歳のハスキーの子犬達でした。彼女達が悲しい思いをしていた理由はただ1つ…実は捨てられた捨て犬だったのです。
その2匹の存在に気付いた人達から連絡を受けたのは、パークの管理人であるモナ・アフマドさん。モナさんは直ちにそのワンちゃん達を保護する為パークへと駆けつけました。
そこで見たのは、楽しそうに遊ぶ犬や飼い主達の脇で怯えている2匹の捨て犬、そしてその子達用の餌であろうドッグフードが入ったコンテナとオモチャ、そして一枚のメモでした。
「こんにちは!私達の名前はジャダ(黒色)とレイラ(茶色)です。元気で可愛い1歳のワンちゃん達です。是非私達を保護してください。でも私達を離ればなれにしないでね。特にレイラはお姉ちゃんが居ないと寂しがっちゃうので。」
まだ1歳の姉妹は、心無い人間にこのドッグパークにて置き去りにされたのです。いくら食べ物とオモチャを一緒に置いていったからって、1歳の子達が何の不自由無く生活をしていく糧となるワケがありません。
モナさんもその光景を見て怒りを覚えたと言います。
「このパークのすぐ前には大きな道路があるんです。もし保護するのが遅れ、この子達がフェンスを超えてその道路に出てしまっていたら…。」
その場に居合わせた人達によると、その捨て犬達は3時間もこのパークに居るとのこと。1歳の年齢で3時間も置き去りにされていた彼女達はかなり危険な状態に居ました。
その後、ジェダとレイラはモナさんによりすぐに保護され、今ではフォスターケアの下2匹一緒に暮らしています。
モナさんは「今回は彼女らを無事保護することができましたが、腹立たしいことに無責任に飼い犬を捨てる人は沢山います。愛犬を捨て犬にするという行為は絶対に止めてほしいですね。」と話します。
捨て犬となったワンちゃん達はその後どういった人生を送っていくでしょうか?恐らく事故や飢え等で命を落としてしまう子が多いでしょう。
どうしてもペットを飼い続ける事ができない場合は捨てるのではなく、周りに助けを求める等して責任を持って次の飼い主を探してあげることが大切です。
無事保護されたジェダとレイラも心に傷を負ったことは間違いありません。彼女達に早く新しい飼い主が見つかることを祈ります。
<参考サイト>
boredpanda.com
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