「毛包虫症」という病気に侵されながらも新しい飼い主をけなげに待つ犬ババ

2017.06.22

「毛包虫症」という病気に侵されながらも新しい飼い主をけなげに待つ犬ババ

人間もそうですが、世の中には生まれつきの体質や病気のせいで他の犬たちとは全く違った生活を強いられる犬がいます。そして、そういった「違い」のせいで多額の治療費がかかることも。その場合、治療費を毎月支払える飼い主さんの元で暮らす犬は幸運ですが、そうでない犬は一体どうなるでしょう?ここで紹介するババは、皮膚の疾患のせいで体に毛が無いワンちゃんです。一度は飼い主に見捨てられてしまったババ、今はどのような生活を送っているのでしょうか?

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「毛包虫症」という皮膚の病気に冒されている、生後9ヶ月の子犬のババ。皮膚に炎症を起こしてものすごい痒みをもたらすその病気のせいで、このワンちゃんは体に毛を生やすことができません。
9ヶ月の子犬にとって、痒い皮膚を我慢することは無理なこと。そのため、ババを世話しその病気の治療を助けてくれる誰かの助けが必要になってきます。

このように病気や体質などが理由となり生活をしていくうえで人間のサポートが必要になってくる犬は多いのですが、なかなかその治療費を支払い続けることができる飼い主がいないというのも事実。そしてババもそのうちの一匹でした。

かつては世話をしてくれる家族と一緒に暮らしていたババ。当初は「毛包虫症」を患いながらも幸せな生活を暮らしていたのですが、徐々にババの飼い主は彼の皮膚を蝕む病気の治療費の支払いに苦しむようになっていきます。
そしてとうとうその高額な金額を払っていくことができなくなった為、ババを手放すことに…。

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まだ子犬のババは、カリフォルニア州にあるサクラメントのSPCAという動物虐待防止協会へ連れていかれました。

飼い主から離れて暮らすことになったババですが、そのSPCAには長くは居座ることはありませんでした。幸運なことに、彼にフォスターケアをしてくれる家族がすぐに見つかったのです!
新しい飼い主が見つかるまで世話をしてくれるフォスター家族は、言い方を変えれば「一時的な家」ですが、それでもその家族はとても優しくババを迎え入れてくれました。

その家族には人間であるママ、一匹の犬、そして一匹の猫が居るのですが、ババがその家へ初めて訪れた日、なんとその全員が彼を玄関先で出迎えてくれたのです。フォスターママは、普段はそういった行動を全くしない猫がわざわざババを玄関先で待っていたことにとても驚きました。オレンジ色の毛を持つマンディというその猫は、どうもババを特別な存在だと最初から感じとっていた様です。

それから毛無しババの新しい生活が始まりました。

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引っ越してからすぐ、自分用のTシャツを着て新しいオモチャで遊ぶという新たなルーティーンを身につけたババ。ママがご飯の準備をしている間は廊下で待つということも覚えました。

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そんな彼のお気に入りの場所は、何と普段はクールでマイペースなマンディの猫用ベッド。マンディはババを家族の一員としてしっかり認めたようです。

「毛包虫症」の治療も再開したババですが、皮膚に二次感染を起こしている為治るのには時間がかかるようです。しかしそれらの症状が治ったら、ババは晴れて新たな家族に引き取られていくでしょう。

辛い皮膚の病気を持ちながらも頑張るババ、そして彼を優しく迎え入れて世話をしてくれているフォスター家族に、「偉い!」という言葉を送りたいですね。

★ババのインスタグラムはこちら @bubbabouncesback

<参考サイト>
puppytoob.com



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yukoyosshi

昔から動物が大好きで、野生動物や自然が多いオーストラリアに留学。現在もオーストラリアにて生活を送っています。家では犬や猫やその他の動物も飼っていて、中でも12年も生きた柴犬のミミとはバディな関係でした。

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