カリフォルニア州のとあるマンションで、大好きな飼い主ティナさんとその息子キャノンさんと幸せに暮らしていたピットブルのレオ。
彼には、家族以外にも大好きな人がいました。
それは、宅配ドライバーのケイティさんです。
マンションにケイティさんのトラックがやってくると、レオは激しく吠え、彼女のもとに駆け寄り、熱烈に歓迎するのです。
ティナさんと散歩をしているレオを見かけたケイティさんが、立ち止まってレオを撫でたのが二人の出会いでした。犬好きのケイティさんは、大抵のお客さんとは、そうやって話すようになるのだそうです。
その後もレオの愛は変わらず、たとえ配達がなくとも、マンションの前を通るケイティさんのトラックを見つけると必ず、吠えて追いかけてくるほどの熱愛ぶりでした。
レオはひとしきりケイティさんを歓迎した後、いつも彼女のトラックの運転席に乗り込むのが決まりでした。
「もう行かなきゃっていう時になっても、動こうとしなかったわ」とケイティさん。ケイティさんもまた、レオをとても可愛がっていました。
そんな日々が1年ほど続いたのち、レオの暮らしに大きな変化が訪れました。
飼い主であるティナさんが急死してしまったのです。
ケイティさんはしばらくティナさんの死を知らず、マンションの前で荷物を運び出す息子のキャノンさんを見ても、引越しをするのだと思って手を振って見送りました。
実は、ピットブルであるレオを嫌うマンションの人たちとティナさんたちは、以前からあまり良い関係になかったのです。
ティナさんと連絡がつかなくなったことに気づいて初めて、ケイティさんはFBで彼女の死を知りました。
ケイティさんがすぐに案じたのは、レオのことでした。キャノンさんが海兵隊に入隊しており、近々訓練に出ることを知っていたからです。
ケイティさんはすぐにキャノンさんに連絡し、訓練の間レオを預かりたいと申し出ました。可愛いレオを、シェルターに送りたくはなかったのです。
キャノンさんはそのお願いを快諾し、レオはケイティさんの家で、3頭の先住犬と共に暮らすことになりました。
ケイティさんの心配をよそに、レオはすぐに先住犬たちと打ち解けたそうです。
飼い主のティナさんを失ったレオの悲しみは癒えたわけではありませんが、少しずつ立ち直ろうとしています。そんなレオをケイティさんが愛し、手を差し伸べてくれたことを誰よりも喜んでいるのは、ティナさん本人なのではないでしょうか。
<参考サイト>
thedodo.com
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