母猫との悲しい別れ
アメリカのウィスコンシン州にある町のレスキューグループ「Valley Cats」に連れてこられたのは、妊娠末期の1匹の猫ちゃん。
数日後、緊急帝王切開をすることになった彼女は、8匹の子猫たちを出産しました。
しかし、残念なことにその母猫と1匹の子猫は息を引き取ってしまったのです。
残された7匹の子猫たちは、フォスターファミリーの元で生活をすることになりました。
1匹の子猫が余命半年と宣告される…
ある日、Valley Catsのボランティアの1人、マッケンジーさんがそのフォスターファミリーを訪れました。
そして、他の6匹の兄弟達と仲良しに遊ぶ1匹の子猫に目が留まります。
「この子だけすごく目立っていました。だって普通に歩いていてもバランスを崩して転けちゃうんです。それでも兄弟達と戯れて遊ぼうとする元気な姿を見ているうちに感動して涙がこみ上げてきました。」
生まれつき神経に障害をもつその子猫。背中から尻尾にかけての神経が潰された形になっていることが、真っ直ぐ歩けない原因となっていました。
奥行感覚にも障害があり、これは大きくなるにつれて良くなっていくとのことでしたが、獣医達はこの子は半年も生きられないだろうと想定。
それでもマッケンジーさんはこの子を引き取る事を決意しました。
1匹の犬との運命の出会い
「クレイマー」と名付けられた子猫は、2匹の犬と2匹の猫達が暮らすマッケンジーさん宅にて新生活をスタートさせました。
その日、クレイマーを歓迎するかのように尻尾を振り出迎えたのが1匹のワンちゃん「ウィンストン」。
それは、まるで2匹が出会うのが運命だったかのような様子だったそうです。
「クレイマーとウィンストンはすぐに仲良しになりました。まるで彼はクレイマーにママがいないのを知っていたかのよう。そして彼は、自分が『Mr.ママ』になったかのようにクレイマーに愛情を示し始めたんです。」
2匹はその日からいつも一緒。
ウィンストンはクレイマーに愛情をたっぷりと注ぎ、クレイマーもウィンストンをママのように慕いました。
「クレイマーがニャーと言うと、ウィンストンはスグに駆けつけるんです。クレイマーの食後やトイレの後も体が汚れていないかしっかりとチェック。本当の母親の愛情のように感じました。」
母犬の大きな愛情が子猫の運命を変える!
数ヶ月が経ち、すっかりいたずらっ子に育ちあがったクレイマー。その体は大きくなり、歩き方も随分良くなってきました。
もちろんウィンストンとは大の仲良しの関係。2匹はいつも一緒で愛情を示し合っています。
獣医が想定していた6ヶ月を優に超え、仲良しの家族に囲まれて暮らすクレイマー。
彼はこれからも障害に負けず、大好きなウィンストンと元気いっぱいに生活していくことでしょう。
<参考サイト>
lovemeow.com
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