1.ドッグフードにも正しい保存方法がある!
2.ドッグフードの保存方法について
2-1.ドライフードの保存方法
2-2.ウェットフードの保存方法
3.ドッグフードの賞味期限ってどのくらい?
3-1.ドライタイプのドッグフード
3-2.ソフトタイプのドッグフード
3-3.ウェットタイプのドッグフード
4.ドッグフードの賞味期限で注意したいポイント
4-1.開封後はなるべく早く食べさせる
4-2.長すぎる賞味期限には注意
4-3.無添加素材のフードは賞味期限が短い
【掲載:2018.05.05 更新:2023.07.27】
ドッグフードにも正しい保存方法がある
食べ物には消費期限・賞味期限というものがありますが、これは『開封していない状態』でいつまで安全に食べられるか・美味しく食べられるかの期間を定めたものです。
食べ物は空気に触れることで少しずつ劣化が始まりますが、ドッグフードも空気に触れることで酸化が進行します。
ドッグフードに含まれている『油』は酸化しやすい食品の代表格ですので、開封後は保存方法を気を付けていないと、場合によってはあっという間に劣化してしまいます。
ドッグフードは主に、「空気に触れる」「高温多湿」「直射日光や照明などの光」という三つの条件で酸化を進みやすくする原因となります。
ですので、これらの条件下で保存をしないこと、保管場所をこのような状況にしないことが大切です。
それではドライフード・ウェットフード、タイプ別に適切な保管方法を紹介していきましょう。
ドッグフードの保存方法について
未開封のドッグフードであれば、高温多湿の状況下での保管を避けておけば大きな問題はありませんが、開封後のドッグフードにはそれぞれ適した保存方法を用いる必要があります。
メーカーによって、パッケージに記載されている保管方法がありますので、まずは現在愛犬に与えるドッグフードにはどのような保管方法が推奨されているのか、パッケージを確認してみましょう。
こちらの記事でも、それぞれのフードのタイプに合ったお勧めの保存方法を紹介しますので参考にしてみてください。
◆ドライフードの保存方法
ドライフード・ソフトドライフードといったドライタイプのドッグフードの場合、開封後は空気の進入を防ぐことが大切です。
保管場所には涼しい所を選びましょう。
空気を遮断するために、パッケージを密閉することが重要ですが、パッケージがジッパー付きの製品でない場合は、ジッパーの役割を果たすアイテムを使用するか、ジッパー付きの袋に移し替えて保管してください。
ドッグフード専用の密閉容器を使用する場合は、袋ごといれるようにしましょう。
真空状態にできるストッカーがあればより安心です。
最近ではペット用のものも販売されていますので、ぜひチェックしてみてください。
そしてもう一点、水分にも注意しましょう。ドライフードは、水分率が10%を超えるとカビや腐敗を招きやすいと言われています。
保管場所は涼しい所が良いといっても、冷蔵庫や冷凍庫に入れるのはNGです。
なぜなら、ドッグフードを冷蔵庫などから出した時に、袋やケースと外気で温度差が生じてしまい、中に水分が発生してしまいまうからです。
可能な限り温度変化が大きく生じない、涼しい冷暗所を選んで保管してください。
◆ウェットフードの保存方法
ウェットタイプのドッグフードは、できれば開封後すぐに与えきることがベストです。
しかし、ウェットタイプはドライフードのトッピングとして与えることも多く、どうしても少し残ってしまうということもあるかもしれません。
そのような場合は、密閉できる容器に移し替えて冷蔵庫で保管をしてください。
開封後に冷蔵庫に入れたとしても、保管後2~3日が経過してしまったものは廃棄するようにしましょう。勿体ないと思っても、傷んでいる可能性が高いので愛犬に与えないことをお勧めします。
また、愛犬が食べ残した口をつけてしまったフードに関しては、必ず廃棄してくださいね。
ドッグフードの賞味期限ってどのくらい?
ドッグフードには主に、ドライタイプ・ソフトタイプ・ウェットタイプの種類があり、それぞれに人間の食品同様、賞味期限が設定されています。
これには製品や種類によって多少の違いがありますが、どれくらいの期間が設定されているのか覚えておきましょう。
◆ドライタイプのドッグフード
開封後の賞味期限の目安は約1ヶ月~3ヵ月程度に設定されていることがほとんどです。
しかし、使われている保存料の量によって、またビタミンEを保存料の代わりに使っている場合などの理由から、開封後の期限には差が生じます。愛犬に与えているドッグフードの成分をよく確認してみましょう。
可能な限り、開封後は1ヶ月程度を目安に与えきれる量を購入することをお勧めします。
◆ソフトタイプのドッグフード
ソフトタイプのフードは、ドライタイプのドッグフードと比べて、保存料が多く使用されています。
これは、ドライタイプより水分量が多いことからソフトタイプの方が傷みやすく、腐るリスクが高いためです。開封後の期限も、ドライタイプよりも短いと考えましょう。
また、ドライ・ソフトタイプなど固形フードの場合、カビ・害虫などに注意が必要です。賞味期限内だったとしても、見た目に変化を感じた時は、与えるのを中止して廃棄しましょう。新しいフードを開封して与えた方が安全です。
◆ウェットタイプのドッグフード
缶詰・パウチに入っているウェットタイプの賞味期限は、未開封時の場合2年~3年程と、ドライ・ウェットタイプに比べると長く保管できます。
しかし、賞味期限が長いと認識していると保管期限をないがしろにしてしまいがちです。パッケージに記載された日付をきちんと把握しておきましょう。
そして注意が必要なのは、開封してからです。長い賞味期限は、未開封の状態であることが前提です。
開封後のウェットタイプの保管期限は、缶詰やトレーのウェットタイプフードは、開封後『当日中(最低でも24時間以内)』に、パウチのタイプのウェットフードの場合は、開封後2~3日以内となります。
これは、ウェットタイプの場合、水分量が多く、一度空気に触れると酸化・傷むスピードが早いためです。腐る可能性は一番高いといえます。
傷んだウェットタイプのドッグフードからは、臭いがしたり変色がみられます。ドライタイプよりも、傷みに気付くことは容易でしょう。
少しでも異変を感じたら即座に与えるのを中止し、新しいフードを開封してください。
◆劣化したドッグフードはなぜ悪い?
劣化したドッグフードは、味やにおいが変化するだけでなく、栄養価も低下していきます。
また、油は酸化すると「過酸化脂質」と呼ばれるものに変化しますが、愛犬がこの過酸化脂質を摂取し続けてしますと、動脈硬化・ガン・アレルギー・心臓疾患などの悪影響をもたらす原因にもなります。
他には、ドッグフードは湿気てしまうと細菌が繁殖しやすくなり、その状態のフードを与えることで食中毒になることもあります。
梅雨の季節には特に注意が必要といえるでしょう。
ドッグフードの場合、開封後に水分率が10%を超えるとカビの発生や腐敗が起こる恐れがあるといわれています。
ドッグフードの賞味期限で注意したいポイント
◆開封後はなるべく早く食べさせる
どのメーカーの製品であっても、記載されている賞味期限は「未開封の状態での期限」を表しています。
ドッグフードの酸化は、開封と共に徐々に始まるのです。酸化したドッグフードを与え続けることで、愛犬が体調不良を引き起こす可能性もあります。
開封後は可能な限り早く食べさせること、賞味期限の把握や保管の仕方に十分注意することを頭に入れておきましょう。
◆長すぎる賞味期限には注意
賞味期限に関して、ドッグフードの選び方で気を付けたいことがあります。それは、あまりに長い賞味期限が記載されている製品についてです。
強力な保存料が使われていると、それだけ賞味期限は長くなります。長持ちするという利点があっても、愛犬の健康を考えると良いとはいえませんよね。
◆無添加素材のフードは賞味期限が短い
逆に賞味期限の短い製品には、無添加素材で作られたドッグフードなどがあります。
天然のハーブ・ビタミンEなどが、酸化防止・防腐剤の役割を果たすために配合されています。健康面を考えるとこちらの方が安心といえるでしょう。
ただし、これらは安全な成分である代わりに、酸化防止効果は低く、長期保管は不可となります。
まとめ
愛犬によっては、開封した製品を食べきることができない場合や、期限内に食べきれる量の製品を探すのが難しいケースもあると思います。
そんな時は、賞味期限の長さでドッグフードを選ぶのではなく、小分けに包装されている製品や内容量の少ないドッグフードを与え、適切な保存方法を行うことで対応してくださいね。
愛犬に安心安全なドッグフードを与えるために、まずは賞味期限を把握すること、そして開封後は期限内に与えきる、または適切な保存方法をとることを忘れないでください。
冷暗所できちんと保管している!という場合でも、梅雨の時期には定期的にチェックをしてください。普段は問題のない環境下も、梅雨の高温多湿な時期が長引くことで保管場所として不適切なスペースとなってしまうケースも考えられます。
ドッグフードが腐るのを防ぐには、酸化に注意です!すぐにでも、対策をとりましょう。
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