愛犬専用のお部屋「ケージ」「サークル」はリビングに置こう
ケージやサークルは、犬専用の部屋。
留守番のときには安心の場所となり、夜には犬専用の寝室として活躍するでしょう。
室内で犬を飼うときには、是非準備したいアイテムです。
そこで悩むのが「どこに配置すべき?」ということではないでしょうか。
置く場所の確保が難しいからと、廊下や玄関に置くことはおススメできません。
犬は群れで暮らしていた歴史を持つので、できれば飼い主さん家族が集うリビングに置いてあげるといいでしょう。
温度管理もでき、そして目が届く場所なので安心です。
リビングのなかでも、「明るい」「直射日光が当たらない」「風通しがいい」「暑過ぎない」「寒すぎない」など、犬が落ち着くことができる場所を見つけて設置してみてくださいね。
床材選びに配慮する
室内で犬を飼うとき、主な行動範囲はリビングになるかと思います。
そこで注意したいのが床材選びです。
最近は、一般的な住まいのインテリアではフローリングが主流になっています。
木の温もりが伝わってきて、家族がくつろぐリビングには素敵なインテリアになりますよね。
色も明るく、掃除もしやすいので人気です。
人間が暮らす分には快適な床と言えるでしょう。
ただ、犬にとってのフローリングは快適とは言えません。
◆フローリングは犬の「足」「腰」に負担がかかる
スリッパや靴下を履いている人間と違い、犬は裸足でフローリングを歩きます。
アスファルトや土を歩くときと違い、爪の引っ掛かるところがない「ツルツル」表面のフローリングは、犬にとってはまるでスケートリンク状態とも言えるでしょう。
フローリング上での犬の一歩一歩は、かなり足腰に負荷がかかっているのです。
犬は、歩く以外にも「走る」「回る」「ジャンプする」ということが多いです。
こんな動作が加わると、さらに負担増となるため、足や筋肉を傷め、脱臼や関節炎を起こしやすいので注意しましょう。
◆ペット用のフローリングは滑りにくい加工がしてある
普通のフローリングは、加工具合によっては表面がかなり滑る傾向にあります。
そこで、滑りにくい加工がされている「ペット用フローリング」を選ぶと少し安心です。
見た目は普通のフローリングと変わらないので、インテリアとしても活躍。
犬の足腰への負担が減ります。
◆クッション性が高いクッションフロアもおすすめ
クッション性が高い「クッションフロア」はビニール素材ですが、見た目もフローリングっぽいのでインテリア感はそれほど損なわれないかと思います。
水分が素材に浸透しにくいので、犬が粗相をしたときにもサッと拭くことができてお手入れもスムーズです。
◆滑りにくさナンバーワンの「カーペット」
抜け毛がくっつく、粗相後のニオイが残るなど、難点はいくつかありますが、もっとも滑りにくいのがカーペットです。
脱臼や関節炎のリスクを考えたら、少しお手入れが大変でも滑り止め効果の高いカーペットは安心ポイントになるかと思います。
デザインも豊富ですから、部屋のインテリアに合わせたものを選ぶこともできます。
もし「部屋全体にカーペットを敷きたくない」のであれば、ワンちゃんがいつもいるエリアだけでも考えてみるといいですね。
インテリア性を重視して、ソファーやテーブルの部分だけに敷いてもいいのではないでしょうか。
また、ジョイントタイプを選ぶと汚れた部分だけを取り外しクリーニングすることも可能。
衛生面もキープできます。
ただ、カーペットはオシャレなデザインが多々ありますが、素材によっては注意が必要なインテリアです。
毛が長いタイプはワンちゃんの爪が引っ掛かることもあります。
飼い主さんがいないところで、カーペットに爪が引っ掛かかり、パニックを起こすと大変です。
毛の短い、引っ掛かりの少ないカーペットを選んであげるといいでしょう。
傷がつきにくい壁紙を選ぶ
「楽しい」「爪が気になる」など、さまざまな理由から、犬は床や壁を引っ掻いたりすることがあります。
室内で犬を飼っている家庭では、壁紙がボロボロになることはよくあること。
壁紙を傷つきやすいものに貼り替えるといいでしょう。
ただ、壁紙全部を変えるとなると費用負担が気になるかもしれません。
そこで、犬がガリガリと傷つける可能性がある壁の下部分だけ…を、ペット用の傷つきにくい壁紙にするのがおすすめです。
上の壁紙と下の壁紙の境に、トリムボーダーという幅が狭い壁紙を貼り付ければ、アクセントにもなり素敵な印象のインテリアにすることもできるでしょう。
下半分が傷ついたときには、再び下半分だけ貼りかえることもできます。
ニオイに気をつける
室内で犬を飼うと気になるのが「ニオイ」ですが、一緒に住んでいるとそのニオイにはなかなか気づきにくくなるものです。
ニオイに慣れるので、仕方のないことかもしれません。
他人の家に行くと、慣れないニオイに「臭さ」を感じることもありますよね。
そのように、ペットを飼うとニオイを発してしまっているのです。
オシッコやウンチなどをすれば、そのニオイは家のなかの床や壁紙、カーペット、カーテンにもニオイが染みつきます。
さきほどお伝えしたペット用のフローリングや壁紙は、「滑りにくい・傷つきにくい」という加工だけでなく、「消臭効果」も施されているものがほとんどです。
ペットを飼っていることで、来客があったときに「臭う…」と思われないために、消臭効果のある素材を選ぶことをおすすめします。
また、カーテンを選ぶときにも、インテリアのあるものよりも消臭効果のあるタイプを選ぶといいでしょう。
消臭剤を利用するのもおすすめ。
吹きかけるタイプの消臭剤は、ソファーやカーテンにも吹きかけることができます。
愛犬が舐めても安心なように、ペット用の天然成分由来のものを買ってみてくださいね。
犬がぶつからないように余裕のある家具配置にしよう
小型犬、大型犬どちらにしても、ほとんどが人間よりも小さいですよね。
目線が常に下にあるので、人間にとって快適な家具の配置が犬にとってはリスクがあることも…。
テーブルやソファーの配置が狭すぎると、下を動く犬たちにとってはすべて障害物に感じます。
リビングで過ごしている犬たちは、ソファーに登ったり降りたりとジャンプして遊ぶこともありますが、狭すぎる配置で家具にぶつかることも多くなります。
インテリアを配置するときには、少し余裕を持って考えてみましょう。
電気コードを隠してスッキリさせる
リビングには、テレビやDVDデッキ、パソコンなど、電化製品は多いものですよね。
壁のコンセントや電気コードが見えたままになっていないでしょうか。
ゴチャゴチャした配線は犬の興味をそそります。
しかし、電気が通っている部分なので、犬がかじったり舐めたりすると大変危険です。
テレビの後ろなども油断はできません。
超小型犬なら、ちょっと隙間をくぐり抜けて、テレビの背面に行ってしまうことも。
それに、犬がリビングのなかを行ったり来たりするときに、足に引っ掛かって転倒するかもしれません。
コンセントが見えるなら、コード類を隠すカバーなどで見えないように隠すようにしましょう。
犬の安全確保もできますし、スッキリとまとまってインテリアとしても綺麗に見えますよ。
観葉植物は置かない方がいい
アクセントのあるインテリアとして、観葉植物を置く家庭も多いかと思います。
部屋に緑がある生活は、気持ちにもゆとりを与えてくれますよね。
見た目が素敵なので、オシャレなインテリアを意識するときには欠かせないアイテムとも言えるでしょう。
ただ、犬との暮らしでは注意が必要です。
人間にとっては、見ているだけで気分がリラックスする効果がある観葉植物ですが、犬にとっては「インテリア」とは理解できていません。
「食べることができるのでは?」と考えて、口にしてしまう可能性もあります。
観葉植物と言っても毒性の強いものも多く、犬が食べると中毒症状を起こすケースも考えられます。
ときには、命を落とす原因になることもあるので犬との暮らしのインテリアとしては不向きなものです。
もしインテリアとして飾りたいならば、「犬が絶対届かないところ」「万が一口にしても毒性がないもの」を見極めて置くようにしましょう。
家具を選ぶときには犬にとって危険が少ないインテリアを置こう
テーブルやソファーなどは、身長の低い犬の目線にかなり近いインテリアです。
出っ張りが多い、角が硬いなど、犬がぶつかったときにケガをしそうなインテリアは避けるべきでしょう。
丸みの帯びたタイプを選ぶと安心ですが、角が多いインテリアなら頭にぶつかる可能性もあります。
保護材などで角部分を保護するとぶつかったときにもケガがしにくいかと思います。
また、犬はソファーにのぼるのが好きですが、足腰への負担が大きいです。
犬の大きさや年齢に合わせて、ソファーの前にスロープや犬用階段を設けてあげると負担が軽くなります。
階段も滑りにくくしよう
行動範囲を家全体にしている家庭では、犬が階段を昇り降りすることも日常的にあるでしょう。
そこで気をつけたいのが、階段の床素材です。
ツルツル滑る素材だと、昇降中に転倒することも。
ワンちゃんの大きさによっては、そのまま落下する恐れもあるでしょう。
階段にクッションフロアなど滑りにくい床材を貼るのもいいですし、滑り止めのマットを購入し一段ずつ敷くのも簡単でおすすめです。
犬種や年齢によっては、階段の昇降を控えることが望ましいので階段下にゲートを設けて2階にあがれないようにする対策もいいでしょう。
キッチンには近づかない工夫をする
飼い主さんが大好きな犬は、いつも後ろをついていくのではないでしょうか。
とても可愛いのですが、注意が必要なのが「キッチン」です。
尖った包丁、熱湯が入った鍋、油で熱くなっているフライパン、ガラス製のコップ、陶器の食器、先端が鋭いフォークなど、うっかり落とすと危険なものばかり。
落下時に、犬に当たってしまうかもしれません。
割れた食器で犬がケガをすることもあるでしょう。
キッチンで調理中は集中しているため、愛犬が足元にいることに気づかないことも多いもの。
うっかり落したところに犬がいるとどうなるでしょう。
包丁でケガをしたり、熱湯で火傷をしたりすると大変なことですよね。
取り返しがつかないことになります。
キッチンに通じるところには、犬の事故を防ぐインテリアとして、犬の侵入をシャットアウトするゲートを設けると安心です。
まとめ
犬目線で見直してみると、住まいのインテリアで盲点になっていた部分があったのではないでしょうか。
インテリアがオシャレかどうかよりも、「犬にとって安全か?」という部分にも注目して選んでみてくださいね。
素材をペット用のものにするだけで、ケガのリスクが減ったり、消臭効果を発揮したりと犬の快適性にも繋がります。
人間だけでなく、犬にとっても過ごしやすいインテリアを選び、快適な毎日を過ごしてくださいね。
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