犬の夜泣きを治す4つの方法!寝る前に大騒ぎする原因は?

2020.10.24

犬の夜泣きを治す4つの方法!寝る前に大騒ぎする原因は?

飼い主さんが寝ようと思ったとき、愛犬が興奮状態になって暴れまくる、愛犬が夜泣きを繰り返すなんて困ったことはありませんか?愛犬の寝る前の興奮状態や夜泣きにはきちんとした原因があり、その原因を知れば解決策も見つかります。愛犬が安心して寝られるようになるためのヒントもたくさんありますよ。寝る前のドタバタや寝た後のキュンキュン鳴き声に困っている方、ぜひ参考にしてみてくださいね。

犬の夜泣き?寝る前に大騒ぎするのはなぜ?

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飼い主さんが寝ようとするとき、飼い犬がおとなしく寝ずにグルグルと興奮して暴れだすことはありませんか?
また、寝る準備をしている最中に犬が興奮して鳴き、飼い主さんが寝た後はまるで夜泣きのようにキュンキュン、ワンワンと騒ぐことはありませんか?

実は、この犬が寝る前に大騒ぎして興奮したり夜泣きをしたりするのには5つの訳があります。

①寝床を作る名残
②安全確認
③運動不足によるストレス
④構ってほしい甘え
⑤飼い主がなかなか寝ない

では、1つずつ細かく説明していきましょう。

◆寝床を作る名残

犬の祖先が外で暮らしていた野生時代、寝る前になると寝床を確保するために巣穴の中を掘る行動をしていました。
この行動の名残で、布団を掘ったり興奮していたりするように見える事があります。

快適な眠りにつけるよう、寝る前にはまず安心して寝る場所を自分自身で確保するのは、野生時代も今の時代も変わりません。

また、寝る前に寝床を作っている最中の行動に飼い主が笑ったり声をかけたりすると、さらに犬が嬉しくなって興奮し、くるくる回って暴れだす子もいます。

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◆安全確認

こちらも犬の祖先が外で暮らしていた野生時代に培った行動の名残です。

野生時代では、周囲には常に敵がいます。犬は寝ている間に一番無防備になりますので、寝る前の安全確認は欠かせません。
自分の寝床の周りに害虫や蛇などがいないかどうか、本当に安全かどうか再確認するために、寝る前に偵察のように部屋の周りをぐるぐる回ったりします。

寝る前に自分の身を守るための行動が、飼い主にとっては興奮しているように見える場合があります。

◆運動不足によるストレス

犬は毎日の散歩や運動でストレスを発散します。また、飼い主さんとの遊びや外での散歩を十分に楽しむ事によって心が満たされます。

しかし、普段から運動不足であったり、飼い主さんに構ってもらう時間が少なかったりすると、犬はストレスを抱えてしまいます。
そのストレスを発散させようと、寝る前に「まだ寝たくない!体を動かしたい!」と興奮して暴れて犬は訴えているのかもしれません。

飼い主さんは普段から飼い犬が運動をたくさんしているかどうか、散歩で十分体を動かしているかどうか、おもちゃなどを使って一緒に遊ぶ時間を確保できているかどうかを思い返してみてください。

◆構ってほしい甘え

犬は飼い主さんに構ってもらうのが大好きな生き物です。自分だけがゲージに入れられて、飼い主さんが別の部屋で寝てしまうと、構ってほしくて鳴いて訴えます。
夜中の間ずっと鳴いていると、まるで人間の赤ちゃんの夜泣きのようです。

夜泣きが続くと、周りに住んでいる方にとても迷惑が掛かってしまいます。甘えやわがままは普段の生活で犬へのしつけができていない証拠です。犬をしつけるのは、飼い主さんの役割でもありますので、しっかりとしつけましょう。

◆飼い主がなかなか寝ない

飼い主の行動は犬にとても大きな影響を与えます。飼い主が犬におとなしく寝てほしいと思っていても、飼い主自身がやる事がたくさんあって夜中まで起きていたり、寝るそぶりもなくバタバタとしていたりする場合、犬もまだ寝る時間ではなく飼い主さんと遊べる時間なのではと思って興奮し暴れます。

寝る前に犬を落ち着かせようと思ったら、まずは飼い主さんが落ち着くことが重要です。
飼い主が寝ずにうるさくしているのに、犬だけ寝てというのは考え物です。せめて犬が安心して寝られるような環境を整えてあげましょう。


安心して眠れる環境の作り方

犬 夜泣き

犬に夜泣きもなく暴れる事なく、ゆっくりとおとなしく寝てほしい場合、安心して眠れる環境を作ってあげるのも重要です。
犬が安心して眠れる環境のポイントをいくつか紹介します。

◆ベッド周りを仕切りで覆う

犬は昔、穴蔵の中で眠っていました。その名残もあり、周りが狭くて暗い環境の方が安心してぐっすりと眠ることができます。
ベッドの周りに囲いもなく、周りが開けっ放しで解放感があると犬は落ち着きませんので、寝る前にベッド周りを仕切りで覆って薄暗く静かな環境にしてあげましょう。

反対に、ベッドも用意がなくて好き勝手に広々としたリビングで寝かせる場合は、犬が落ち着かなくなってぐっすりと寝られません。
犬の寝る場所を確保するために、ゲージの設置は欠かせませんよ。

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◆寝床に柔らかい素材を置く

犬も人間もそうですが、あまり固い床だと寝心地が悪いですよね。

人間が使い古したバスタオルや毛布をベッドに敷いてあげると、とても喜びます。
また、夏場は毛布などを大量に入れておくと暑くて熱中症にかかってしまう場合もありますので、適度な量を心がけて下さい。

晴れた日には洗濯もしてあげると、ノミダニやカビなどの繁殖防止にも役立ちますよ。

◆トイレとベッドは別に

ゲージの中にトイレとベッドを入れている方は多くいらっしゃいますが、寝床となるベッドの近くにトイレがあるのは清潔感に欠けてしまいます。自分の糞尿の臭いは、犬の敵をおびき寄せる臭いでもあるために、寝床の近くにトイレがあるのを嫌がる綺麗好きな犬が大半です。

出来ればベッドとトイレの位置を離してあげましょう。
どうしてもゲージの中でベッドとトイレの位置が近くなってしまう場合は、トイレとベッドの間に仕切りをしたり、段差を作って、犬に別物だと認識させましょう。

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◆母犬や飼い主の匂いが付いたものを一緒に入れる

一人で寝る事に慣れていない子犬などは、夜に独りぼっちになると寂しくて夜泣きをしてしまう可能性があります。

そんな時は、ベッドのそばに母犬や飼い主の匂いが付いたものを入れておくと、犬が一人ではないのだと思って安心して寝てくれます。


夜泣きはしつけで改善できる?

犬 夜泣き

飼い主さんにとって問題行動である夜泣き。この夜泣きはしつけで改善できるのでしょうか。

実は、主な夜泣きの原因は4つあり、それぞれ解決方法が違います。
しつけで夜泣きが治るものもありますし、動物病院で検査を受ける必要があるものまであります。

◆夜泣きの原因①不安

犬を初めてお家の中に招き入れた子犬にとても多い夜泣きです。
知らない場所において一人で寝なくてはならないと思うと、私たち人間でも寂しくなりますよね。

ゲージの中におもちゃなどのぬいぐるみを一緒においてあげたり、温かい湯たんぽをそばに置いてあげたり、カチカチと音が鳴る目覚まし時計や音を付けたラジオをそばに置いておいたりすると、子犬は一人ではないと思い、安心して寝てくれる場合が多いようです。

昼間に犬と一緒に部屋の中にいる時に、ゲージは落ち着ける場所なのだよと犬に学習させるのも効果的です。
ゲージの中でオヤツをあげたり、ゲージに入ったら思いっきり褒めてあげたり、ゲージの中に好きなおもちゃを入れて遊んであげたり、ゲージの中にいると不安だという思いを払拭しましょう。

あまりにも夜泣きがひどいと、飼い主がそばで寝るという選択肢もあります。しかし、分離不安症という心の病気を招く恐れもありますので、そばで寝るよりは飼い主の匂いのする服や靴下を置く方が良いでしょう。

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◆夜泣きの原因②甘え鳴き

飼い主が寝ようとすると、犬が甘え鳴きをする、飼い主が寝ているときに「クーン、クーン」と高い声で寂し気に呼ぶ声は、甘え鳴きが多いです。
その際に飼い主が大丈夫かな?と犬の様子を伺いに行くと、犬の要求の狙い通りになるため、この甘え鳴きが収まることはありません。自分が鳴けば飼い主さんが来てくれると学習し、もっともっとひどくなってしまいます。

この甘え鳴きに対する解決方法のしつけは1つ「絶対に犬の様子を見に行かない、鳴いている犬は無視をする」という事です。

甘え鳴きに対して飼い主が犬の要求を聞いてあげていると、その他のしつけに関してもうまくいかなくなる原因になりますので、注意してくださいね。

◆夜泣きの原因③老化での認知症

犬も年を取るにつれて、段々と認知症が進み、昼と夜がわからなくなるという昼夜逆転現象が起きてしまいます。昼間はおとなしく寝ているのに、夜になると活動的になってしまって興奮状態で暴れたり吠えたりします。
飼い主も夜は寝ていたいですし、昼間ずっと犬が寝ているのはなんだか寂しいですよね。

犬の認知症そのものを完全に治療する薬はありませんが、症状を和らげたり特定のお薬を同じ時間に飲んだりする事で、体内時計を昼夜逆転しないようにすることができます。

老化が進むにつれて夜泣きや興奮状態がひどくなってくるなと思った場合は、動物病院に相談に行って下さいね。お薬を処方してもらったり、昼間や夜にどんな働きかけをすればいいかがわかったりしますよ。

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◆夜泣きの原因④運動不足

日中ずっとお留守番をしていて十分な運動をしていないのに、犬に夜泣きもせずに夜にぐっすり寝て欲しいというのは、飼い主さんの甘えです。
犬は運動が大好きで、毎日の散歩で歩いたり走ったりすることがストレス発散にも非常に重要です。

昼間に十分に運動させて体が疲れているようであれば、夜泣きをしたり興奮したりする余裕もなく、犬はぐっすりと寝てくれること間違いありません。


犬が夜泣きするときは飼い主さんの行動を振り返ろう

犬 夜泣き 直す

寝る前に夜泣きや興奮状態を招くのは犬に原因があるのではと考えてしまいがちですが、飼い主さん自身の普段の行動も振り返ってみてくださいね。



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根っからの動物好きで、散歩で出会った犬は必ず声をかけて触らせてもらいます! 犬といると幸せ過ぎて顔がにやけてしまいます。皆さんがもっと犬好きになるよう、心に残る記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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