1.初対面の犬と触れ合う時のマナーをチェック!
1-1.初対面の犬と出会う機会は?
1-2.いきなり触るのはマナー違反!
1-3.まずは飼い主さんの承諾を得よう!
2.犬と仲良くなれる触り方は?
2-1.人間同士がコミュニケーションを図る
2-2.近付く時はゆっくりと曲がりながら
2-3.初めに手の甲をかがせる
2-4.撫でる箇所は見える所から
2-5.接する時は落ち着いて
2-6.常に様子を観察すること
3.触ると嫌がる場所は?
3-1.口や口周り
3-2.体の各部位の先端部分
4.逃げられたり距離をとられる場合は?
4-1.ゆっくりとしゃがみ様子を見る
4-2.犬が近づいてくるのを待つ
4-3.犬の個性を見極めよう
初対面の犬と触れ合う時のマナーをチェック!
◆初対面の犬と出会う機会は?
公園や道端、犬を飼っている友人・知人宅へ行った時、またはペット同伴可能な施設内など。機会を避けない限り、日常生活で初対面の犬と出会うことは結構多いですよね。
動物嫌いの方であれば、散歩中などのペットに自ら近付くことはしないと思います。
しかし、動物好きにとっては、予期せぬペットとの遭遇はテンションの上がる出来事。どうしても気になり、可愛い!触りたい!と思って、つい近付いてしまうことが多いでしょう。
◆いきなり触るのはマナー違反!
初対面の犬と出会った時、突然近付いて他人の飼っている犬を触るのはマナー違反です。
犬にも個性があり、人懐っこい子もいれば人見知りの子もいます。他人に触られるのを嫌がったり、初対面の人が苦手な子だって勿論いるのです。
一見、大人しそうで機嫌よく歩いているように見える子も、それは飼い主さんが隣にいるから落ち着いて見えるだけというケースもあります。警戒心が強く、他人が近付くと興奮して危険な性質を持つ子も中にはいるでしょう。
◆まずは飼い主さんの承諾を得よう!
何も言わずに愛犬を触られたら、飼い主さんだって良い気分はしませんよね。
初対面の犬を触りたい!と思ったら、まずは飼い主さんに声を掛けることを絶対に忘れないようにしましょう。
「こんにちは」などと飼い主さんと挨拶を交わすのが、一番初めにすることです。
そして触っても良いかどうかを、飼い主さんに必ず確認しましょう。
もし他人が苦手な子であれば、飼い主さんが断ってくると思います。その場合は、残念ですが大人しく引き下がりましょうね。
許可をもらえたら、お礼を言って触らせてもらいましょう!
この時、触り方には相手に対する配慮も必要です。仲良くなるための触り方は、後述しますので是非チェックしてみてください。
初対面の犬に対しては、触る前に必ず飼い主さんの承諾を得ること。これを忘れないようにしましょう。
犬と仲良くなれる触り方は?
犬は人間の行動をよく見ています。仲良くなるためには、一つ一つの行動に注意が必要です。
初対面の犬を触れる機会に恵まれたら、以下の点に注意した触り方をするように心掛けましょう。
◆人間同士がコミュニケーションを図る
触る前には、飼い主さんの承諾を得ることが必要だと前述しましたが、これは犬の警戒心や緊張感を和らげることにも繋がります。
犬は飼い主さんと他人の関係性にも注目しているものです。飼い主さんがリラックスできている相手だと認識することで、その子自身もリラックスできるケースが多いといわれています。
飼い主さんと挨拶を交わした後に何気ない会話をする時間を作れば、その間に匂いを嗅いだりして、安心できる相手かどうかを確認する余裕を与えてあげることができますよ。
◆近付く時はゆっくりと曲がりながら
飼い主さんの許可をもらい触らせてもらえることになったら、撫でるためにまず近付きますよね。この近付き方にも配慮が必要です。
道端で犬を触るシーンを想像すると、正面にしゃがみ込んで撫でる状況を連想しがちですが、これは間違いです。正面から近付くと、警戒心を煽る可能性があるので注意しましょう。
犬同士の挨拶では、カーブを描きながら相手に近付きます。これを真似ることで威圧感を与えず、怯えさせることなく近付くことができるのです。
ゆっくりとカーブを描くように近付く、正面にしゃがみ込まない、犬に対して体を外側に開いて斜めに座ることが重要なポイントです。
逃げ道を塞がずに自由に動けるスペースを与えて、リラックスできるように意識しましょう。
◆初めに手の甲をかがせる
近付くことができたら、体を撫でる前に手の甲の匂いをかがせましょう。
グーの状態(握り拳)で手を差し出し、匂いをかぐのを待ちます。この時、パーの状態で手の平を向けてしまいがちですが、握り拳の方が安心して匂いをかぐことができるそうです。
そしてもう一つ大切なのは、手の差し出し方は勿論、動き全体をゆっくりにすることです。素早く手を動かしてしまうと攻撃されると感じて怯えたり、警戒してしまうので注意しましょう。
◆撫でる箇所は見える所から
手の匂いを嗅ぎ終わり、特に嫌がっているような様子がみられなければ、ここからようやく撫でる行為にうつれます。
ここでは、触り方や初めに撫でる部位に注意しましょう。
頭の上から手を近づけるのはいけません。犬の本能的な防御心理が働いてしまいます。
まずは犬から見える箇所である、胸や身体の側面から触るようにしてください。胸はそっと下から、側面は横から手を伸ばして優しく撫でるようにしましょう。
慣れてきたら、顎の下・首・背中を撫でてみましょう。この時、目を見つめないように注意してください。
◆接する時は落ち着いて
近付く時は勿論、撫でている最中も、常に落ち着いて接するようにしましょう。
犬は人間の様子にとても敏感です。ハイテンションで接したり、高い声で騒ぎ立てると、ストレスを感じさせてしまう場合があります。
急な動きは怯えや警戒心を煽ったり、人の興奮に反応して犬が興奮状態に陥ることも考えられます。
接する間は、落ち着いた態度でゆっくりと動くことを意識し、高い声を出さずに優しく話しかけることが大切です。
また、人が大好きで誰に対してもピョンピョンと飛びつき、フレンドリーな態度をとる子も中にはいます。そういうタイプの子に対しても、触らせてもらう側は落ち着いた態度で接することを忘れないでください。飛びつきは足腰に負担を掛けますし、興奮状態が続くのも良いことではありません。
飛びつき癖のある子に対しては、常に四つ足が地面についていられるような撫で方や接し方を心掛けましょう。
◆常に様子を観察すること
飼い犬の場合にもいえることですが、初対面の犬と接する時は特に、表情や身体の動き、様子を観察しておくことが大切です。
表情や行動で発せられるサインに、敏感に反応できるようにしましょう。
微かな唸り声をあげたり、突然無表情になる、などの状態がみられた場合、警告を示している可能性があります。その際は、触るのを止めてゆっくりと手を離し、目を逸らしながら犬との距離をとりましょう。
また、触っている最中にアクビをした場合も、撫でるのを止めて開放してあげてください。ゆっくりと距離をとり、意識を犬から逸らしましょう。
アクビは代表的なカーミングシグナルの一つで、緊張・不安・不快感などを紛らわすサインです。この場合は残念ですが、諦めて接するのを中止しましょう。
触ると嫌がる場所は?
仲良くなるための触り方を紹介しましたが、犬には触られるのを好まない体の部分もあります。これは、初対面に限らず基本的に犬全体にいえることです。
勿論個体差はありますが、一般的に触るのを嫌がることが多いといわれる場所を覚えておきましょう。
◆口や口周り
人間同様、口は食べ物を摂取する器官で、命に関わる場所の一つです。このため、触られることを嫌がるといわれています。
とはいっても、歯磨きなどが必要なので、口・口周りを触られることには慣れてもらうことが大切ですよね。
大きなストレスを感じさせないレベルで触る機会を設け、習慣化させるのが良いでしょう。
但しこれは愛犬に対する場合です。初対面の子の口や口周りは、基本的に触らないよう配慮しましょう。
◆体の各部位の先端部分
口・耳・尻尾・足などの先っぽは、触られるのを嫌がる個体が多いといわれています。
尻尾を触った後に犬が近づいてきた場合は、喜んでいるわけではなく触って欲しくないという気持ちを表しているのです。
また、マズルを掴んで禁止の言葉を言うしつけ方法がありますが、これも不愉快でしかない行為のためにしつけで使われています。
遊び感覚で尻尾を掴んだり、耳を折り曲げるような触り方は、気持ちの良いものではありません。
しかし口・口周りで述べた歯磨き同様に、散歩後の足拭きなどで日常的に触る必要がでてくる部分もありますよね。これらの部位には、触られるのに慣れさせることも大切です。
勿論、初対面の子に対しては、触るのを控えた方が良いでしょう。
逃げられたり距離をとられる場合は?
撫でようとして近付いた時に、犬が距離をとったり避けようと逃げてしまうケースもあります。
その場合は、無理矢理触ろうと近付いたり、追いかけるような行動をとるのはやめましょう。他人に触られるのが嫌な子であったり、警戒心が強い子、怖がりの子だって沢山いるのです。
◆ゆっくりとしゃがみ様子を見る
まずはゆっくりとその場にしゃがみ込んで手を伸ばさずに、様子を伺いましょう。
この時、目を見るのはNGです。初対面で目を見つめると、怖がらせてしまったり敵意を感じさせてしまう可能性があります。
◆犬が近づいてくるのを待つ
犬の方から近づいてくるのを、じっと待ちましょう。寄ってきて匂いを嗅ぎだしたり、舐めてくれる様子がみられたら、そこで挨拶を返しましょう。前述したように、落ち着いたテンションで優しく声を掛けてくださいね。
もしも、じっと待っても相手の態度が変わらなかったり、怯えたり警戒している様子がみられる場合は、潔く諦めましょう。無理強いは絶対にしないでください。
◆犬の個性を見極めよう
触り方には相手への配慮が必要です。飼い犬に対しても勿論そうですが、初対面の子であればもっと神経質に様子を伺わなければいけません。個性も性格も様々です。愛犬と同じような反応をしてくれるとは限りません。
相手の様子を伺うのは、犬を飼ったことの無い方には難しいかもしれませんが、どうしても接する機会が欲しい!という方は、何度も犬を観察してチャレンジしてみてくださいね。
初対面の犬には配慮を忘れずに!
愛犬家にとってはどんな犬も可愛く感じるものです。初対面の子に対しても、溢れる魅力を感じてしまいますよね。マナーを守って、配慮や思いやりをもった触り方をすることで、仲良くなれるよう努力しましょう!
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