「よだれ」の量がすご過ぎる
口から「よだれ」が出るのは、人間でも犬でも起こる生理現象。
ただ、人間は人前でよだれを見せることを自制しますが、犬はコントロールできません。
そのため「よだれを垂らすこと」は犬にとっては珍しくないことです。
よだれは、「ごはんを目の前にしてお腹がすいているとき」「一生懸命遊んでいるとき」「気温が暑くてハアハアと息切れしているとき」などのときに多く見られます。
よだれには、口のなかを清潔にキープしたり、体が熱くなったため体温調節で熱を放出したりする働きがあるので、いろんなタイミングでよだれが出るものです。
犬は口を開けていることが多いので小さな犬でもよだれは出ますが、「口」が大きい大型犬のよだれ分泌量はかなりのもの。
大型犬の飼い主さんは、「よだれの量が多いな」と思っているのではないでしょうか。
抱き心地の良さはピカイチ
人間と同じくらいの大きさの大型犬を抱いたときには、「モフモフ」した温かさを体全体で感じることができます。
「抱っこ」というよりも「抱きしめる」という表現がぴったり。
まるで抱き枕のように、体を寄せ合って添い寝することができるのも大型犬と一緒に暮らす醍醐味と言えるでしょう。
あの抱き心地を一度経験すると、小型犬では物足りなくなっちゃうかもしれませんね。
体の割に小心者
大型犬は体が大きいため、「気が強い」と誤解されてしまうこともしばしば。
でも、大きい体の割には実は気が小さいような素振りも見せます。
小型犬に吠えられたときにちょっと怯える様子を見せたり、一緒に暮らしている猫に遊びの主導権を握られていたりなど、小心者っぽい行動も多々あります。
小型犬や猫の近くでおとなしくしている大型犬を見ると「気が小さいのかな」と感じるかもしれませんが、それは「優しさ」の表れなのかもしれません。
大型犬は、優しく穏やかな性格の子が多いので、おとなしく見えるときには持ち前の包容力で周囲を包み込んでいるのではないでしょうか。
体が大きいのでお手入れがスムーズ
小型犬や超小型犬の爪きりや耳掃除、歯磨きなどは、「小さくて見えづらい」こともしばしばあるでしょう。
でも、体のサイズが大きい大型犬は、お手入れがとても楽ちん。
歯磨きのときにも汚れが見えやすいのでお手入れがスムーズです。
小型犬のように、台などの上に乗せなくても安定しているので、ブラッシングも床に座らせたままの状態でできます。
大型犬を育てていくには資金が必要
大型犬の飼育でネックになるのは、育てるための費用が高いということかもしれません。
小型犬のように、一日の食事量は数十グラムでは終わりません。
大型犬は、一度に食べる量が多いので、ドッグフードやおやつなども大量に用意しなければならないので費用は高くなります。
さらに、一か月、一年…と考えていくと、相当な消費量となりますよね。
また、体のサイズでさまざまな費用が変わります。
病院のワクチンや手術代、トリミングに行ったときの費用も「大型犬」というくくりで価格設定されます。
大型犬を飼うときには、生涯を通した飼育費用がかなり高く、小型犬と比べると「資金力」が必要なのかもしれませんね。
体の大きさだけで周囲に怖がられる悲しい瞬間がある
トイプードルやチワワなどの小型犬を連れて歩くと「可愛い」と近づいてくる人が多いのに対し、大型犬になると怖がられることがあります。
小型犬が小さな子供達にも大人気なのは、おそらく自分よりも体が小さいからなのでしょう。
体が大きいワンちゃんは、ちょっと敬遠されることも時々あるようです。
体のサイズだけで怖がられると、飼い主さん的には「優しい子なんだけどな…」と少し悲しい瞬間なのかもしれませんね。
小型犬からの攻撃がツラい
「遊んで」「はじめまして」などのアピールとして、見慣れないサイズの犬に興味津々で近づいてくる小型犬がいます。
小さい犬は気が強い性格の子も多いので、大型犬は吠えられることがあるようです。
小型犬が大型犬の体の下に回り込んで攻撃される可能性もあるので、「ケンカに発展するのではないか…」と飼い主としてはハラハラドキドキですよね。
抜け毛の量がスゴイ
大型犬は抜け毛の量が多いという飼い主さんの悩みもよく耳にします。
換毛期には特に多く感じるでしょう。
抜け毛が部屋中に舞っているので、毎日の掃除は欠かせません。
抜け毛がそのまま床に落ちていると、歩くたびに抜け毛が舞い上がります。
食事中に食器に抜け毛が入ったり、飼い主さん達の洋服にぴったりと付着することも日常茶飯事でしょう。
掃除機はもちろん、粘着シートでコロコロとお手入れしても毛がなくならないときもあるかもしれません。
粘着シートの消費量も結構多くなります。
犬種によっても量が違いますが、大型犬のなかでもゴールデンレトリバー、ラフコリー、シベリアンハスキーなど、ダブルコートで長い毛の犬種は抜け毛が多いと言われています。
散歩のときに引っ張られる
体重が数十キロもある大型犬の力はとても強いです。
「散歩中に急に引っ張られてビックリ」なんていうこともあります。
いざという時には、リードを使って「止まらせる」というパワーが必要。
大型犬を飼っている家庭では、力のある成人男性が散歩係となっているケースが多いかもしれませんね。
小さい子供の力では、大型犬の散歩はリスクがあるので気をつけている家庭もあるかと思います。
飼い主も体力勝負
大型犬の健康維持のためには、運動はとても大事なこと。
家のなかでの遊びや日々の散歩はもちろん欠かせませんが、それだけではパワーが有り余るので、ときどきはドッグランなどの思いっきり体を動かせる空間に連れ出すことも考えなければならないでしょう。
大型犬と一緒になって行動するためには、飼い主さんも体力が必要ですね。
大型犬の飼い主さんは、パワフルで体力のある人が多いのではないでしょうか。
ただ、飼い主さんが体調を崩したときには散歩に行けなくなるので、まさに体力勝負なんですね。
甘えられたときに飼い主がよろけちゃうことも…
大型犬が飼い主への大きな愛情をまっすぐぶつけてくれるのは可愛らしいですよね。
時には「抱っこして」「構って~」「おかえり~」など甘えてくることもあるかと思いますが、体が大きい大型犬ならではのアクシデントも…。
いきなり重い体重がのしかかってくることで、思わずよろけちゃう飼い主さんも多いようです。
注目の的になることがある
大型犬のなかでも特に大型の犬だと、やたらと注目の的になることもあります。
「大きい」「珍しい」という理由から、散歩や外出のときに、周囲の人から一方的に写真を撮影された経験を持つ飼い主さんもいるようです。
大型犬や小型犬に限らず、飼い主さんの許可なく撮影されるのはあまり気分がいいものではありませんよね…。
踏まれたときに衝撃が走る
一緒に散歩をしているときなど、大型犬の足に踏まれると「痛い!」と衝撃が走ることも…。
痛くてビックリする瞬間でもありますが、可愛いから許してしまいますね。
びっくりするほどの破壊力の持ち主
大型犬は、自分のテリトリーである家のなかでは自由奔放に楽しく時を過ごすでしょう。
家のなかには、犬たちが興味を抱くアイテムがたくさん。
大型犬はパワーがあるため、ちょっとイタズラ心のつもりでも遊びに夢中になっているうちに、家のなかのさまざまなものが破壊されているなんてことも珍しくありません。
ソファがボロボロになった、壁紙が剥がれてしまった、家電が壊された、家具に傷がついたなど、大型犬ならではの破壊力を見せつけてくれるでしょう。
しつけを繰り返していくとイタズラも減るかと思いますが、家のなかはボロボロになるかもしれないという点を飼う前に想定しておくことが必要です。
「お手」の力強さもすごい
犬たちの芸のなかでも初級編とも言える「お手」。
人間の手の上に愛犬が前足を乗せてくれる可愛らしい芸ですよね。
そんな「お手」も大型犬ともなるとパワフルです。
「お手」と手を乗せられた瞬間に、力強さで人間側が思わずよろめいてしまうなんてこともあります。
しっぽも油断できない力強さ
飼い主への愛情サインのバロメーターのような犬のしっぽ。
遊んだりしているときに「ブンブン」としっぽを振る様子は可愛らしいですよね。
大型犬は、しっぽさえも力が強いです。
油断しているとブンブンしっぽに当たって痛いなんてこともあるのです。
でも、嬉しそうに見つめてくる愛犬を見ると仮にぶつかっても、痛さも吹っ飛んでしまいそうになりますね。
壁にぶつかって穴があくことも
家のなかで遊びに夢中になって壁にぶつかってしまう大型犬。
部分的に強度が弱いところがあると、何度もぶつかった結果、穴があくこともあります。
シャンプー後のブルブルで水浸しになる飼い主
シャンプーした後や雨降りの散歩の後など、体が水で濡れたときの「ブルブルッ!」。
大型犬の近くにいると飼い主さんが結構濡れてしまうでしょう。
急にやられるとビックリしますが、優しく受けとめてあげたいものですね。
脱走防止対策が大変
大型犬は体が大きいので、ドアノブや扉にも体が届きます。
特に、室内ドアのノブはヒョイッと前足を乗せることを覚えてしまうと、簡単に開けるようになることもあるでしょう。
そのため、大型犬を飼っている部屋では、脱走防止対策としてドア部分にフェンスやゲートを設けるかもしれません。
でも体が大きい大型犬なら、軽くジャンプで脱走されることもあるので注意が必要です。
遊び場所の確保に一苦労
日常の軽い散歩だけでは大型犬は体力が余ってしまいます。
室内でたくさん遊ばせてあげるのも運動不足解消になりますが、広いスペースがないと大型犬は動きづらいです。
広い庭があるとたくさん動けるので大型犬も満足するかと思います。
でも、脱走しないように気をつけることも必要でしょう。
広いスペースが自宅になければ、ドッグランに連れていくことも必要になりますが、それにも注意が必要。
体の小さい小型犬と遊ぶとケガをさせる可能性もあるので、「大型犬専用」のスペースがあるドッグランを選ぶなど、遊び場所を考えておかなければならないようです。
おしっこやウンチの量が多い
トイレは「家のなかでさせる派」と「散歩のときに外でさせる派」と分かれるかと思いますが、トイレが家のなかにあるときには、おしっことウンチの量は覚悟しておかなければならないでしょう。
トイレシーツも大型犬サイズのものを使うのはもちろんですが、量が多いため一度に数枚使うケースも。
日常ケア用品のストックはかなり必要と言えるでしょう。
まとめ
大型犬を飼っていると、その体の大きさから想定外のことが起こることは日常的。
いろいろと大型犬にちなんだ「あるある」ネタをあげてみましたが、飼い主さんなら共感できる部分が多かったのではないでしょうか。
パワフルにこちらに向かってくる姿も「愛情表現」だと思うと飼い主としては嬉しいものですよね。
ビックリするようなハプニングも時々ありますが、「手がかかる分だけ可愛さも増す」という気持ちで温かく見守っている飼い主さんが多いです。
一緒に暮らすことで、飼い主さんだからこそ気づける大型犬の魅力に触れあえるかもしれませんよ。
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