アメリカで起きた恐ろしい事件
アメリカのユタ州テイラーズビル市に暮らすランディ・プライスさんとジャーマン・シェパードのミックス犬「ワグナー」。13歳になる老犬のワグナーは、警備員であるランディさんと長年共に仕事をしてきた警備犬です。
その事件は、金曜の夜遅くに起こりました。
ランディさんが暮らす家のガレージに強盗が侵入し、信じられないことに、犯人たちは家を守ろうとするワグナーの体を何度も刺し、逃走したというのです。
「別のシェパードが大声で吠えるのを聞いて、懐中電灯と銃をつかみ、外へ見に行きました。一人か二人か分からないが、犯人はもう逃げた後でした。そして、その場で私が目にしたワグナーは、ナイフで刺されて血まみれだったんです」
どうやらワグナーは、犯人たちを前に一歩も引かず、最後まで家を守ろうと闘ったと考えられます。今も床に残るワグナーの血が、それを物語っています。
「彼が生きてるのか死んでるのかも分からない。私は心臓がバクバクして震え上がりました。私自身パニック状態だったんです。とにかく助けなきゃって、ワグナーの首の血を止めるのに必死でしたよ」
一命を取りとめる
ワグナーが動物病院に運び込まれたとき、「彼はショック状態で、傷口が感染症を起こしているようだった」と、救命ケア専門のシャーク獣医師は言います。シャーク獣医師によると、ワグナーにはひどい打撲傷もあったそうです。
ワグナーは首を何度も刺されるという暴行を受けながらも、一命を取りとめました。
ランディさんは「私たちはずっと一緒に警備の仕事をやってきました。彼は私の相棒でした」と話します。ワグナーは、訓練を受けた警備犬としてこれまでずっとやり続けてきたことを、その日も忠実に実行したのでしょう。
ワグナーが言葉を話せない以上、彼が家を守るために何をしたのか知るすべはありません。でも、彼がどれほどの犠牲を払ったかは明らかですね。
家を守り抜いた勇敢な犬「ワグナー」
現在、事件については警察が捜査中。ワグナーは治療に専念しています。手術は無事終わり、幸い、獣医師の話では2週間ほどで完治するとのこと。
ランディさんは、今回の事件についてこう話します。「本当に信じられません。どうして罪のない動物を傷つけたりできるのか?しかも刺すなんて!」「私には子どもがいません。犬たちが私の子どもなんです。だからワグナーを失うのが本当に怖かった。死ぬほど怖かった」
ワグナーは13歳。その後どのくらい仕事を続けられるかは分かりません。最後の警備をする日もそう遠くなさそうです。
でも何歳になっても、彼がご主人のベストフレンド、忠実な警備犬であることに変わりはありません。ワグナーはそれをしっかりと証明してくれました。
<参考サイト>
fox13now
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