耳が聞こえない17歳の老犬「マックス」
オーストラリアのクイーンズランド州に広がる広大な大地。その自然豊かな田舎の地方に住む家庭には、1匹のワンちゃんが暮らしていました。
「マックス」と呼ばれる彼は17歳で、耳は聞こえず目も片方見えません。それでも彼は大好きな家族と共に毎日幸せに暮らしていました。
ある日、その家族に悲劇が起こります。
3歳の娘、オーロラちゃんが家から突然居なくなったのです。家族が気づいた頃には彼女はどこにも居らず、マックスも同時に姿を消していました。
3歳の女の子が迷子に…
家の周囲はどこまでも続く広大な自然。そこには危険なダムもあります。
周囲を探し回ったものの、どんなにオーロラちゃんの名前を呼んでも見つけることのできなかった家族は、ついに警察に連絡し、大規模な捜索が行われることに。飛行機2台を含め多くの警察官たちが周囲の地域を捜索します。
もしかしたらダムに落ちたのではないか。怪我をして動けないのではないか。
「本当に、絶望的な気持ちでした。3歳のオーロラが外のどこかで助けを求めているんじゃないかと考えると、居ても立っても居られなかったです」そう話すのはオーロラちゃんの祖母であるレイサさん。
オーロラちゃんが姿を消した当時、薄い半袖のTシャツ一枚に半ズボンという格好をしていたと言います。3歳ということもあり、多くの人が最悪の事態を想像していたでしょう。
外の気温は13度にまで下がり、家族たちは心配で眠れない夜を過ごしました。
マックスが奇跡を起こす!
そんな時、感動的な奇跡が起こったのでした。
「最初は鳥の鳴き声かと思いました。でもそのすぐ後にハッキリとこう聞こえたんです。『おばあちゃん!』と。」
レイサさんは慌てて家の外に飛び出しました。そこへ走ってきたのはマックス。
マックスはレイサさんを誘導すると、オーロラちゃんの元へと導いていったのです。
マックスは高い丘の上でうずくまっていたオーロラちゃんの側を離れることなく、16時間も彼女を見守ってくれていたのでした。
「感動しました。聴覚も無く視覚も半分のマックスが、オーロラを救ってくれたのです。」
オーロラちゃんは擦り傷や打撲はあったものの元気な様子。マックスの行動を目にした警察官や救助に関わった人達は、彼をヒーロー犬として称えたのでした。
この感動のストーリーはニュースとなり、多くの人がヒーロー犬マックスの勇敢な行動を知ることに。警察のFacebookにも「マックス、よくやった!君はこれで立派な警察犬の仲間、ヒーロー犬だよ!」と紹介され、多くの人々に感動を与えたのでした。
<参考サイト>
independent
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