サウスカロライナ州の町中で、2匹の犬に襲われた1匹のワンちゃん。
幸いアニマルコントロール員がその争いを止め、攻撃を受けていたワンちゃんを救出することができましたが、そのワンちゃんの状態は酷いもの。
体中に傷を負い血まみれでぐったりする彼は、何と両耳をも食いちぎられていたのです。
救出されたワンちゃんは、すぐに地元の動物保護施設へと搬送されることに。
「レジェンド」と名付けられた彼は、奇跡的に一命を取り留めましたが、一刻も早く適切な治療が必要でした。
それに気づいたボランティアのフランさんは、Rescure Dogs Rock NYC という団体に連絡。レジェンドを団体で引き取ることと共に、動物病院での治療をお願いしたのです。
許可を得たフランさんはすぐさまレジェンドを車に乗せると、近所の動物病院へ向かったのでした。
「彼はとても危険な状態でした。静脈注射を打たれ、食べ物もチューブを通して与えられることに。だって彼の顔は傷だらけで腫れ上がり、自分で食べれる状態では無かったですから。」
その動物病院で1日を過ごした後、レジェンドは24時間体制の動物病院へと移動され、そこで付きっきりの看病を受けることに。
「彼は奇跡的にも命を取り留めましたが、とても不安定な状態でした。最初の数日間は彼が生き延びられるかどうかの確信は無く、ただ見守る事しかできなかったのです。」
しかし、その後奇跡的にも回復の兆しを見せ出したレジェンド。両耳を失くしましたが、幸い大事な外耳道は残っており、そのおかげで聴く力もあることがわかりました。
入院中、レジェンドを支え続けたのが、レジェンドを見つけたボランティアのフランさん。
毎日病院を訪れ、彼の様子をチェックするのが日課となっていた彼女は、レジェンドが退院したら一時的に引き取ろうと決意していました。
そして、あのボロボロの状態で病院に運ばれてから1週間。
何とレジェンドは無事に退院することができたのです。
両耳はありませんが、それ以外は至って健康。その名の通り奇跡の回復を見せたレジェンドは、一匹の犬としてフランさん宅で生活をするようになりました。
その後フランさんを驚かせたのは、彼がどれだけ優しく甘えん坊で愛情深い犬なのかということ。そして、彼が他の犬とも折り合いが良いという事でした。
彼の身に起こった事を考えれば他の犬を怖がるのも仕方ないハズなのに、レジェンドは人間だけでなく周囲の犬に対しても優しく振舞うのです。そんな彼の生活を見ていると幸せそのもの。彼に新しい家族が早く見つかるといいですね。
<参考サイト>
thedodo.com
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