1.子犬が怖がりな理由は?
1-1.子犬は色々な経験値が少ない
1-2.徐々に社会性を身に付けていく
2.怖がりな性格に育てないためには?
2-1.社会化期の過ごし方
2-2.過保護は禁物
3.子犬が怖がるものは?
3-1.様々な音
3-2.家の外や知らない場所
3-3.首輪やリードなど
4.子犬を環境に慣れさせる方法は?
4-1.まずは抱っこして出かける
4-2.時間をかけて徐々に慣れさせる
5.子犬を人に慣れさせる方法
5-1.色々な人とコミュニケーションをとる
5-2.臭いをかがせ、褒める
5-3.飼い主さんとの関係を見せる
6.子犬を人に慣れさせる方法
子犬が怖がりな理由は?
犬というのは、意外と怖がりな動物です。なぜ、犬は怖がりなのでしょうか。
◆子犬は色々な経験値が少ない
犬の祖先が狼だということは、ほとんどの人が知っているでしょう。狼と聞くと、とても強そうなイメージが湧きますよね。
しかし、実は狼も、用心深く、臆病な性質を持った動物なのです。用心深い故に怖がりだったり臆病である、そんな狼の性質が、犬にも継承されていると考えられます。
特に子犬の場合、成犬と比べると怖がりだと感じることが多いでしょう。
これは人間にもいえることですが、子供と大人では、知識の量や身に付いた社会性のレベルがまるで違います。簡単にいうと、子犬にとっては、周囲に未知なるものが沢山ある、新しい世界が溢れている、ということです。
誰しもがそうだと思いますが、自分がよく知らないものに対しては、自ずと不安感を抱いたり、恐怖を抱く場合があるでしょう。子犬にとっても、それは同様です。
◆徐々に社会性を身に付けていく
子犬は、生後3週目から8週目を目安に親や兄弟と過ごすことで、犬としての社会性を身に付けていきます。そして、8週目から14週目頃に、人間や他の動物、他の物事などの存在を受け入れるようになるそうです。
こうして少しずつ、受け入れられるもの・存在を増やしていくのですから、子犬が初めて目にするものや、慣れないことが一気に押し寄せてしまった場合、不安を感じるのはごく自然のことといえますよね。
しかし、いつまでもその状態が続いてしまうと、成犬となった時の気質に大きく影響してきます。
怖がりな性格に育てないためには?
必要以上に怖がりにならず、のびのびと生活を送れるようにするためには、子犬の頃からその恐怖感を取り除く、早く慣れさせるよう努める、しつけることが飼い主さんの役目の一つともいえるのではないでしょうか。
犬が怖がりな性格になってしまわないように、以下の項目を頭に入れておきましょう。
◆社会化期の過ごし方
前述した通り、子犬は生後親犬や兄弟犬と過ごす内に社会性を学んでいきます。中でも生後8週から12週齢は「社会化期」と呼ばれ、その子犬の性格や思考に大きく影響する、大切な成長時期だといわれています。
この時期は、様々な物事をどんどん吸収する期間です。この社会化期をどのように過ごすかが、性格の形成に影響を及ぼします。
楽しい経験や良い印象をたくさん刷り込むことで、子犬は自信を身に付けられたり、必要以上に怖がりにならない日々を過ごせるようになるかもしれません。
様々な経験をさせることで、周囲の環境や生活音にも慣れ、何事にも動じない性格を形成できる可能性があるのです。
犬の代表的な問題行動に、吠え癖や噛み癖などによる攻撃行動がありますよね。これらの要因には、社会化不足が原因として挙げられています。
逆にしっかりと社会化ができていれば、他の犬や飼い主さん以外の人と仲良くなれたり、様々な環境においても落ち着いて行動できるといわれています。
愛犬が幸せな日々を送れるよう、子犬の頃からしっかりと飼い主さんがサポートやしつけをしてあげてください。
◆過保護は禁物
子犬の頃からあまりにも飼い主さんが甘やかしたり、犬にとって至れり尽くせりの状態を継続することは、良いことではありません。
もちろん愛犬と一緒に生活する上で、飼い主さんが食事や排泄、散歩や遊びなどのお世話をするのは当たり前のことですよね。
しかし、干渉のし過ぎはストレスの原因となり、犬の思考力を低下させる恐れがあるそうです。
日常生活を送る上で子犬には、どうしたら…飼い主さんが喜んでくれるのか、褒めてもらえるのか、オヤツやオモチャがもらえるのか、などという思考時間を与えるべきでしょう。考えた上で行動を起こすことが、犬にとっては頭の体操となります。
そのため、愛犬が何かを求める前に飼い主さんが全てに手を回すことで、脳の不活性を招いてしまうのです。
このような生活を続けると、飼い主さんへの依存性が高くなり、「分離不安症」にまで発展する可能性があります。
飼い主さんの指示に対して思考することなくパニックになったり、極度の興奮、吠えるなどの問題行為、震えや付きまといなどの事態を招く恐れがでてきます。
飼い主さんの日常生活にも支障を来たしますし、何より愛犬に可哀想な思いをさせることとなりますよね。
このような事態を回避する為にも、極度の甘やかし、過干渉は避け、子犬の頃からしっかりと基本的なしつけを行いましょう。
子犬が怖がるものは?
子犬時期に様々な経験をさせること、しかし必要以上に甘やかさないことが、怖がりな性格を形成しないためには必要といえます。
まずは子犬が怖がるものを理解して、それを怖くないのだと認識させてあげましょう。
犬が怖がるものの代表例を挙げますので、参考にしてください。
◆様々な音
犬が怖がりやすいとされる音の一例には、雷や花火の音、掃除機などの音、バイクや工事現場の騒音、インターホンや電話などの電子音などがあります。
犬にとって自然界にない音は、不快な音として感じられる場合があります。音の原因が分からないために、恐怖を抱くことがあるのです。
更に、大きな音も苦手です。人間と比べて犬の聴力は優れており、聞こえる音の範囲は人の4倍、聞こえる大きさは6倍ともいわれています。
嫌な経験と音がセットで記憶されることで、その音に対して怖がる子も中にはいるでしょう。
◆家の外や知らない場所
家の中では怖がりな面を見せないのに、外に出ると急に怖がりになってしまう犬もいます。前述した音(バイクや車などの騒音)も理由の一つですが、以前に散歩や外出中に嫌な思いをして、それがトラウマとなっている場合もあるでしょう。
また、子犬の時期をずっと室内で過ごし、ほとんど外へ出ることがなかった個体には、知らない場所を極度に怖がる傾向もあります。
外出を怖がる原因には騒音の他にも、他の犬や人が怖い、走っている車が怖いなど様々な理由が考えられるのです。
◆首輪やリードなど
首輪やハーネス、リードなど、外出には欠かせないアイテムを子犬が怖がる場合もあります。
室内を自由に動き回っていた子犬であれば、首輪などを付けることは未知のことです。装着に慣れておらず、驚いて怖がったり、窮屈に感じて抵抗したりすることもあるでしょう。
日常生活やしつけにおいても、首輪などの装着は必要不可欠なことです。しかしこの時、無理矢理押さえつけて装着するなどの行為に及んでしまうと、それが嫌な記憶として子犬に残ってしまいます。
そうなれば成犬となっても、装着を怖がるようになってしまうのです。毎回の装着を困難にさせるだけでなく、散歩自体を嫌がるようになってしまう可能性もあるので注意が必要です。
子犬を環境に慣れさせる方法は?
子犬は、知らぬものに対して恐怖感を抱くことがあります。これは生きる上で自然なことではありますが、人間社会に怯えたまま生活することは避けなくてはなりません。
◆まずは抱っこして出かける
飼い主さんと一緒に暮らす上で、幸せな時間を過ごせるように、子犬の頃から様々な環境に慣れさせる必要があります。例えば、必要不可欠である散歩や外出です。
子犬の場合は、特に外を怖がることがあるでしょう。怖がって外を歩けないようであれば、まずは抱っこをしてお出掛けしてみましょう。外出先の匂いや音を、落ち着いた状態で感じさせてあげるのです。
慣れてきたら地面に下ろし、少しでも歩けたら沢山褒めましょう。
◆時間をかけて徐々に慣れさせる
子犬を慣れさせる必要のある環境は、それまで子犬が知らなかった場所全てです。散歩に限らず初めて訪れる場所でも、子犬の不安を取り除くことを念頭においてください。
外出中にパニックにならないよう、お座りや待てなどのしつけも子犬の頃からしっかり行うことが大切ですね。
新しい環境ではそこに慣れさせるために、見せる・聞かせる・嗅がせる・触らせるなどの感覚を、時間を掛けて徐々に刺激するよう意識してください。
子犬を人に慣れさせる方法
室内犬の場合、どうしても飼い主さんや家族以外の人間と接触する機会が少なくなります。家族以外を知らなければ、他の人間に対して攻撃的になってしまう可能性があるので、これらの行動がいけないことだと、きちんとしつけて教えてあげる必要がありますよね。
◆色々な人とコミュニケーションをとる
まずは子犬の頃から積極的に外出したり、様々な人間とコミュニケーションをとる機会を作るようにしましょう。
特に子犬は、髭を生やした人、メガネをかけている人、帽子を被っている人、傘を持っている人などに警戒心を抱くといわれています。沢山お出掛けをして、色々な人に会わせてあげるようにしてください。
◆臭いをかがせ、褒める
子犬が家族以外の人間を怖がるようであれば、友人や知人にお願いをして練習するのが良いでしょう。
この時、恐怖や警戒心のあまり唸ったり、噛みつこうとする可能性も考えられるので、練習の際にはリードをつけるのを忘れないでください。
まずは練習台となってくれる人に、犬と目を合わせず、低い姿勢を取るようお願いしましょう。そして、犬の方から興味を示すまで待ってもらいます。この時、愛犬が唸ったり威嚇するようであれば一旦中止します。
興味を示した場合は、手の甲の匂いを犬に嗅がせるよう指示してください。匂いを嗅がせる時は決して指を出させてはいけません。噛む可能性があるので、必ず手の甲を差し出してもらいましょう。
愛犬がその人の匂いを嗅ぐことができたら、飼い主さんが沢山褒めてあげてください。それを何度か繰り返しましょう。慣れてきたら、その人からオヤツを与えてもらいます。
このように時間をかけてゆっくり慣れさせることが大切です。繰り返すことで、人間嫌いを克服できるかもしれませんよ。
◆飼い主さんとの関係を見せる
どうしても人に対しての威嚇が止まない場合は、その人と飼い主さんが親しくしている場面を愛犬に見せるのも効果的です。飼い主さんが仲良くしている状態を観察することで、犬が警戒心を和らげる場合もあります。
とにかく焦らずに時間を掛けて取り組み、他の人を必要以上に怖がらないようしつけましょう。
まとめ
犬が怖がりになる理由には、様々な要因が関係しています。
生後8週から12週齢は「社会化期」には、その子犬の性格や思考が大きく変化します。
この時期に多くのことを子犬に経験させたり、様々な人や物とふれあうことで多くのことを学べるでしょう!
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