犬が脱走してしまったらどうすればいい?ペットを探す方法と脱走を防ぐ工夫

2023.01.26

犬が脱走してしまったらどうすればいい?ペットを探す方法と脱走を防ぐ工夫

もし自分の犬が脱走してしまったら、冷静に対応できますか?自分の犬は大丈夫!と思っていても、何かの拍子にパニックになってしまった犬は、周りが見えなくなって逃走しまうことがあります。犬が脱走してしまった時に、取るべき対処法をご紹介します。

【目次】
1.犬が脱走したらどうする?捕まえ方
 1-1.犬が飼い主を認識している場合
 1-2.犬が飼い主を認識していない場合

2.犬が脱走をする原因
 2-1.遊びの延長や外が好き
 2-2.運動不足などのストレス
 2-3.犬の本能によるもの
 2-4.雷や花火の音でパニックを起こす

3.脱走した犬を探す方法
 3-1.犬を保護する可能性のある施設に連絡する
 3-2.ポスターを作成する
 3-3.新聞や地方紙に掲載する
 3-4.インターネット、SNS
 3-5.探偵にお願いする

4.犬の脱走を防ぐ工夫
 4-1.脱走を防ぐ飼育環境を整える
 4-2.飼育方法を見直す
 4-3.脱走を防ぐしつけをする
 4-4.身元が分かるものを着けておく
 4-5.去勢をする

5.まとめ

【掲載:2018.09.27  更新:2023.01.26】

犬が脱走したらどうする?捕まえ方

犬の脱走

飼い主の目の前で犬が脱走してしまったら、どうすればいいのでしょうか。

◆犬が飼い主を認識している場合

犬は、追いかけられると逃げ、逃げるものを追いかける性質を持っています。犬が飼い主のことを認識している場合は、慌てて追いかけると犬が遊んでいると勘違いして、なかなか捕まらないことがあります。

犬が目の前で脱走した場合は、すぐに捕まえようとはせず、大好きなオヤツやおもちゃで気を引いてみましょう。

飼い主が数歩後ろに下がって、犬に追いかけさせる方法も効果があります。マテができる犬なら、マテで待機させて近づく、オイデができる犬ならオイデで呼び戻すのが一番ですが、飼い主さんが焦ると普段出来ることが出来なくなってしまう場合があります。冷静に対応するのがコツです。

◆犬が飼い主を認識していない場合

脱走した犬が飼い主を認識せず、パニック状態や一目散に走って行ってしまった時は、すぐに追いかけながら犬の走り去る方向を確認してください。走り去るときの方向は、その後犬を探す時にとても重要です。

興奮状態で飼い主の声に反応をしなかったりする場合には、お気に入りのおもちゃを投げて興味をひいたり、
近隣に住んでいる仲良しのワンちゃんがいれば愛犬に近づけてもらう、などと、まずは愛犬の気を引くことから始めましょう。


犬が脱走をする原因

犬が脱走してしまうのにはもちろん理由があります。
大きく分けて下記4つをご紹介します。

◆遊びの延長や外が好き

外に興味を持っていたり、好奇心旺盛なワンちゃんは脱走のリスクに注意しましょう。
お出かけの際や宅配が来た際にドアを開けた瞬間に外に飛び出したり、少し空いた窓や網戸の隙間を鼻で押し開けて脱走をしてしまう可能性もあります。

愛犬は悪気なく遊びのつもりで外に飛び出してしまいますが、
事故にあってしまったり、迷子になり家に帰ってこなくなってしまうこともありますので、十分注意が必要です。

◆運動不足などのストレス

雨の日が続き、お散歩に行けないと運動不足になりがち。
そんな時にストレスにより、脱走を試みるワンちゃんもいます。

雨だけでなく、狭いケージで長時間過ごさせたり、お散歩が不十分であるなど、飼育環境によってストレスをかかえるワンちゃんもいます。
愛犬の犬種や特性、性格などにあわせて飼育環境を整える必要があるでしょう。

◆犬の本能によるもの

犬の発情期も脱走の原因となります。
特に去勢をしていないオス犬は、メスのニオイに反応をして、追いかけてしまい脱走をしてしまう場合があります。

また、お散歩中など鳥や風になびくビニールなど、動くものを追いかけて首輪が外れてしまう…といった事例もあります。
家の中だけでなくお散歩中にも、逃げ出さないような注意が必要です。

◆雷や花火の音でパニックを起こす

犬は基本的に、大きな音が苦手です。
雷、花火、工事の音や、地震などの音により、パニックを起こしたワンちゃんが、家の外に飛び出してしまうことがあります。

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脱走した犬を探す方法

迷子犬

犬が脱走してしまった場合、探す方法は色々あります。なるべく多くの人に協力してもらい、早く犬が戻ってこれるように効率よく探しましょう。

◆犬を保護する可能性のある施設に連絡する

犬が脱走して見つからない場合、まず最初に犬が保護される可能性のある施設に連絡しましょう。

    ■犬が保護される可能性のある施設■
  • 動物愛護センター
  • 保護センター
  • 市役所(区役所)
  • 保健所
  • 交番
  • 動物病院

中型犬以上の大きな犬や体力のある犬では長距離を移動することもあるので、最寄りの施設だけではなく、隣の区や市などへも連絡しておきましょう。

残念ながら、親身になって対応してくれる施設ばかりではなく、施設同士の横の連携もあまりできていないことも多々ある為、犬が収容されても出会えない、収容期日に間に合わない、ということもあります。

犬がすぐに見つからない場合には、2~3日ごとに各施設に電話をして確認した方が良いかもしれません。ホームページなどで更新される保護犬情報もこまめにチェックしましょう。

◆ポスターを作成する

脱走してしまった犬を探す場合、ポスターはとても有効です。

まず、犬を探している旨を分かりやすく目立つように書き(迷い犬・探しています!など)、大きな写真を添えましょう。
ポスターには、名前、年齢、大きさ、犬種、毛色、首輪や洋服の有無、性格、いなくなった場所などを記載します。

犬によっては、見つけた時の対応も書いておくと良いかもしれません。例えば、臆病であったり知らない人が苦手な犬の場合、見つけたら捕まえようとはせず、すぐに連絡をしてほしいなどです。

連絡先は、すぐに電話に対応できる携帯番号を記載しておきましょう。個人情報が心配な場合は、仮名でも構いません。その名前宛てにかかってきた電話なら犬の情報だと分かります。

ポスターの下の部分を細かく切り取れるようにしておき、各切れ端に連絡先を書いておくと、ポスターを見た人が持ち帰ってくれるので便利です。

また、掲示するポスターは、雨に濡れると破けてしまうので、できればラミネート加工をすることをお勧めします。ビニール袋に入れて貼ると、湿気で水滴がつき、見えにくくなってしまいます。

ポスターを貼るときはあまり高すぎない位置に貼ると子供も見てくれます。動物病院やペットショップ、交番、町内の掲示板、スーパー、コンビニなど、貼ってくれそうな場所には積極的にお願いしましょう。公園など、犬を散歩している人たちに配るのも効果的です。

注意すべきことは、電柱や道路の柵、街路樹にポスターを貼るのは基本的には禁じられているということです。どうしても貼りたい場合には、電柱の所有者や管理している自治体に許可をとりましょう。

貼りすぎて嫌悪感を持たれては逆効果ですので、適度に間隔をあけるようにしましょう。小型犬では1日に数百メートルから1キロ程度、中型犬以上では1~5キロもしくはそれ以上移動すると考え、その範囲にポスターを掲示・配布してください。

ポスターを貼った場所や配布した場所は必ず把握しておき、犬が見つかったらポスターを剥がしに行きましょう。お礼の言葉を添えるのも忘れずに。

◆新聞や地方紙に掲載する

地域の新聞屋さんにポスターを持ち込むと、折込を引き受けてくれる場合があります。また、地方紙や情報誌に依頼すると、文字のみですが掲載してくれます。沢山の方からの情報が期待できます。

◆インターネット、SNS

迷子情報を掲載してくれるHPに依頼したり、個人のSNSから拡散をお願いしたりします。

ただ、迷子情報サイトへの書き込みは、犬を迷子にした飼い主が行うもので、一般の方はわざわざチェックしたりはしませんので、効果はあまり期待できないかもしれません。

SNSでは、あまりに離れた場所での捜索は効率が悪いので、なるべく探したい地域の知人に頼んで拡散してもらいましょう。犬が見つかったら、その旨とお礼の更新も忘れずにしましょう。

◆探偵にお願いする

ペット捜索専門の会社を始め、なんでも引き受けてくれる便利屋さんまであります。費用もそれぞれですので、なるべく信頼できるところを探してお願いしましょう。費用は、3日間の捜索でだいたい7万円程度~が相場のようです。


犬の脱走を防ぐ工夫

犬の脱走を防ぐ工夫

犬が外飼いであっても室内飼いであっても、脱走の危険性はあります。脱走のきっかけは様々で、玄関のドアの閉め忘れやサイズの合っていない首輪、花火や雷の音に対するパニック、好奇心、運動不足、ストレス、発情期などがあげられます。

◆脱走を防ぐ飼育環境を整える

自分の犬は大丈夫だと過信せず、物理的に脱走を防ぐための飼育環境を整えておくことが大切です。

まずは脱走経路を塞ぎ、戸締りを徹底することです。犬の生活スペースから外に出るまでに2つドアがあると安心です。犬が出入りする時は、どちらか片方のドアは必ず閉めておく習慣をつけましょう。

庭がある場合は、周りにフェンスや塀をつけるなど、犬が簡単に外に出られないよう工夫しましょう。

また、犬の首輪やハーネスは長期間つけっぱなしにせず、時々サイズがあっているか確認し、調整しましょう。散歩時、ぐいぐい引っ張ってしまう犬の場合には、首輪とハーネスを両方着け、リードを2本持つようにすると安心です。

◆飼育方法を見直す

日頃の運動不足やコミュニケーション不足、ストレスなどから脱走する犬もいます。

日常的に長時間留守番させるのは避け、散歩の時間や運動量を見直し、ただ歩くだけの散歩ではなく、しっかりとコミュニケーションをとる時間を大切にしてあげましょう。犬はもともと群れで生活する生き物ですので、犬に一緒にいたいと思われる飼い主になってあげてください。

◆脱走を防ぐしつけをする

「マテ」や「オイデ」「コイ」など、基本的なしつけをしておきましょう。

まずは室内で練習することから始め、外でもリードを付けた状態で練習してください。ロングリードを使って距離を長くしたり、知らない人がいても飼い主に集中できるように、オヤツやおもちゃなどを効果的に使いましょう。

飼い主さんによくありがちな間違いは、待てない・呼んでも来ないことを叱ってしまうことです。「マテ」は少しでも待てたことを褒め、それを少しずつ伸ばしていきます。「オイデ」を使って呼び戻すときも、犬が視線をこちらに向けたら褒め、顔を向けたら褒め、一歩踏み出したら褒め、足元に来たらご褒美をあげて褒めちぎりましょう。

犬にとって一緒にいると楽しい、魅力的な飼い主であれば、呼び戻しは難しいしつけではありません。ドッグランや犬可の囲いスペースなどを上手に活用し、どんな状況でも飼い主の出すコマンドに従うことができれば、いざという時にも安心です。

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◆身元が分かるものを着けておく

犬が脱走してしまった時のために、首輪に鑑札や迷子札を着けたり、マイクロチップを挿入しておくなどの対策をしておきましょう。
脱走した時だけではなく、地震などの災害で離ればなれになってしまった時にも役立ちます。

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◆去勢をする

周りのメス犬の発情期に合わせて、毎回脱走してしまうような犬の場合には、去勢するのも方法のひとつかもしれません。

発情期のメス犬を求めるオス犬は、時に信じられないほどの執念を見せることがあります。それは犬にとっては種を存続させるための本能であり、しつけである程度改善できたとしても完璧に無くなるものではありません。

去勢にはメリットとデメリットがありますのでよく検討しなければいけませんが、犬の脱走は交通事故などの命の危険もありますので、飼い主さん自身がよく考えて決めましょう。

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まとめ

若い犬だけではなく、老犬が脱走してしまうケースもあります。老化によって耳が遠くなってしまったり、目が見えにくくなっていると、家に戻りたくても戻れないことがあります。

犬の脱走に気が付いたら、なるべく早く対処して犬を見つけてあげましょう。



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harunyan

harunyan

動物の専門学校で看護の資格を取得後、6年間動物病院に勤務しました。5歳のシェルティと4歳の猫、0歳の息子と毎日楽しく過ごしています。ペットと過ごすうえで役に立つ情報をお届けできるよう、日々勉強しております。よろしくお願いします。

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