チワックスってどんな犬?チワワとダックスのミックス犬に注目!

2023.12.13

チワックスってどんな犬?チワワとダックスのミックス犬に注目!

ミックス犬の中でも人気のあるチワックスは、チワワとミダックスフンドを両親に持つ犬種となります。 チワワの愛らしい瞳とダックスフンドのユニークな体型を併せ持ち、性格も良い、とても魅力的な犬種ですが、他にはどのような特徴を持っているのでしょうか? この記事ではチワックスの特徴から飼う時のポイントまでご紹介します。

【掲載:2018.11.18  更新:2023.12.13】

チワックスの特徴は?

チワックス

チワックスは、チワワとダックスフンドのミックス犬です。チワワの愛らしい瞳と、ダックスフンドの胴長短足が掛け合わさった魅力的な犬種で、ミックス犬の中では断トツで人気があります。

交配するにあたって、母犬よりも父犬の方が大きいと難産になりやすいため、チワックスは通常、オスのチワワとメスのダックスフンドから作出されます。

耳は垂れ耳になりやすいですが、立ち耳や半立ちの耳のチワックスも多く、色や毛質、性格などは両親もしくはどちらかに似ることが多いです。毛色はブラックやホワイト、ダップル、タンなどがあります。

チワックスの体重は4kg前後の個体が多く、小柄で性格も良く、飼育しやすい犬種です。

◆チワックスが引き継ぐ、チワワの特徴

チワワ

チワワは、メキシコ原産の犬です。コンパクトなボディを持ち、体重は500g~3kg程度が標準です。

目が大きく、丸い目をしていますが出目ではありません。耳は大きく直立し、上へ広がるようについています。
チワックスでは個体差がありますが、チワワらしい顔や瞳を引き継ぐことが多い様です。

チワワには、スムースコートとロングコートの2種類のバラエティがあります。
スムースコートは短く密生しており、光沢があり、柔らかい毛質をしています。一方ロングコートは、長く細くシルキーで、真っすぐもしくはわずかにウェーブがかった毛質をしています。

耳、首、前足と後ろ足、尾に飾り毛があります。毛色は様々で、白、茶、黒などが組み合わさっています。

◆チワックスが引き継ぐ、ダックスフンドの特徴

ダックスフンド

ダックスフンドはドイツ原産の犬で、スタンダード、ミニチュア、カニーヘンの3種類のサイズに分かれます。
日本でよく見られ、チワックスの繁殖に使われるのはミニチュアダックスフンドです。

毛質ごとにも種類分けされ、スムースヘア、ワイアーヘア、ロングヘアに分かれます。毛色はレッドやイエロー、タン、ダップルなど様々です。

ミニチュアダックスフンドは体高35cm、体重は4.5~4.8kg程度。体長は長く、足は短いですが、とても引き締まっています。筋肉質で、前肢は特に筋骨たくましく、丈夫な爪を持っています。

チワックスは、ダックスフンドらしい長めの胴体を引き継ぎ、足はチワワに似て少し細めになることが多いです。

◆ミックス犬としての特徴

チワックスを始めとするミックス犬のメリットは、両親の長所を受け継ぎ、互いの欠点を補うことです。
現在数多く認められている純血種の犬たちも、もともとは様々な雑種や他の純血種たちの血を取り入れながら、時間をかけて種を安定させ、現在の形になっています。

ただ、チワックスは遺伝的疾患の面をあまり重視されておらず、足腰にかかる負担が大きい犬種でもあります。
ダックスフンドの長い胴をチワワの細い足で支える傾向にあるため、足腰を痛めやすく、椎間板ヘルニアや関節の疾患の因子を持つ個体は少なくありません。

通常は遺伝的疾患が表れやすいチワックスですが、両親の長所を受け継いだ優秀な犬が産まれる場合もあり、チワワとダックスフンド双方よりも丈夫で病気にかかりにくくなる事もあります。


チワックスの性格は?

チワックス

チワックスの性格は純血種ほど定まってはいませんが、チワワの『飼い主に忠実であり、警戒心が強いがとても愛情深い性格』と、ダックスフンドの『誰にでも友好的で、落ち着きのある性格』を受け継いだ、人懐っこく好奇心旺盛な性格をしている子が多いようです。
甘え上手な子が多いと言われていますが、チワワとダックスフンド、どちらも初対面の人や犬には警戒心を抱く傾向がありますので、そういった面を引き継いでいる子も多いようです。

チワックスの様なミックス犬は、親の性質が強く表れることが多いので、チワックスの購入を検討している場合は、両親犬を実際に見て、性格や遺伝疾患などをきちんと確認してから迎えると良いかもしれません。


チワックスの飼い方・注意点

チワックス

◆他の犬や人と触れ合う機会を作る

チワックスは、チワワとダックスフンドに共通する警戒心の強さからか、社交性が欠けてしまいがちな個体も多く見られます。

小型犬はそれほど運動量が必要ではないからと、つい家の中に閉じ込めて飼ってしまう家庭が多いですが、子犬の頃から他の犬や人間に接する機会をたくさん作ってあげることはとても重要です。

◆子犬の頃からしっかりとしつける

子犬の頃にきちんと社会化されたチワックスは、そのあとのお世話がぐんと楽になります。逆に社会化されていないチワックスは、吠え癖や噛み癖がひどくなってしまいがちです。

チワックスは甘え上手な面がありますが、甘やかしすぎず、ダメなことは一貫性を持ってダメだと教えましょう。

◆適度な散歩や運動

体の小さいチワックスですが、小さいころから散歩をさせたり、外で遊ばせたりして、屋外を恐がることのないようにしておきましょう。適正な筋肉をつけることで、足腰の負担を軽減できます。

ただし、チワックスは足腰が強くないこと犬種であることを理解し、長すぎる散歩や急な運動は控えた方が良いでしょう。

◆室内環境を整える

フローリングを走り回ったり、段差から飛び降りたりするのも要注意です。室内はできるだけカーペットを敷くなどして滑らないように工夫してあげましょう。

抱きかかえる時は、片手で胸を、片手で腰を支えるようにしてゆっくり抱き上げるようにしてください。

◆気を付けたい病気

チワックスはチワワとダックスフンドから生まれる犬種となりますので、気を付けたい病気も両親の犬種で注意したい病気と重なります。
具体的には、下記の通り関節や骨にかかわる病気が挙げられます。

●椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、ダックスフンドでは代表的な病気です。

初期では、跳ねたり階段を上ったり、動くのを嫌うようになり、症状が進行すると、首を伸ばしたままじっとして、後肢のつま先を引きずって歩くようになります。麻痺や感覚の喪失から、排便や排尿が困難になります。

適切に治療しても完治するとは限らず、治療を受けるまでの期間や神経の損傷の程度が問題になります。好発犬種であるチワックスは、体重管理には特に注意が必要です。

●膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼はチワワによく見られ、膝の皿と呼ばれる膝蓋骨(パテラ)が外れてしまう病気です。患肢を引きずる、跛行するなどの症状が見られ、ひどくなると手術が必要になります。

好発犬種であるチワックスは、症状が出ていないうちから検診として病院でチェックしてもらうことで、重症化を防ぐことができます。

◆迎え先についてしっかり考えよう

チワックスを始めとするミックス犬たちを購入する際、気を付けなければならないのはパピーミルの存在です。

パピーミルとは仔犬生産工場と呼ばれ、劣悪な環境で繰り返し繁殖をさせる悪徳なブリーダーのことです。
本来ブリーダーとは、犬種の特性を捉えて繁殖し、その種の向上や保存を目的としていますので、1種類もしくは2種類程度の犬の繁殖を行います。

しかし、パピーミルではその時の人気犬種や、チワックスを始めとするミックス犬などを際限なく妊娠・出産させ、犬の健康管理はほとんどされません。

特にチワックスなどのミックス犬を購入するときは、見た目や値段ばかりに注目するのではなく、その子の親がどんな環境で飼育されているのか、どんな性格か、遺伝疾患を持っていないかなどを確認してから購入することが重要です。



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harunyan

harunyan

動物の専門学校で看護の資格を取得後、6年間動物病院に勤務しました。5歳のシェルティと4歳の猫、0歳の息子と毎日楽しく過ごしています。ペットと過ごすうえで役に立つ情報をお届けできるよう、日々勉強しております。よろしくお願いします。


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