1.チワックスの特徴は?
1-1.チワックスが引き継ぐ、チワワの特徴
1-2.チワックスが引き継ぐ、ダックスフンドの特徴
1-3.チワックスの見た目の特徴
1-4.ミックス犬について
2.チワックスの性格は?
2-1.チワックスが引き継ぐ、チワワの性格
2-2.チワックスが引き継ぐ、ダックスフンドの性格
4.チワックスの飼い方・注意点
4-1.他の犬や人と触れ合う機会を作る
4-2.子犬の頃からしっかりとしつける
4-3.適度な散歩や運動
4-4.室内環境を整える
4-5.チワックスがなりやすい病気
4-6.迎え先についてしっかり考えよう
【掲載:2018.11.18 更新:2020.05.21】
チワックスの特徴は?
チワックスは、チワワとダックスフンドのミックス犬です。チワワの愛らしい瞳と、ダックスフンドの胴長短足が掛け合わさった魅力的な犬種で、ミックス犬の中では断トツで人気があります。
◆チワックスが引き継ぐ、チワワの特徴
チワワは、メキシコ原産の犬です。コンパクトなボディを持ち、体重は500g~3kg程度が標準です。
目が大きく、丸い目をしていますが出目ではありません。耳は大きく直立し、上へ広がるようについています。
チワックスでは個体差がありますが、チワワらしい顔や瞳を引き継ぐことが多い様です。
チワワには、スムースコートとロングコートの2種類のバラエティがあります。
スムースコートは短く密生しており、光沢があり、柔らかい毛質をしています。一方ロングコートは、長く細くシルキーで、真っすぐもしくはわずかにウェーブがかった毛質をしています。
耳、首、前足と後ろ足、尾に飾り毛があります。毛色は様々で、白、茶、黒などが組み合わさっています。
◆チワックスが引き継ぐ、ダックスフンドの特徴
ダックスフンドはドイツ原産の犬で、スタンダード、ミニチュア、カニーヘンの3種類のサイズに分かれます。
日本でよく見られ、チワックスの繁殖に使われるのはミニチュアダックスフンドです。
毛質ごとにも種類分けされ、スムースヘア、ワイアーヘア、ロングヘアに分かれます。毛色はレッドやイエロー、タン、ダップルなど様々です。
ミニチュアダックスフンドは体高35cm、体重は4.5~4.8kg程度。体長は長く、足は短いですが、とても引き締まっています。筋肉質で、前肢は特に筋骨たくましく、丈夫な爪を持っています。
チワックスは、ダックスフンドらしい長めの胴体を引き継ぎ、足はチワワに似て少し細めになることが多いです。
◆チワックスの見た目の特徴
交配するにあたって、母犬よりも父犬の方が大きいと難産になりやすいため、チワックスは通常、オスのチワワとメスのダックスフンドから作出されます。
耳は垂れ耳になりやすいですが、立ち耳や半立ちの耳のチワックスも多く、色や毛質、性格などは両親もしくはどちらかに似ることが多いです。毛色はブラックやホワイト、ダップル、タンなどがあります。
チワックスの体重は4kg前後の個体が多く、小柄で性格も良く、飼育しやすい犬種です。
◆ミックス犬について
チワックスを始めとするミックス犬のメリットは、両親の長所を受け継ぎ、互いの欠点を補うことです。
現在数多く認められている純血種の犬たちも、もともとは様々な雑種や他の純血種たちの血を取り入れながら、時間をかけて種を安定させ、現在の形になっています。
ただ、チワックスは遺伝的疾患の面をあまり重視されておらず、足腰にかかる負担が大きい犬種でもあります。
ダックスフンドの長い胴をチワワの細い足で支える傾向にあるため、足腰を痛めやすく、椎間板ヘルニアや関節の疾患の因子を持つ個体は少なくありません。
通常は遺伝的疾患が表れやすいチワックスですが、両親の長所を受け継いだ優秀な犬が産まれる場合もあり、チワワとダックスフンド双方よりも丈夫で病気にかかりにくくなる事もあります。
チワックスの性格は?
チワックスの性格は、純血種ほど定まってはいませんが、人懐っこく好奇心旺盛な性格の個体が多い様です。
チワワは警戒心が強く、よく吠えるイメージがあるかもしれませんが、チワックスはそれほど吠え癖が強くない傾向にあります。
チワックスの様なミックス犬は、親の性質が強く表れることが多いので、チワックスの購入を検討している場合は、両親犬を実際に見て、性格や遺伝疾患などをきちんと確認してから購入するのが良いかもしれません。
◆チワックスが引き継ぐ、チワワの性格
チワワはとても機敏で、注意深く、活発な性格で、たいへん勇敢な一面があります。
最近ペットとして広まっているチワワは大人しい性格の個体も増えてきましたが、本来のチワワは、相手がいくら大きくても恐れずに立ち向かっていく勇気を持っています。見知らぬ人にはなかなか懐かないことが多く、その分飼い主さんには甘え上手です。
体が小さいので散歩や外で遊ぶことを恐がる個体も多い様ですが、小さいころから慣らして、適度に運動させることが必要です。
長時間の散歩や激しい運動には向きませんが、屋外で程よく運動し、適正な筋肉をつけることで、チワワによくみられる関節の疾患を予防することにつながります。
◆チワックスが引き継ぐ、ダックスフンドの性格
ダックスフンドは誰にでも友好的で、落ち着きがあり、辛抱強い性格です。神経質であったり、攻撃的であったりすることはほとんどありません。
主に地下での狩猟に使われてきましたが、地上でも獲物を狩ったり、獲物の捜索や追跡を行ったりしており、とても能力の高い犬です。
猟犬としての歴史からか、吠え癖や噛み癖がつきやすい面もあります。他の小型犬に比べて吠え声が大きく太いので、それほど吠え癖がない犬でもうるさく感じられることもあります。
ダックスフンドは利口で性格が良く、しつけやすい犬種でもあるので、きちんとしつければとても良いパートナーになります。
チワックスの値段は?
最近はミックス犬の人気の高まりから、純血種と変わらない、もしくはそれ以上の値段で売られていることも少なくありません。
特にチワックスやマルプー、チワプーなどの人気のあるミックス犬は値段が高くなりがちです。
一般的に、チワワの値段は15~20万円ほど、ダックスフンドの値段も同じく15~20万円ほどです。血統や毛並み、色、顔つきなどに応じて値段は変動します。
チワックスの値段は、一般的なペットショップでは10~20万円程度で売られていることが多い様です。
両親の血統や見た目の可愛らしさによっては、30万円を超える値段の場合もあります。また、毛色や性別による値段の違いはそれほど無いようです。
店舗やブリーダーによって、子犬の健康診断や寄生虫の駆除、マイクロチップの装着などの値段がセットになっており、それによって値段の差が生じることもあります。
あまりにも安い値段で売られている場合は、なにか欠点や疾患を持っていることもありますので注意しましょう。
チワックスを飼う時は値段だけで判断するのではなく、購入後もしっかりとアフターフォローをしてくれるお店やブリーダーさんを選ぶと安心です。
チワックスの飼い方・注意点

◆他の犬や人と触れ合う機会を作る
チワックスは、チワワとダックスフンドに共通する警戒心の強さからか、社交性が欠けてしまいがちな個体も多く見られます。
小型犬はそれほど運動量が必要ではないからと、つい家の中に閉じ込めて飼ってしまう家庭が多いですが、子犬の頃から他の犬や人間に接する機会をたくさん作ってあげることはとても重要です。
◆子犬の頃からしっかりとしつける
子犬の頃にきちんと社会化されたチワックスは、そのあとのお世話がぐんと楽になります。逆に社会化されていないチワックスは、吠え癖や噛み癖がひどくなってしまいがちです。
チワックスは甘え上手な面がありますが、甘やかしすぎず、ダメなことは一貫性を持ってダメだと教えましょう。
◆適度な散歩や運動
体の小さいチワックスですが、小さいころから散歩をさせたり、外で遊ばせたりして、屋外を恐がることのないようにしておきましょう。適正な筋肉をつけることで、足腰の負担を軽減できます。
ただし、チワックスは足腰が強くないこと犬種であることを理解し、長すぎる散歩や急な運動は控えた方が良いでしょう。
◆室内環境を整える
フローリングを走り回ったり、段差から飛び降りたりするのも要注意です。室内はできるだけカーペットを敷くなどして滑らないように工夫してあげましょう。
抱きかかえる時は、片手で胸を、片手で腰を支えるようにしてゆっくり抱き上げるようにしてください。
◆チワックスがなりやすい病気
椎間板ヘルニアは、ダックスフンドでは代表的な病気です。
初期では、跳ねたり階段を上ったり、動くのを嫌うようになり、症状が進行すると、首を伸ばしたままじっとして、後肢のつま先を引きずって歩くようになります。麻痺や感覚の喪失から、排便や排尿が困難になります。
適切に治療しても完治するとは限らず、治療を受けるまでの期間や神経の損傷の程度が問題になります。好発犬種であるチワックスは、体重管理には特に注意が必要です。
膝蓋骨脱臼はチワワによく見られ、膝の皿と呼ばれる膝蓋骨(パテラ)が外れてしまう病気です。患肢を引きずる、跛行するなどの症状が見られ、ひどくなると手術が必要になります。
好発犬種であるチワックスは、症状が出ていないうちから検診として病院でチェックしてもらうことで、重症化を防ぐことができます。
◆迎え先についてしっかり考えよう
チワックスを始めとするミックス犬たちを購入する際、気を付けなければならないのはパピーミルの存在です。
パピーミルとは仔犬生産工場と呼ばれ、劣悪な環境で繰り返し繁殖をさせる悪徳なブリーダーのことです。
本来ブリーダーとは、犬種の特性を捉えて繁殖し、その種の向上や保存を目的としていますので、1種類もしくは2種類程度の犬の繁殖を行います。
しかし、パピーミルではその時の人気犬種や、チワックスを始めとするミックス犬などを際限なく妊娠・出産させ、犬の健康管理はほとんどされません。
特にチワックスなどのミックス犬を購入するときは、見た目や値段ばかりに注目するのではなく、その子の親がどんな環境で飼育されているのか、どんな性格か、遺伝疾患を持っていないかなどを確認してから購入することが重要です。
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