1.犬が信頼している人に見せる態度とは?
1-1.相手を見上げる
1-2.首をかしげる
1-3.ひっくり返ってお腹を見せる
1-4.身体の隅々まで触らせてくれる
1-5.飼い主から離れても落ち着いている
1-6.こちらにお尻や背中を向ける、くっつける
2.犬に信頼してもらう方法6つ!
2-1.犬の発するボディランゲージを読み取る
2-2.一貫性を持って接する
2-3.一緒にいるときに楽しい気持ちにさせる
2-4.犬の嫌がることはしない
2-5.正しく叱る
2-6.犬の発するSOSに気付く
犬が信頼している人に見せる態度とは?
犬は頭が良く、ある程度人間の話す言葉を理解することができますが、犬同士の言語のほとんどはボディランゲージです。
では、犬は信頼する相手にどのような態度を見せるのでしょうか。
◆相手を見上げる
犬が相手を見上げたり目を見たりするのは、人間に例えると話しかけているのと同じような意味合いを持つ場面が多い様です。
例えば、一緒に遊んで楽しければ、わくわくと期待に満ちた目で飼い主さんを見ます。楽しくしつけや訓練を行っていれば、次は何をすればいいのかと待ちわびたような目で尋ねてきます。
犬がこちらを見上げるのは、コミュニケーションの一環であり、信頼している証と言えるでしょう。
◆首をかしげる
犬に対して何かを話しかけた時など、首をかしげるしぐさがよく見られます。これは、犬が言葉を聞き取ろうとしたり、理解しようとしているサインです。犬は首をかしげることで耳の方向を変え、音をより聞き取ろうとします。
興味のない相手にはあまり首をかしげることはせず、相手の発する言葉に興味や関心を持っている証拠です。
◆ひっくり返ってお腹を見せる
犬にとってお腹は急所でもあるため、敵には絶対に見せません。犬がお腹を見せるのは、相手を信頼してリラックスしているときか、降参しているときです。
お昼寝の最中や、犬を撫でているときにお腹を見せてくれるのであれば、犬はとても安心している状態なのでしょう。
ひっくり返って寝ている時は、犬にとってかなり無防備な状態ですので、いきなりお腹に触ったりすると驚かせてしまう事があります。優しく見守るか、触る時は声をかけてから触るようにしましょう。
◆身体の隅々まで触らせてくれる
犬は信頼している相手でなければ大人しく身体中を触らせません。特に敏感な足先や口周りを触らせてくれるかどうかは、信頼度が試されるかもしれません。
日常的に身体の隅々まで触る習慣をつけておくと、犬の身体的な異常に早く気づくことが出来るため、病気の早期発見に役立ち治療もスムーズに進めることができます。一日一回、足先から口の中までチェックするようにしましょう。
◆飼い主から離れても落ち着いている
犬は本来群れで生活する生き物ですので、独りになると不安を感じます。この不安感が問題行動に発展した状態を「分離不安症」と言います。
飼い主さんを信頼し、正しく関係性を築けている犬は、自信に溢れており、飼い主が多少離れても落ち着いて過ごすことが出来ます。玄関で激しいお見送りやお出迎えをしない犬を見て、少し寂しくなる飼い主さんもいるかもしれませんが、それは飼い主さんを信頼しているからこその自信と安心の現れであることが多いです。
◆こちらにお尻や背中を向ける、くっつける
弱点でもあるお尻や背中をこちらに向けたりくっつけたりするのは、飼い主さんを信頼しているサインです。犬は視線を向けていなくても、しっかりと飼い主さんに意識を向けています。
群れで周りを警戒する際、味方に背中を預けて前方を警戒しますから、このサインは飼い主さんを仲間だと認めている証拠と言えるかもしれません。
犬に信頼してもらう方法6つ!
では、愛犬に信頼してもらうにはどのような行動をとればいいのでしょうか。
◆犬の発するボディランゲージを読み取る
犬に信頼されるためには、まず犬から発信されるボディランゲージを読み取ることが大切です。
犬とのコミュニケーションにはアイコンタクトが重要だとされますが、犬がこちらを見つめてきたときにアイコンタクトを返すことで、更に効果が上がります。これは、犬がこちらに話しかけてきたときに答えるような意味を持ちます。
もちろん、こちらから話しかけてアイコンタクトをとるのも有効です。散歩のときだけでなく、普段の生活の中でもなるべく視界に入る犬を意識し、犬がこちらに視線を向けた時を見逃さずに答えてあげると、犬からの信頼度は上がります。
◆一貫性を持って接する
犬をしつけていく中で、一貫性を持って接することも重要です。犬は社会性の強い生き物で、ルールの中で生活することで安心感を覚えます。一定のルールのない生活はかえって安心できず、ストレスをためる原因になることがあります。
ルールに一貫性が無く、その時々によって叱られることが違うと、犬は混乱し、自信を失います。自信を失った犬は、本来できるはずのオスワリ、マテなどの指示やトイレが上手くできなくなることがあります。
犬に何かを教える、もしくは何かを止めさせるときには、家族全員が共通の意識を持ち、一貫性を持って取り組むことが大切で、これが犬からの信頼にもつながります。
◆一緒にいるときに楽しい気持ちにさせる
飼い主が一緒にいるときに、遊んだりコミュニケーションをとったりして犬を楽しい気持ちにさせると、犬は飼い主が一緒にいるだけで嬉しくなり満たされた気持ちになります。
さらに、嗅覚を使うノーズワークや簡単な服従訓練など、ルールを定めた遊びをすることで、犬は仕事を与えられた気分になり、飼い主と共同作業をすることで、信頼関係を築くことが出来ます。
フリスビーやアジリティー、フライボールなどのドッグスポーツなどを通じ、共通の目標に向かって取り組むのも、信頼関係構築にはとても有効です。
◆犬の嫌がることはしない
犬も人と同じで、嫌がることばかりする相手のことは信頼できません。
例えば、いきなり大声を出す、しっぽを引っ張る、無理やり抱っこする、目をじっと見つめる、追いかけまわすなどです。
どれも小さな子供がやってしまいがちな行動で、こういった行動が苦手な為に子供嫌いな犬は多くいます。
逆に言えば、犬に対してこれらの行動をしてはいけないのだと子供に正しく教えてあげることができれば、犬と子供でも上手に信頼関係が築けるかもしれません。
◆正しく叱る
犬が何かいけないことをした時、ただ怒りに任せて叱ってはいけません。まして、暴力は犬との信頼関係を崩す原因になります。
時にはイライラすることもあるかもしれませんが、その感情だけをぶつけても、犬は飼い主さんが何故怒っているのか分からないことがほとんどです。
犬を叱る時はタイミングが重要で、これを間違えると犬には全く理解できません。
例えば、齧られたスリッパや失敗した粗相の跡など、物事が済んでしまった後から犬にそれを見せて叱っても、犬は何故飼い主さんが大声を出しているのかさっぱり分かりません。
その行動を止めさせたり改善させたい場合には、その現場に立ち会うことが重要です。
さらに、できれば叱るのではなく、正しいもしくは好ましい行動に誘導させ、それが出来たら褒めてあげると効果が高まるだけでなく、信頼関係を築くことにもつながります。
◆犬の発するSOSに気付く
犬はストレスや不安を感じると、それをボディランゲージとして飼い主に発信することがあります。
犬の発するSOSサインに気付き、何に対してストレスや不安を感じているにかを分かってあげることが出来れば、犬を安心させてあげることができ、信頼関係を築くことにつながるかもしれません。
*ハァハァと荒い息をする
*あくびをする
*肉球に汗をかく
*口をくちゃくちゃさせる
*あくびをする
*上目遣いをする
*目の端に白目が出る
*足先を舐める(足先が赤くやけている)
*耳を後ろに倒す
上記のようなサインが見られたら、犬は何らかのストレスを感じていることが多いです。ストレスが溜まりすぎると、分離不安や問題行動に発展することもあります。
犬の出すサインをしっかりと読み取ることで、犬のストレスを最小限に抑え、その対策を講じることができます。
例えば、男の人に対して緊張や不安を感じる犬であれば、色々な年齢層の男の人の手からオヤツを与えてもらうと、改善される場合があります。
また、爪切りを嫌がる犬であれば、第三者に協力してもらって爪を切る瞬間にオヤツを与えたり、普段のリラックスタイムに爪切りを見せたり爪に当てたりすることで、徐々に慣らすことができます。
これらは犬が若ければ若いほど矯正は簡単になります。犬が不安を感じているサインを出しているにも関わらず無理強いをすると、信頼関係を損なうだけでなく、うなったり咬みついたりする問題行動に発展してしまうかもしれません。
ただ甘やかすように嫌がったら止めるのではなく、犬が嫌だと感じていることを読み取り、初期の段階でそれを矯正することが大切です。
最後に
犬と信頼関係を築くためには、特別なことはほとんど必要ありません。犬の特性や習性を把握し、十分な愛情を注ぎ、コミュニケーションをとる…当たり前のことをしっかりと心がけることで、愛犬に信頼される飼い主になれるでしょう。
正しい関係を築くことが出来ると、犬との生活はとても楽しくなります。ぜひ、犬をよく観察し、犬の発する言葉に耳を傾けてあげてください。
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