柴犬ってどんな犬?
日本原産の犬の代表格の柴犬は、小型犬ながらも筋肉質な体格をしていて、ピンと立つ三角耳と背中に巻尾が乗るスタイルが特徴的な犬です。
山野の生える雑木の柴が枯れたような色をした被毛を持つため、柴犬という名前がついたと言われています。
柴犬の性格は、主人に従順で勇敢、賢く警戒心が強いため、番犬に向いています。
柴犬のしつけの2つのポイント
柴犬のしつけをするには大切なポイントが2つあります。それは、柴犬にリーダーとして認めさせることと、社会性を養うことです。詳しくご紹介します。
◆リーダーと認めさせる
柴犬は、群れの中でリーダーと認めた者に対して従順に従う犬種です。一方で、信頼していない相手に対しては、警戒心を剥きだしにし、言う事を聞きません。
そのため、柴犬のしつけは飼い主をリーダーと認めさせているか否かが大きなポイントとなります。
柴犬に、飼い主が「家族」という群れのリーダーと認めさせるには日常の行動がポイントです。
・飼い主が食餌を食べて良いという合図を送る
・柴犬の要求に答えない
・散歩の主導権を取る
・おもちゃ遊びの主導権を取る(遊ぶおもちゃを決める、切り上げる時も飼い主からなど)
これらは日常の中で、飼い主の方が上である、ということを柴犬に知らしめることが目的です。
リーダーとして厳しく犬に接することが辛いという方もいるかもしれませんが、群れで生きる犬という生物は、逆にしっかりと群れを率いてくれるリーダーがいた方がメリットも大きいのです。
◆社会性を養う
柴犬に限らず、社会性の養われていない犬は問題行動が増える傾向にあります。
経験値が多い犬は、しつけも入りやすく扱いやすいです。逆に「はじめて」が多い犬は問題行動も起きやすいですし、言うことを聞かないことが増えます。
そのため、生活の中での経験値を増やす工夫が必要です。
犬の社会性を養うには、子犬の頃から生活の中で経験値を増やしていくことが大切です。
・家のチャイムや来客に慣らす
・散歩で外の世界を知る(騒音、車や子供、他の犬など)
柴犬の吠え癖のしつけ法は?
柴犬は警戒心が強い性質をしているため、吠え癖に悩む飼い主が多いです。柴犬の吠え癖のしつけはどのような方法があるのでしょうか。
◆ご褒美方式
良い事があったら良い事(ご褒美)がある、ということを柴犬に知らしめて、しつけをしていく方法です。ご褒美はおやつ、散歩、おもちゃ、思いきり褒める…など何でも構いません。
犬が吠えるパターンはある程度決まっていて、多い例はチャイム、サイレン、電話の音などの騒音です。
まずは、自分の犬が何に対して吠えてしまうのかを把握しましょう。
吠える原因を把握したら、その音をわざと鳴らし、吠えなかったらたっぷり褒めてあげてご褒美を与えます。
これを根気強く繰り返すことで、柴犬は「吠えなかったら良い事が起きる」ことを理解するのです。
◆懲罰方式
ご褒美方式と全く逆の考え方のしつけ方法である懲罰方式は、悪いことをしたとき(吠えた時)に嫌なことが起こる、ということを柴犬に覚えさせる方法です。
懲罰と書くと、体罰のような想像をしてしまうかもしれませんが手は絶対にあげてはいけません。この場合の「嫌なこと」は、無視が一番効果的です。
例えば、玄関チャイムを鳴らしてみて、吠えてしまったら一度バンッと犬が冷静になれるくらいの音を立てます。その後は犬のことを無視します。
犬は群れで生きる動物なので、群れの仲間に無視されるという行為はとても動揺する行動のため効果があります。
◆怖いを嬉しいに変える
柴犬が恐怖心から吠えてしまう場合には、その原因の怖さを嬉しさに変えてしまう方法も効果的です。
・サイレンが怖くて吠えてしまう場合は、サイレンが聞こえたら抱きしめるようにする。
・来客に吠えてしまう場合には、来客におやつを渡しておいて、来客=嬉しいことが起こる、ということを理解させる。
・散歩に行きたがらない場合には、散歩先でおやつを与える。
など、怖い原因に対して嬉しい出来事を重ねてあげると良いでしょう。
◆クレートトレーニングをする
クレートトレーニングとは、室内に設けたサークルやケージ、クッションなどの犬の居場所を安心できる場所としてしつける方法です。
クレートトレーニングをすると、不安な時や、吠えてしまいそうなときに犬が自らその場に行き、心を静めることができるため吠え癖などの問題行動を控えることができます。
トレーニング方法は、用意した犬の居場所に犬が入っている時に褒めてあげたり、ご褒美のおやつをあげるだけで良いでしょう。
クレートにいると良いことが起こる、ということを理解するだけで、クレートトレーニングは出来ます。
柴犬のトイレのしつけ法は?
柴犬は頑固な性格をしているため、一度間違えて覚えてしまったトイレのしつけを修正するには根気と時間が必要です。
そのため、子犬期からしっかりとトイレのしつけをすることが必要とされます。
柴犬のトイレのしつけ方法について詳しくご紹介します。
◆トイレの場所を決める
当たり前の様なことですが、トイレの場所を決めることはとても大切なことです。
子犬を迎えた場合、家に入った時点でトイレの場所が決まっていないといけません。トイレは犬の部屋であるケージ内に設けても、洗面所など別の場所に設けても、どちらでも構いません。
◆トイレの素振りを見極める
柴犬のトイレに行きたい素振りは、グルグルとその場で回る、床の匂いを嗅ぐなどがあります。また、起床時や、食餌の後など排泄が多い生活時間も要チェックです。
子犬がトイレに行きたい素振りを見たら、直ぐに抱き上げてトイレに連れていくようにしましょう。
トイレが成功したら、思いきり褒めて、ご褒美をあげてくださいね。何度も繰り返すことで、犬は「この場所で排泄すると良いことが起こる」ことを理解します。
◆トイレは大きめに設置する
ペットシーツを一枚敷いただけのトイレを設置する飼い主さんが多いですが、子犬のトイレトレーニングには大きめのトイレスペースを準備しましょう。まずは、トイレという場所で排泄をすることを覚えさせるためです。
慣れてきたら徐々にペットシーツの枚数を減らし、トイレの場所を確定させるとスムーズにトイレのしつけが出来ます。
◆失敗しても怒らない
排泄は柴犬にとってもデリケートな事柄です。トイレの位置で排泄できなかった失敗を怒ってしまうと、柴犬は決められたトイレ位置と違うところに排泄をしたから怒られたのか、排泄をしたことを怒られたのかなどがわかりません。
中には、排泄自体を怒られたと勘違いしてしまい、排泄を我慢し、膀胱炎になってしまう柴犬もいます。
トイレのしつけは根気が必要です。けして怒らず、気長に付き合う様にしてください。
◆匂いをつける
トイレにしたい場所に使用後のトイレシーツを置いておくことも効果的です。失敗した場所のオシッコを吸い取らせたものでも構いません。
オシッコの匂いがすることで、そこは排泄をしても良い場所なんだと柴犬は理解します。
トイレのしつけ用ペットシーツを使用する方法も効果的です。
このしつけるシーツは、シーツ自体にしつけが楽になる匂いがついた商品です。特に柴犬の子犬期におすすめです。
◆オス犬用ポールを使用する
トイレ内に設置するポールをつけることで、オス犬が足をあげてオシッコしやすい環境をつくることも柴犬のトイレのしつけに役に立ちます。
トイレスペースからの飛び散りや、はみ出しを防止することも出来ます。
メッシュタイプのトイレに取り付け可能なオス犬用ポールです。トイレ内に的を作ることで、はみだしを減らします。
柴犬のしつけは根気強さが必要!
この記事では、柴犬のしつけについてご紹介しました。
柴犬は頑固な性格をしているため、しつけには根気と時間が必要です。しかしながら、柴犬は飼い主には従順なため、一度覚えたことはしっかりと守ります。
家に迎えた日から、ご紹介したしつけ方法を利用してしっかり柴犬をしつけましょう。
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