ミニチュアシュナウザーの歴史は?
ミニチュアシュナウザーは、スタンダードシュナウザー、ジャイアントシュナウザーと同じ見た目をしています。
それもそのはず、ミニチュアシュナウザーとジャイアントシュナウザーは、スタンダードシュナウザーを元に作られた犬種だからです。
スタンダードシュナウザーは、元々ネズミ駆除や家畜の誘導、荷車引きなどで活躍していた使役犬でした。スタンダードシュナウザーの警戒心が強く、賢く、飼い主に忠実な性格は、ミニチュアシュナウザーにも引き継がれていますよね!
ミニチュアシュナウザーを19世紀末にフランクフルト・アイム・マインで作り出した当初は、まだ「粗毛のミニチュアピンシャー」と呼ばれていました。
その後、アメリカで広まり、1899年にAKC(アメリカン・ケネル・クラブ)に成立されました。それまではスタンダードシュナウザーとしてAKCに登録されていましたが、1933年にミニチュアシュナウザーとして犬種登録がされ、今に至ります。
日本では1960年代に家庭犬として広まり始めました。現在の日本では毎年人気犬種TOP10に入っているくらい一般的な犬種ですよね。
ミニチュアシュナウザーの特徴は?
次は、ミニチュアシュナウザーの体高や体重などの基本的な特徴をご紹介していきますね!
ドイツ
2グループ(ピンシャー&シュナウザー・、モロシアン犬種、スイス・マウンテンドッグ&スイス・キャトル・ドッグ、関連犬種 セクション1 ピンシャー&シュナウザー・タイプ)
オス・メス共に 30~35cm
オス・メス共に 約4~8kg
・ソルト・アンド・ペッパー
・ブラック・アンド・シルバー
・ホワイトのアンダーコートで純白
・ブラックのアンダーコートで漆黒
一般的に良く見られる灰色に口ひげが白色のミニチュアシュナウザーは、ソルト・アンド・ペッパーの毛色の子です。希に全身真っ白の毛色のホワイトの子も見かける事がありますが、まだまだ飼っている方は少ない毛色です。
ミニチュアシュナウザーの被毛は、ワイヤーヘアーという固くて粗毛な被毛で覆われています。抜け毛が少ないのがミニチュアシュナウザーの被毛の特徴の一つです。
四肢とマズルにある髭、眉毛は堅くなく柔らかすぎない毛が生えています。特に眉毛となる被毛はフサフサとして、目に陰が出来る位が望ましいとされています。
12~15歳
ミニチュアシュナウザーの断耳・断尾について
ミニチュアシュナウザーの特徴として、シュッと尖った耳にピンと立ち上がった短い尻尾があります。こちらは、生後間もない頃に断耳、断尾と言われる処置をする事によってこのような見た目になります。
断耳とは、生後間もない頃に耳を切り立ち上がるようにする処置の事です。そして、断尾とは、生後間もない頃に長めの尻尾を切り短くする処置の事を言います。
「えっ耳と尻尾切っちゃうの!?」とビックリしてしまいますよね。断耳と断尾にはきちんと切る理由があります。
犬はその昔は狩猟犬、牧羊犬、作業犬として仕事をしていました。その際に耳や尻尾が長いと獲物や狼などに噛みちぎられてしまう恐れがあったことから、痛みを感じにくい生後間もない頃に断耳や断尾をして犬の耳や尾を守るという習慣がありました。
しかし、犬がペットとして暮らすようになった昨今では、断耳、断尾の必要性を疑問視する方が多くなってきたことから、断耳、断尾を行なわずにそのまま垂れ耳、長めの尻尾のままにしている飼い主さんが多いようです。
ミニチュアシュナウザーもその一つの犬種で、近年では断耳をせずに垂れ耳のままの子が多く見られるようになってきました。
ミニチュアシュナウザーの性格は?
ミニチュアシュナウザーは利口で忍耐強いですが、怖い物知らずという面も持っています。そのため、好奇心旺盛で活発でもあります。
また、スキンシップが好きな甘えん坊でもあります。飼い主の表情や声などで感情を感じ取り状況を理解することができるほど賢いので、子供がいるご家庭や多頭飼いにも向いています。
番犬として働いていたために頑固な一面も持ち合わせています。頑固な犬の場合はしつけをしてあげることでトラブルを回避できるので、正しいしつけをしっかりとする必要があります。
ミニチュアシュナウザーの値段は?
ミニチュアシュナウザーについて色々分かってきたと思いますが、気になるのはお値段ですよね。
ミニチュアシュナウザーの値段は15~30万円程となっています。お店、月齢、によって値段は変化しますので、あくまでも参考程度に覚えておいて下さいね。
ミニチュアシュナウザーの飼い方・注意点は?
さて、ここまででミニチュアシュナウザーについてかなり興味が湧いてきた方も多いのではないでしょうか。
お値段も気になりましたが、正直一番気になるのは「ミニチュアシュナウザーは飼いやすいのか?」というところですよね。ミニチュアシュナウザーの飼い方、注意点をまとめました。
◆ミニチュアシュナウザーの運動量
ミニチュアシュナウザーは小型犬ですが、比較的がっしりとした体つきをしています。活発で遊び好きな性格の子が多いので、ストレスを溜めないためにも毎日1時間程の散歩は行ないましょう。
雨の日や散歩に行けない日などは、室内での遊びを行なってあげると良いでしょう。運動不足は肥満の原因ともなりますから、毎日運動は取り入れてあげましょうね。
◆ミニチュアシュナウザーのお手入れ
ミニチュアシュナウザーは抜け毛の少ない犬種です。しかし活発に動く犬種でもあるので、毛玉やもつれが多く出来てしまう犬種でもあります。そのため、定期的なブラッシングが必要です。
また、ミニチュアシュナウザーは頑固な一面を持っているため、一度お手入れに嫌な印象を持ってしまうとずっと嫌がる傾向があります。子犬の頃からこまめにお手入れをし、毛玉を作らないようにするだけでなく「お手入れ」という事に慣れさせておくと良いでしょう。
シュナウザーカットの子は口髭が長いカットのため汚れやすく、匂いやすいのが現状です。そのため、口髭はこまめに洗う、拭くなどして汚れを取り除いてあげましょう。
◆ミニチュアシュナウザーのカット
ミニチュアシュナウザーと言えば口髭、シュッとした眉毛が特徴的ですよね。
口髭にシュッとした眉毛のカットスタイルは「シュナウザーカット」と言われ、シュナウザーのためのカットスタイルです。ミニチュアシュナウザーといえばこのシュナウザーカットが基本のカットスタイルとなります。
最近ではシュナウザーのカットスタイル本なども出版されており、シュナウザーカット以外にもモヒカンやテディベアなど、様々なカットスタイルを楽しんでいるシュナウザーオーナーさんたちがたくさんいます!
◆ミニチュアシュナウザーのしつけ
ミニチュアシュナウザーは基本的には利口で賢い性格なので、しつけをしっかりとすれば飼い主に従順です。
しかし利口故に、甘やかしてしまうととてもワガママになってしまい飼い主の言う事を聞かなくなってしまう事があります。そのようなことになってしまうと他の人や他の動物への攻撃などの問題行動を起こしてしまいますので、注意しましょう。
◆ミニチュアシュナウザーの掛かりやすい病気
ミニチュアシュナウザーは眼の病気になりやすいと言われています。特にミニチュアシュナウザーは若くても白内障を発症する事が多いため、眼への注意が必要です。
また、尿結石が出来やすい犬種でもあります。結石と呼ばれる石が尿管に詰まると排尿困難や激痛を伴うため、手術が必要となります。
病院での定期検診時は必ず尿検査もしてもらうことをオススメします。
まとめ
ミニチュアシュナウザーについて詳しく知ることは出来ましたか?見た目がとても特徴的な犬種ですから、一目惚れしてしまう方が多いのも納得の犬種ですよね。カットスタイルによってかっこよくもなり、可愛くもなれるというところもまたミニチュアシュナウザーの魅力の一つです!
今回ご紹介したミニチュアシュナウザーの性格や値段などはあくまでも参考です。人間が一人一人違うように、犬もまた一匹一匹性格が違うものです。もし飼った子がミニチュアシュナウザーの基本的な性格とは全く違う場合でも、それはその子の個性です。
最後まで責任を持って大切に愛すことが出来るように、家族全員で良く話し合って家族に迎え入れて下さいね!
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