1.キャバリアの特徴は?
1-1.原産国
1-2.JKC分類グループ
1-3.体重
1-4.毛色
1-5.毛質
1-6.寿命
1-7.特徴
1-8.歴史
【掲載:2019.04.17 更新:2020.2.19】
キャバリアの特徴は?
まずはキャバリアとはどんな犬なのか、原産国や体高・体重などの特徴から見ていきましょう!
◆原産国
イギリス
◆JKC分類グループ
9グループ 愛玩犬 (コンパニオン・ドッグ&トイ・ドッグ)
◆体重
5.4~8Kg
◆毛色
キャバリアの毛色は全部で4種類あります。
【ルビー】
全身がレッドという明るい赤茶色の毛に覆われています。白い斑は好ましくないとされています。
【ブラック&タン】
ブラックは艶があり、茶色のタンのマーキングが眉の位置、頬、胸、脚、耳の裏側、尾の裏側にあります。タンは左右対称なものが好ましいとされています。ブラック&タンの毛色に白い斑は望ましくないとされています。
【ブレンハイム】
ホワイトの地にチェスナットと言われる鮮やかな明るい茶色がマーキングとして分布しています。頭部には均等に斑が分布しています。
街でよく見かける事が多い白と茶色のキャバリアは、こちらのブレンハイムという毛色のキャバリアです。
ちなみに、ブレンハイムの毛色のキャバリアですが、頭頂部にひし形の斑(ロザンジュ)がある方が貴重性が高いそうです。キャバリアのブレンハイムのうち4頭に1頭の確率でこのロザンジュが現われると言われています。
ひし形とは言っていますが、実際のロザンジュの形は円形~長方形でどちらかの耳に偏っているため、真ん中ではない場合が多いようです。
【トライカラー】
はっきりと境目があるブラック&ホワイトに、茶色のタンのマーキングが眉の位置、頬、脚の内側、耳の裏側、尾の裏側にあります。
トライカラーのキャバリアは「プリンス・チャールズ」という愛称で呼ばれる事もあります。
◆毛質
絹のような滑らかな毛質の犬種です。キャバリアは毛があまり長くは伸びませんが、柴犬ほど短くもありません。
足元は羽毛のように長い毛が生えていることもキャバリアの特徴の一つです。
◆寿命
9~14歳(あくまで平均的な目安です!必ずしもこの寿命というわけではありません。)
◆特徴
とても優雅な見た目が特徴的な犬種です。また、見た目だけでなく立ち振る舞いや所作も優雅で、とても優しく穏やかな表情をしています。
目は垂れ目で優しい目つきをしており、額は平で口先は長めの顔をしています。
◆歴史
キャバリアの祖先の犬は、16世紀頃から存在していたと推定されています。スパニエル犬種は本来猟犬として使役されていた犬が多かった犬種です。
キャバリアはイギリス王室のチャールズ1世・2世が大変可愛がっていたとされ、その当初はコッカー・スパニエルと見た目が良く似ていました。
19世紀頃になると、小型のスパニエルと短頭種を掛け合わせ、短吻種のスパニエルを作るようになりました。その際に今のキャバリアよりも体が小さく、鼻も短く潰れている犬を作り出し、「キング・チャールズ・スパニエル」という犬種名を名付けました。
こちらのキング・チャールズ・スパニエルという犬種は今でも存在しているので、気になる方はぜひ調べてみて下さい!
短吻種のキング・チャールズ・スパニエルは、英国、王族、貴族、資産家などから大変人気となり愛されていきましたが、欠点がありました。それは、「いびきがうるさい」という事と「病弱であった」という欠点でした。
その事を残念に思った犬種愛好家達が、中世の頃のようなスパニエルの良さを戻すために「戻し交配」を進め、現在のキャバリアの姿として固定された後に「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と名付けられました。
ちなみに「キャバリア」という言葉は、中世の「騎士」を意味している言葉から付けられています。
キャバリアとして犬種登録がされたのはイギリスで1945年、アメリカ1996年となります。
キャバリアの素となっているキング・チャールズ・スパニエルとキャバリアは見た目が良く似ていますが、毛色も同じ4種類となっています。
キャバリアの性格は?
キャバリアは大変穏やかで優しい性格をしています。しかし、穏やかなだけでなく、活発で遊び好きな一面も持ち合わせています。
キャバリアは数いる犬種の中でも「非常に性格の良い犬種」として知られています。
遊び好きですが落ち着きがありますし、争い事を嫌う傾向があるので、他の犬や人間ともフレンドリーに接することができます。
小さな子供が相手でも根気強く大らかに接してくれますし、相手の気持ちを汲み取ることがとても上手な犬種です。
神経質な子はあまりいないので、小さな子供がいる家庭や多頭飼育の家庭でも、問題なく過ごすことが出来るようです。
キャバリアの値段は?
キャバリアは販売している店によって値段の前後はかなりありますが、平均的に19万円程で販売されている場合が多いようです。
犬の値段は犬の性別、月齢、血統、体の大きさ、健康状態などの要因で差が出てくるものです。つまり、生後4カ月のキャバリアよりも生後3か月のキャバリアの方が値段は高くなってしまいがちですので、参考までに覚えておいて下さいね。
キャバリアの飼い方・注意点は?
◆運動
キャバリアは分類上では「小型犬」ですが、体の大きさは小型犬よりやや大きめといったところが実際のところです。そのため、運動量が必要となってきますので、散歩は毎日30分程行く必要があります。
◆遊び
穏やかで優しい性格ですが、遊び好きな一面も持ち合わせているため、散歩だけでなく飼い主さんと遊ぶ時間も取り入れてあげると良いでしょう。
飼い主さんと一緒に遊ぶことは、飼い主と犬の信頼関係を作る上でも大切な事ですので、積極的にスキンシップを取ってあげましょうね。
◆お手入れ
キャバリアはダブルコートですので、換毛期になるとアンダーコートと呼ばれる下毛が抜けます。そのまま放置してしまうと毛玉やもつれができますし、酷い場合には皮膚の炎症などのトラブルを起こしてしまいます。
そのため、ブラッシングは定期的に行うようにしましょう。
◆気を付けたい病気
僧帽弁閉鎖不全症とは、簡単に言ってしまえば心臓の病気です。
どのような病気なのかというと、心臓の左心房から左心室に血液が流れる時に通る弁に異常が起きてしまう状態の病気です。通常の流れとは反対に、左心室から左心房に血液が逆流してしまうのです。
この病気は高齢になるほど発症率が上がる病気ですが、キャバリアの場合は遺伝子疾患のため、他の犬種とは話が違います。
キャバリアの場合は早い犬で生後1~2ヵ月頃から発症が見られる場合もありますし、6歳頃になると全体の6割のキャバリアに発症が見られる程リスクが高い病気です。
脊髄内に空洞が出来てしまう事により、その空洞内に脳脊髄液と同様の液体が満たされてしまいます。そのため、脊髄を内側から圧迫してしまう事があります。すると脊髄の機能に障害が生じてしまい、様々な症状を引き起こす病気です。
こちらの脊髄空洞症は、先天性により引き起こる場合と後天的な要因により引き起こる場合とがあります。
症状としては、無症状から重度の四肢麻痺まで出てしまいますので注意が必要です。
脳を守る役割の髄液が頭蓋内に過剰に溜まってしまうことで、脳が圧迫されてしまいます。そのため様々な症状が出てしまう病気です。
症状は様々ですが、痙攣、元気の消失、発作、嗜眠、斜視、眼球振とう、運動障害、視力障害、神経障害などが出てしまう事があります。
まとめ
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルについて詳しくご紹介していきましたが、いかがでしたか?
キャバリアは「とても穏やかで非常に大らかな性格の良い犬」という紹介がとても印象的でしたよね。もちろん育てる環境や元々持っている性格などによって差が出てしまいますが、基本的にはとても性格が良い犬だという事を覚えておいて下さいね!
キャバリアはその性格の良さから初心者向けの犬種でもありますし、「小さい子供がいるけど犬が飼いたい!」という方にも向いている犬種だと言えます。
あなたもキャバリアを飼ったらキャバリアの魅力の虜になってしまうかもしれません!?
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