1.犬が亡くなる前にみせる行動は?
1-1.散歩に行きたがらない、帰りたがらない
1-2.食事をとらない
1-3.目の焦点が合わない
1-4.肛門に力がなくなる
1-5.緩い排便が多くなる、寝たまま下痢をする
2.犬の看取りの時に準備することは?
2-1.愛犬を安置するグッズ
2-2.体を拭いてあげるグッズ
2-3.毛並みを整えてあげるグッズ
2-4.体液や血液が流れ出るのを抑えるためのグッズ
2-5.腐敗を防ぐために冷やすグッズ
2-6.硬直前に姿勢を変えてあげる
2-7.安置してあげる箱の準備
3.犬が亡くなった後の手続き
3-1.役所への届け出
3-2.血統書付きの犬の場合
3-3.自治体で火葬をする事もできる
犬が亡くなる前にみせる行動は?
犬を看取る前に、愛犬から出る「死のサイン」があると言われています。
必ずしもみんなが当てはまるわけではありませんが、一般的には死の前兆として、このようなサインが見られるようです。
◆散歩に行きたがらない、帰りたがらない
亡くなる直前や少し前から、いつもなら喜んで行く散歩を拒否するようになります。犬の中には数ヶ月前から散歩を拒否するようになった子もいるそうです。
◆食事をとらない
愛犬の死の原因となった病気にもよりますが、亡くなる直前は食事を拒否するようになる子が多いようです。
元気だった頃に食欲が旺盛だった犬でも、食の細かった犬でも、関係なくこちらのサインが出ます。
意識がある時でしたら、水分は摂ろうとするようです。
◆目の焦点が合わない
亡くなる直前は目に力が入らなくなり、目が合っていてもどこか違う場所を見ているように感じるそうです。目の焦点が合わなくなるという事ですね。
しかし、見えていないわけではなく、こちらが動くと頭を上げて後を追うように目を動かす子もいます。
◆肛門に力がなくなる
亡くなる直前には、愛犬の肛門に力がなくなったという報告が多いです。
犬の肛門は普段キュッと固く閉じていますよね。しかし、亡くなる直前に肛門を見ると横にだらんとしたような、力ない状態になるそうです。
◆緩い排便が多くなる、寝たまま下痢をする
こちらも亡くなる直前に下痢や緩い排便をする事が多いという報告があります。
もう立ち上がる気力も残っておらず、寝たまま下痢をして体が汚れてしまい、そのまま旅立ってしまうという事も良くある事例のようです。
我が家の先代の愛犬も、亡くなる数日前にとても緩い排便を大量にしていました。
先ほどもお伝えしましたが、必ず全員がこのようなサインが出るわけではありません。しかし不思議な事に、実際にこのようなサインを出す犬が多いという事も事実です。
悲しい事ですが、愛犬の最期を慌てずに迎えるために、このようなサインが見られた場合には犬の看取りをする準備が必要となってきます。
犬の看取りの時に準備することは?
先ほどは犬が死の直前に見せるサインをご紹介しましたね。それでは次に、犬の看取りに必要な準備をご紹介していきます。
◆愛犬を安置するグッズ
愛犬を看取る時には、亡くなった愛犬の体を安置するために、愛犬の体の下にしく敷物が必要となります。
用意したペットシート又はビニールシートにご遺体を寝かせます。目や口が開いてしまっている子は目や口を閉じてあげましょう。
準備する物としては、以下のようなものがおすすめです。
- 大きめのペットシーツ
- 防水タオル
脱臭ゼリーシーツ 超ウルトラワイド 9枚
多頭飼いの方でも安心!
とても大きいサイズのシートなのでまとまっての使用も可能です。
会社名 | コジマ |
---|---|
サイズ | 90×120cm |
材質・素材・成分など | ポリプロピレン不織布、吸収紙、綿状パルプ、高分子吸収材、ポリエチレンフィルム、ホットメルト粘着材 |
適応ペットのサイズ | 大型犬、多頭飼育の方向け |
製造国 | 日本 |
防水タオル(S~3Lまで)
水洗いできるからいつまでも清潔、何度でも使えるから経済的、汚れを下に通さない防水加工、衛生的な抗菌・防臭加工介護用としても使えます。
会社名 | ボンビアルコン |
---|---|
サイズ | S(W60×D45cm),L(W90×D65cm),2L(W120×D90cm),3L(W150×D90cm) |
材質・素材・成分など | 表/綿・裏面/特殊ビニール加工シート |
カラー | ピンク、ブルー、イエロー、グリーン |
製造国 | 日本 |
◆体を拭いてあげるグッズ
亡くなった後は全身の筋肉が緩むことにより、体の中に残ったうんちやおしっこが漏れ出てしまいます。
そのため愛犬を看取りましたら、まずは体をきれいに清めてあげましょう。
準備する物としては、以下のようなものがおすすめです。
- シャンプータオル
- 水のいらないシャンプー、ふき取りシャンプー
天然消臭成分配合 ボディータオル(各種)
消臭成分とデキストリンを組合せた『サイクロデキストリンDEO』を配合し、長期的な消臭が持続。無香料。
会社名 | アース・ペット |
---|---|
サイズ | 小型犬用:20×30cm、中大型犬用:30×40cm、猫用:20×30cm |
材質・素材・成分など | 水、保湿剤、除菌剤、帯電防止剤、緑茶乾留エキス、サイクロデキストリン |
製造国 | 日本 |
水のいらない泡シャンプー 犬用 200ml
食品に使用を認められている成分100%で出来ているから、愛犬がなめても安心。
被毛になじみやすいクリーミーな泡で、べたつかずにふんわり・サラサラな仕上がり。
洗い流す必要がないので、水を使わず、簡単に愛犬のシャンプーが出来る。
被毛や皮フにうるおいを与えるヒアルロン酸配合。無着色・無香料。
会社名 | アース・ペット |
---|---|
材質・素材・成分など | 水、エタノール、PG、ラウリン酸ポリグリセル-10、クエン酸、クエン酸Na、安息香酸Na、ヒアルロン酸 |
製造国 | 日本 |
◆毛並みを整えてあげるグッズ
毛並みが崩れている子などの場合にはブラシなどで毛並みを整えてあげましょう。
準備する物としては、以下のようなものがおすすめです。
- スリッカー
- コーム
- ピンブラシ
ウィッシュ グルーミングプロ 玉付きスリッカーブラシ S
初めてのお手入れにも安心な玉付きスリッカーです。中・長毛種の小型犬や猫に適した、皮膚にやさしいスリッカーです。
会社名 | コジマ |
---|---|
材質・素材・成分など | 本体:天然木・スチール・天然ゴム、ミニブラシ:ABS |
製造国 | 中国 |
ウィッシュ グルーミングプロ 国産両目グシ
長毛種の毛並みを整えるのに最適!
生え変わり時期の抜け毛の処理、毎日のお手入れに便利です。
会社名 | コジマ |
---|---|
サイズ | S,M |
材質・素材・成分など | しんちゅう、スチール、ニッケルメッキ |
製造国 | 日本 |
ウィッシュ グルーミングプロ ピンブラシ
●ピン先でしっかり被毛をブラッシングできます。
●長毛種特有の美しくて健康な被毛のための必需品。
●ピンが抜けにくい特殊製法で長持ち。
●長時間でも使いやすく、手が疲れにくいハンドル。
会社名 | コジマ |
---|---|
サイズ | S,M |
材質・素材・成分など | 天然木、スチール、ラバー |
製造国 | 中国 |
◆体液や血液が流れ出るのを抑えるためのグッズ
口、鼻、おしりなどは、亡くなった後に体液や血液によって汚れてしまう場合があります。そのため、口、鼻、おしりは特に良く拭いて清めてあげましょう。
ガーゼやタオルを当てて対処する他、口の中は小さく畳んだガーゼを入れてあげても良いでしょう。
準備する物としては、以下のようなものがおすすめです。
- ガーゼ
- コットン
- タオル
◆腐敗を防ぐために冷やすグッズ
何も処置をせずに安置していると、夏場はもちろん冬場もご遺体の腐敗は進んでしまいます。そのため、ご遺体を冷やす事が大変重要となります。
ご遺体を冷やすためには保冷剤を使うと良いでしょう。
ご遺体は水に濡れてしまうと更に腐敗が進みやすくなってしまいます。
そのため、保冷剤はタオルなどにきちんと包み、水滴でご遺体が濡れてしまわないように気を付けましょう。
準備する物としては、以下のようなものがおすすめです。
- 保冷剤
- 保冷ジェルまくら
- 保冷剤をつつむタオル
◆硬直前に姿勢を変えてあげる
通常小型犬の場合ですと、すぐに愛犬の死後硬直が始まってしまいます。大型犬の場合でも2~3時間ほどで死後硬直が始まります。
死後硬直が始まってしまうとご遺体の姿勢を直すことは大変難しく、姿勢によっては棺に収まらなくなってしまう事もあります。
そのため、愛犬を看取りましたら、硬直してしまう前に姿勢を変えてあげましょう。
そのような姿勢にしてあげると良いのか、ご説明します。
・前足と後ろ足を胴体に近づけます。
・胴体に近づけた前足と後ろ足を折り曲げます。
このように、普段横になってリラックスして眠っているような姿勢にしてあげれば大丈夫です。無理に曲げる必要はありません。
◆安置してあげる箱の準備
ご遺体を安置してあげる箱は、ご遺体がすっぽりと入るサイズの段ボール箱を用意すると良いでしょう。
箱の中にはペットシーツ又はビニールシートを敷き、その上にタオルや生前使用していたお気に入りの毛布などを敷いてあげ、ご遺体を寝かせましょう。
ご遺体の上には薄手のタオルなどを掛けてあげましょう。
依頼した葬儀屋によっては、ご遺体を安置した箱の中に愛犬の普段食べているごはんや供花を入れる事が出来ます。箱の中に何を入れても良いのかは、依頼した葬儀屋に尋ねてみましょう。
葬儀屋さんに許可が取れたら以下のようなものを入れてあげると飼い主さんの心の整理にもなるかもしれません。
- お手紙
- 愛犬の好きだったおもちゃ
- 供花
犬が亡くなった後の手続き
さて、ここまでは「犬の看取り方」についてのご説明をしました。犬を自宅で看取り、葬儀も済みましたら、次に「犬が亡くなった後に行なう手続き」が待っています。
◆役所への届け出
愛犬の死後30日以内に愛犬の登録をしている自治体、役所に死亡届を提出する必要があります。
犬の場合、死亡届をきちんと役場に提出しないと、狂犬病の予防摂取のお知らせが毎年届き続けます。
毎年狂犬病の予防接種のお知らせが届き続ける事の何がいけないのかと言いますと、犬の狂犬病は予防接種を怠ると20万円以下の罰金となる事があるからです。
愛犬とのお別れだけでも悲しい出来事なのに、その上更に罰金という事態になったら大変な事ですよね。
そのような事にならないためというだけではなく、愛犬との別れに一区切り付ける意味合いも込めて、愛犬の死亡届けはきちんと提出しましょう。
犬の死亡届を提出する際には必要事項として、以下の情報を記入する必要があります。
・飼い主の住所
・飼い主の氏名
・犬の死亡年月日
・登録番号
更に提出する際に必要な持ち物として、以下のものが必要となります。
・犬鑑札
・狂犬病予防注射済票
・死亡届
◆血統書付きの犬の場合
亡くなった犬が血統書付きの犬だった場合、各登録団体に犬が亡くなった旨を伝えましょう。場合によっては血統書の返還を求められる事もありますので、確認が必要です。
◆自治体で火葬をする事もできる
自治体、役所によってはペットの火葬も執り行っています。ただ、しっかりとお金を支払い火葬してもらうペットの葬祭業者とは異なるという事に理解が必要です。
大きく違う点としては、自治体で火葬をお願いする場合「ペットは一般廃棄物として扱われる事が多い」という事です。
もちろん地域によってはペットの火葬をきちんと執り行ってくれる自治体も存在します。
しかし、それでも合同火葬が多いというのが現状です。合同火葬ですと愛犬の遺骨は返ってきませんし、火葬に立ち会うこともできません。
まずは、自分の愛犬が登録されている自治体はどのような対応をしているのかを確認し、自治体にお願いするのかペットの葬祭業者にお願いするのかを決めましょう。
犬の看取りに関するまとめ
犬の看取り方についてご説明しましたが、参考になりましたか?
愛犬の最期は悲しい事ですが、いつか必ず訪れる事です。愛犬が最後をより幸せに迎える事ができるように準備をしておく事は大切な事です。
あらかじめ準備が出来ていれば、愛犬と最期のお別れを落ち着いて迎える事ができます。
愛犬が幸せに天国に旅立てるように、たくさんの「ありがとう」を伝えられると良いですね。
– おすすめ記事 –
・愛犬が迎えた最期の1日。家族からの精一杯の愛に応えたデュークの記録に涙が止まらない。 |
・捨てられた場所で1年間もご主人を待ち続けた犬の最期・・・ |
・犬を苦手から好きへと変えさせてくれた愛犬との思い出 |
・飼い主の義務とモラル~マナーを守って幸せなワンちゃんとの生活を~ |