1.犬の爪切りは必要?
1-1.トラブル① 血管が伸びる
1-2.トラブル② 転びやすくなる
1-3.トラブル③ 肉球に刺さる
1-4.トラブル④ 引っ掛かってしまい怪我をしてしまう
2.犬の爪切りの頻度や必要なものは?
2-1.犬の爪切りの頻度
2-2.犬の爪切りに必要なもの
3.自宅で爪切りを行うときのコツは?
3-1.犬の爪切りのコツ① 爪切りの目安を確認
3-2.犬の爪切りのコツ② 基本の爪切りの方法
3-3.犬の爪切りのコツ③ 「狼爪」の切り忘れに注意
4.自宅での犬の爪切りが難しい場合
4-1.無理な爪切りは犬にとっても飼い主さんにとってもNG
4-2.無理せず病院やトリミンサロンに行った方が安全
5.まとめ
犬の爪切りは必要?
まず気になることは、「なぜ犬の爪は切らなくてはいけないのか?」という事です。
答えとしては、「犬の爪は切らないと様々なトラブルを引き起こすから」です。
◆トラブル① 血管が伸びる
「血管が伸びる!?」と驚いてしまいますが、犬の爪は長くなりすぎると次第に血管まで伸びてしまいます。
また、血管が伸びるだけではなく、神経も伸びて行くので、長く伸びすぎた爪を切る時には血を出してしまいやすくなったり、伸びた神経に触ってしまい、犬も痛がるようになってしまいます。
犬は一度痛い思いをしてしまうと「爪切りは嫌なことだ!」と覚えてしまい、次の爪切りでも嫌がるようになってしまいます。
犬が痛い思いをせずに済むように、血管や神経が伸びる前の定期的な爪切りが必要です。
◆トラブル② 転びやすくなる
犬は爪が伸びている状態だととても転びやすい動物です。なぜかというと、「伸びすぎた爪が邪魔で、肉球で体重を支えられなくなってしまうから」です。
長い爪が先に地面に着いてしまうことで、肉球が地面に付かない状態となりますよね。爪は小さく硬いので、犬の体重を支える事は出来ません。
また、爪が長く伸びすぎていると体重を支えることが出来ないだけでなく、支えきれない体重の負荷により爪が折れてしまい怪我となってしまう恐れもあります。
さらに、伸びた爪によって転びやすいことから、股関節の脱臼などの怪我をしてしまう可能性もありますので注意しましょう。
◆トラブル③ 肉球に刺さる
爪をそのまま伸ばし続けているとどうなってしまうと思いますか?
実は、爪を切らずにそのまま伸ばし続けていくと、犬の肉球に刺さってしまいます。肉球に刺さってしまうともちろん犬は痛いですし、歩きづらくなることから動かなくなるということもあります。
実際にトリミングサロンでは肉球に爪が刺さってしまった犬も訪れる事があるので、みなさんも愛犬の爪をチェックしてみましょう。
◆トラブル④ 引っ掛かってしまい怪我をしてしまう
犬の爪が伸びていると、カーペットやケージの柵、トイレトレーなどに伸びた爪が引っ掛かってしまい、爪を折ってしまうことがあります。
爪が折れてしまうと犬は痛い思いをしてしまいかわいそうですから、犬の爪は伸ばしすぎないように気を付けましょうね。
このように、犬の爪が伸びていると様々なトラブルを引き起こしてしまいます。
愛犬にとても痛い思いをさせてしまうリスクが高くなりますので、犬の爪が伸びすぎてしまわないように爪切りは必要なお手入れという事が分かりますね。
犬の爪切りの頻度や必要なものは?
◆犬の爪切りの頻度
「犬の爪切り」と一概に言っても、犬の体の大きさはその犬その犬によって違います。そのため、爪の伸び方や伸びるペースも犬によって変わってきます。
体重が重い犬やよくアスファルトの上を歩く犬の場合は、爪が地面とこすれて削れやすいため、体重が軽い犬や室内にいることが多い犬よりも爪が伸びるペースも遅いようです。
では、どのくらいの長さを目安に爪切りをしていけば良いのかというと、犬がフローリングや床を歩いている時に「カチカチ」と爪の音がしていたら爪切りの合図だと覚えておきましょう。
「良く分からない」という方もいますよね。そのような場合は、ある程度の期間を見て爪切りをするペースを決めておくと良いでしょう。
一般的に以下の期間を開けて爪切りを行うと良いですよ。
大型犬・・・3週間~1カ月に1度
小型犬・・・2週間に1度
◆犬の爪切りに必要なもの
早速自宅で愛犬の爪を切ってみましょう!犬の爪切りでまず準備する物を説明します。
・爪切り
・爪やすり
・止血剤
意外に思うかもしれませんが、犬の爪切りに必要なものはこの3つだけです。
爪切りは犬用の「ハサミタイプ」のものと「ギロチンタイプ」の物がありますが、初めて犬の爪を切る方や犬の爪切りに慣れていない方はハサミタイプの爪切りを使うと使いやすいですよ。
反対に、爪切りに慣れてきた方はギロチンタイプの爪切りを使うと、より爪切りがやりやすくなりますのでオススメです。
また、万が一爪切りで出血してしまった時のことを考え、ペット用の止血剤を準備しておくと安心です。
自宅で爪切りを行うときのコツは?
いざ自宅で愛犬の爪切りを行おうとしても「どこまで切れば良いのか分からない」、「犬が嫌がってしまう」などの不安な点が出てきてしまいますよね。
そこで「自宅で犬の爪切りを行う場合のコツ」を3つほど教えていきたいと思います!
◆犬の爪切りのコツ① 爪切りの目安を確認
犬の爪切りの目安は、爪の中に見える血管から2mm程手前となります。爪切りをする前は、血管の位置と合わせて確認するようにしましょう。
爪が透明な犬の場合は、血管が透けて見えている事が多いので分かりやすいですが、黒い爪の犬の場合は血管が見えないため、とてもやりづらいですよね。
目安としては、削っている爪がしっとりとした感じになり、爪の中心が半透明になってきたら「血管が近い」という合図ですので覚えておいてください。
黒い爪の犬の場合は血管を傷付けてしまいやすいので、より慎重に爪切りを行ないましょうね。
◆犬の爪切りのコツ② 基本の爪切りの方法
では本題の、犬の爪切りの仕方を説明していきます!
1.犬を自分と反対向きにし、自分の脇に挟み込み、動かないように固定させます。右利きの方ならば左の脇に、左利きの方なら右の脇に挟むと利き手が空くので爪を切りやすいです。
2.犬の肢先を片手で軽く持ち上げます。犬が後ろに向かって足を蹴り上げたような体勢になるように持ち上げて下さい。
3.爪を少しずつ削り取っていきます。一気に切ってしまうと血管のある位置まで切ってしまい血が出てしまうので、少しずつ削り取っていくやり方をおススメします。
4.血管よりも2mm程手前でストップしましょう。血管ギリギリまできってしまうと、歩いた際に地面で爪が削れて血管に傷が付いてしまい、血が出てしまう事もあります。
5.最後に爪やすりで切った断面をやすり、なめらかに仕上げます。目安としては、犬に飛び付かれても引っ掻き傷が付かない程度です。
慣れてしまえば時間もさほどかからずに爪切りが出来るようになりますよ!
◆犬の爪切りのコツ③ 「狼爪」の切り忘れに注意
ここで注意していただきたいのは、「狼爪(ろうそう)」です。
犬には狼爪と呼ばれる爪が存在します。狼爪は主に前足の内側にあり、他の爪よりも上の位置に存在しているため見落としやすいので注意しましょう。
狼爪は地面とぶつかる事がないため削れることもなく、爪切りをしてあげないととても長くなってしまいます。爪切りの際には愛犬に狼爪がないか良く確認してくださいね。
自宅での犬の爪切りが難しい場合
犬の爪切りに挑戦したけれど「どうしても自分で爪切りが出来ない!」という方や「犬が嫌がってしまう」という方も必ずいますので安心して下さい。そのような場合はこのように対処しましょう。
◆無理な爪切りは犬にとっても飼い主さんにとってもNG
犬が爪切りを嫌がってしまう場合や自分での爪切りが難しい場合、無理をしてしまうと犬が怪我をしてしまう恐れがあります。
それだけでなく、犬が嫌がっているにも関わらず無理に爪切りを行なおうとすると、飼い主さんが犬に咬まれて怪我をしてしまう可能性もあります。
犬と飼い主さんのお互いの安全のためにも、無理に爪切りを行なう事は絶対にやめましょう。
◆無理せず病院やトリミンサロンに行った方が安全
自宅での爪切りが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンといった、プロの方にお任せする事が望ましい対処法と言えます。
動物病院やトリミングサロンで爪切りをお願いする場合、お店の料金設定にもよりますが爪切りの料金は500円~1000円程度が一般的な爪切りの料金となっています。
お店によっては「お手入れセット」として爪切り以外のお手入れも一緒に行なってくれるようなメニューがあるお店もありますので、自宅近くのお店を調べてみてはいかがでしょうか?
まとめ
自分で行なうには少し勇気がいる「自宅での爪切り」ですが、意外と簡単に出来そうでしたね!
爪切りは「コツ」というよりも「慣れ」の部分が大きい作業となりますので、皆さんもぜひ無理をしない範囲で挑戦してみてはいかがでしょうか?
また、不安がある方や犬が嫌がってしまう場合は無理をせず、動物病院やトリミングサロンなどのプロの力に頼り、犬の爪切りと上手に付き合っていきましょう!
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